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周辺機器 こだわりの一品


そして本物 Canon EOS 10Dその2(操作性〜ポーチ)

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 2003年8月。購入してから1ヶ月が経とうとしていたEOS10D。それなりに撮影枚数をこなし、なんとか大きさ重さにも慣れはじめていた。レンズが少し重いものを使っていることもあるが、かさばる本体をなんとか使いこなしていると、そこらへんの小型カメラがカメラでないような錯覚に陥るから怖い。それにしても重いぞ(^_^;)。

高級一眼レフ並みの操作性とレスポンス。はたしてその使い勝手は?  
● とっても快適。でも… ●
 購入してから1ヶ月も経つと、そこそこの使い方にも慣れてくる。そうすると、使い勝手のいい部分と、そうでない部分も見えてくる。ちなみに、全体的な操作性の話については色んなところに話が出ているので、いまさら…という所は省略してしまおう。実際に購入するときに非常に参考になったのはDigital Gadget Connoisseors というサイトだ。最近は更新されていないのだけど、10Dに関する内容の的確さは多くの人が認めている。主な操作性についての記述はここに譲ろう。

 それでもやっぱり気になるところは気になる。主にはE-10との比較になるけど、いくつか上げてみよう。

 まずはなんといっても操作レスポンス。E-10から写ったということもあるが、とにかくクイックレスポンスなのが気持ちいい。電源ONから撮影できるまでは3秒ほどかかるが、よほどあわてているときでない限り待たされる感じはしない。普通は電源を入れて構えている間に撮影可能な状態になる。

 また、シャッターを切りたいときに切れる。あたりまえのことだけど、これまでのE-10だとやれ起動待ちだの、再生モードからの切り替えだの、バッファが一杯だの、ピントがなかなか合わないだの、だのーだのーと(意味不明)、とにかく待たされることが多かった。しかし、さすがに10Dだとその「待たされ感」がほとんど無い。

 撮影バッファは9枚あるので、自分の撮影の仕方だとほとんど無限のように感じる。また、バッファに溜まっても復帰する速度が速いのでホントに待つことが無い。更に撮影後のプレビューをしていても、シャッターを押せば即座に切れる。E-10ではプレビュー無しでも速写(One Shotでシャッターボタンを連射すること)は難しかったのだが、10Dでは連写のレベルまで速写しても追従してくれる。その場合もプレビューは後で一括して見せてくれるなど、芸も細かい。シャッター音も本物なので、とにかく使っていて気持ちがいいのである。さすがに一眼レフデジカメだ。

 しかし、操作ボタンやダイヤルとなると、必ずしも使いやすいとは言いにくくなってしまう。電源ボタンはD60の頃に比べると左右どちらの手でも操作しやすくなっている、と言われているが、E-10の右手親指モードダイヤル部にあった電源スイッチと比べると、なーんか奥まっていてちまちましていて操作しにくい。本体背面中央にあるので、操作するときには両手で本体を支えて持ってカチッっとな、という感じだ。E-10の時のようにカメラ片手でグワシっとつかんでついでに親指で電源カチッとな、という風にはいかない。ただ、電源を入れてあるだけなら電池の消耗はそれほど無い様で、大量に使うのでなければ電源を入れっぱなしにしておいてもさほど問題は無いようだ。

 あと、その他のスイッチ類もかならずしも使いやすいとは言い切れない。操作感そのものは悪くないのだが、E-10の1ボタン1操作に慣れていた身にとっては、一つのボタンに複数のパラメーターが割り振ってあったり、ボタンの位置に明確な特徴がないのは慣れるまでにかなり時間を要した、というか未だに良く迷う。

上面ボタンの表示とと操作感覚は逆。何故?  特に解せないのが軍艦部の3つのモード設定ボタンの表記だ。例えば「AF・WB」という表記になっているが、これだとボタンより左手にあるサブダイヤルでAF、右側のメインダイヤルでWBを調節するのかな?と思ってしまう。しかぁし!実際は逆。液晶に表示される位置もAFが右でWBが左側で、ボタン部の表示と逆だ。他の二つも全く同じで、印刷表記と液晶・操作部の位置関係が逆になってしまっている。この人間の直感を無視した表記のために、操作をなかなか覚えられないのだ(半分いいわけ)。ムキー!。

 また、E-10では「操作ボタン押す−押しっぱなしでダイヤル回す(パラメーターが変化)−ボタン放すと決定」だったので操作がすごくクイックだったのだが、10Dは「ボタン押して放す−一定時間(6秒)以内にダイヤルを回す(パラメーターが変化、決定)−もう一度ボタンを押す」という形なのでなんかいまひとつまったりとした感じがする。実際には「−もう一度押す」は必要なくて、そのままシャッターを押してもちゃんと反映されて撮影できるのだが、変更モードになったまま、というのはなんとなくイヤな気もする(実害は無いのだけど…)

 他にも困るのは再生ボタンで、左下の隅、という左手親指で操作しなければならない位置にあるため、なかなか手軽に確認、というわけには行かない。もっとも、これについてはサブダイヤルの中央SETボタンに再生ボタンを割り振ることができるので、これで代用している。(ただ、このSETボタンだともう一度押して液晶を消す=撮影モードに戻る、という操作ができない)

 もっとも、悪い面ばかりではない。メニュー画面は液晶がすごく見やすいということもあって操作感は悪くないし、サブ/メインダイヤルの感触は良くて、結構使いやすいし、拡大/縮小がボタンになっていて拡大した状態でコマを送れるのはすごく便利だ。自分良く使う機能は限られているので、人間側がもう少しがんばってやればもっともっと使いやすくなるはず…だとは思う。

 
● 液晶はやっぱり保護したい ●
 デジカメの液晶画面というのはどうしても鼻の頭が当たったり、手荒に扱っているとモノにぶつかったりして傷がつきやすい代物ではある。もっとも、手荒に扱われやすいというのはメーカーでもよくわかっているようで、ノートパソコンのようにフィルムをはっただけのような単純なものではなく、だいたいガラスで保護されており、簡単には傷つかないようにはなっている。

 それでも、傷がつくときは付く。実際C-2000Zなんかは、最初にしまなみ海道を走ったとき、自転車に乗ったまま片手で撮影しようとしていて、ハンドルか何処かに当ったらしく、買って間も無い頃に液晶に傷がついてしまった。以後は取扱いに気を使うようになったのでほとんど傷は付かなくなったが、やはりリスクとしては残る。

かなりわかりにくいけどテープを貼った後。液晶の縁がちょっときたない  10Dのような高価なデジカメになると事態はもっと深刻になる。前回使用していたE-10では仕様頻度の割に幸いにも傷が付くことはなかったのだが、10Dの場合は更に慎重にならざるを得ない。ついでに、10Dのアイポイントは結構短いのでまともに覗き込もうとしたらまずまちがいなく鼻の頭が液晶に当って油がついてしまう。

 こうした汚れや傷から液晶を守ろうとしたら、とりあえず保護カバーを付けるのが妥当だと思う。しかし、ニコンと違ってキャノンの一眼レフデジカメには標準の液晶カバーというものがない。色々理由はあるのだろうが、各安のカバーを考えてもらいたいものだ。

 と、ぐちを言っても始まらないので、自分でカバーを貼ることになる。お店に行って色んな液晶保護シールを買ってきてもいいのだが、それだと買いに行くのが面倒だし、消耗品の割には結構割高だし、大きさが合わなければ結局カットしなければならないし、ピッタリの大きさだったら今度は貼るときにかなり慎重にしなければならないし…と、これまたやたら心配事が多い。

 そこで考えたのが、荷造り用の透明テープ。特に有効かなと思っているのはテープを出す時に音のしないタイプ。重ね貼りができないタイプだ。私の場合は、100円ショップのダイソーで購入してきたものがあったのでこれを利用した。

 荷造り用テープだと、大きさはそこそこいいのだけど糊が強力すぎて剥がしたときに残るのでは?との心配もあったが、実はコンパクトデジカメのMZ-3で試しに使っていたのだ。貼った後の見え味にはさほど変化は無いし、剥がすときも多少力は必要だが、ほとんど糊残りは無い。あってもアルコールで拭き取ればまず問題無く取れる。また、表面状態もガラスに比べると多少でこぼこはしているけど糊が付かない加工がしてあり、指紋や鼻の脂もかんたんに拭き取れる。傷防止のカバーとしても当面十分だろう。なんといっても恐ろしく格安だというのがいい。

 ただ、大きさが決まっているわけではないので、実際に取り付ける際には多少工夫が必要だ。まず少し大きめに切って、指紋や空気が入り込まないように慎重に貼りつける。その状態でカッターナイフを当てて余分な部分を切り取っていく。貼り付けに失敗して少しでも剥がそうとすると糊が変な風に剥がれてしまい、そのテープは二度と使えなくなる、というか使いたく無くなるほど変な模様ができる。しかし、テープ自体は激安なので、何度失敗してももったいないという気はしない(面倒くさい、という気はするが)。

 うまく貼れたらカッターを当てて大きさに合わせて切っていくが、10Dの液晶画面の縁は思ったより隙間が無いため、カッターナイフを当てにくい。ヘタに滑ると逆に液晶ガラスを傷つけてしまうので結構慎重にしなければならなかった。2度ほど失敗して、なんとか貼りつけ&切り取りに成功。

 実際に貼った状態で見てみると、ほとんど違和感が無い。ともすると貼っていることを忘れてしまいそうだ。テープなので厚みがあまり無く、透明度が高いことも影響しているのだろう。斜めにして光を反射させてみると多少でこぼこしているのでテープを張っていることがわかる。また、鼻の頭の油等が付着しても、元々テープの糊が付きにくい加工がしてあるため、指の腹で少しこすってやれば簡単に取れてしまう。こちらの効果は思ったより大きかった。汚れる心配が減るというのは精神的にかなり楽だ。

テープは所詮テープなので、専用の液晶保護フィルムに比べると機能や使いやすさに差があるのかもしれないが、汚れを防止したり少しの傷から守る程度であればこれぐらいで十分かと思う。

 
● その他色々 ●
・電池の持ち
 とにかく電池が良く持つ。ライバルと称されるニコンのD100と比較するとまだまだらしいのだが、個人的に一度に撮影する枚数はせいぜい200枚。今後は増える可能性があるけど、このレベルであれば電池の持ちを気にする必要性は全く無い。1ヶ月使ってきて何度かバッテリーのマークが半分になったことはあるけど、残り少し、というのを経験したことが無い。しょっちゅう電池切れに悩まされたE-10とは雲泥の差だ。余裕ができれば予備のバッテリーも欲しいところだが、当面は付属の1個で十分だろう。

今までのデジカメに比べるとはるかに持ちがいいバッテリー。そのうち予備が一つ欲しい ・新機種の悲喜こもごも
 購入して丁度1ヶ月でCanonが衝撃的な発表を行なった。EOS Kiss Digitalである。値段は発表時のEOS10Dの最安値よりもずーっと安い12万円ぐらい。半年もすれば10万円を切るようになるだろう。しかも、機能的には殆ど変わらない。連射速度やバッファ量、撮影モードが変わっているのが微妙だが、マニュアルモードが省略されたりしているわけではなく、個人的に必要な機能は殆ど網羅してしまっているようだ。それでいて広角な専用レンズが使えたり、軽量なボディーだったりしているので悔しくてしょうがない(^^;)。なにもこんなタイミングで発表しなくても…と思ってしまう。恐るべきCanon。すごい開発スピードだ。今の10Dは完成度が結構高いから、次機種が出るのは2年ぐらい後になるだろうと思っていたが、その考えは改めなければならないかもしれない。

不思議なフォルダ設定
元々デジカメなので撮影枚数は比較的多いのだが、一眼レフということもあり、子供の写真だけでなく他にも自分が気に入ったシーンをパシャパシャ撮影しているし、基本機能がしっかりしているのでどんどんシャッターを切れるため、1回の撮影枚数は自然と増えてきている。保存方式はJpegのLarge Nomal。これが一般的かどうかは議論の余地があると思うが、私の場合ではLarge Fineと比較してもあまり差がわからないので撮影枚数が飛躍的に多くなるこれを選んでいる。で、256MBのCFで150枚とか撮影してしまうわけだ。

 そこまで撮影してふと気がついたのだが、CANONの保存方法の場合、100枚以上撮影すると(ファイルNo.が100単位で)そこでフォルダが変わってしまうのである。初めはこれにずいぶんと戸惑った。少なくともOLYMPUSの場合はファイルNo.のカウントが4桁で、1万枚、すなわちカウントが一回りするまで撮影して初めてフォルダが変更になるので、フォルダの事はあまり気にしなくて良かった。

 しかし、10Dの場合、カウント数の桁に余裕があっても100枚単位でフォルダができてしまう(番号自体は4桁)。ファイルをPCにコピーする時などはこのフォルダが複数あることを意識しなければならず、かなり面倒くさい。私の場合は撮影したファイルを一括してファイルの形でPCにドラッグ&ドロップしているので、フォルダをいちいち開いてコピー操作を何度もやるのは苦痛だ。フォルダ毎コピーすればいいかもしれないが、以前撮影したファイルが残っている場合等はそれを削除しなければならず、やっぱり面倒だ。

 なぜこんな仕様になっているのか、解除方法はあるのか、マニュアルとかを見てみたが、このフォルダに関する設定は見つけられなかった。メーカー側は100枚単位で整理できた方が便利だと思って親切でつけているのかもしれないが、個人的には逆に整理しにくくて面倒なだけだ。せめて単位を1000枚とか1万枚に切り替えられるような設定があればいいのだが。何とかしてほしい。

少し重くてでかいけど、両手が離せるようになるポーチは楽 ・ウェストポーチ  E10の頃は持ち運ぶのに特にバックらしきものは使わなかったのだが、10D+ズームレンズとなると、E10よりかなりかさばるし重い。子供をおいかけて撮影していることが多いので、両手がカメラでふさがってしまうのは極力さけたいのだ。結局、10Dを購入して1週間ほどでカメラ用のウェストポーチを買うことになってしまった。これならカメラを使わないときに腰に下げておくことができ、両手が使えるようになる

 ポーチはコスモというメーカーの「コスモェグゼWP-1」(エが微妙に小さい…)というシロモノ。2500円ぐらいだった。内部に可動式の仕切りがひとつあり、カメラ1台とレンズを収納できるようになっているようだが、10D+24-135mmF2.8-4.5の場合、かなり大きいのでカメラを横にして入れないと入らず、しかもスペースを全部使い切ってしまう。レンズをもう一本入れるというのは無理(^_^;)。ただ、グリップを上にして入れられるので出し入れはチャックの開閉を除けば比較的楽だ。

 どっちにしても合計1.5kg程もあるカメラを腰に下げると結構ぶかっこうだし、必ずしも安定安心とはいかないのだが、無いよりは256倍マシだ。もう少しレンズがそろってくれば他のバックが欲しくなるのだろうが、当面はコレで行くつもり。これまでの経験から言えば、当面…は「ずっと」になってしまう可能性が高いのだが(^_^;)。



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