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満点の星空を独り占め。幸せ(^^;
今日も曇天2

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 2010年の年末に新しいカメラを手に入れてから、暗い空を生かした天体写真を復活させた。小学校の頃から慣れ親しんできた星空の下で、新たな方法で写真撮影にチャレンジできるのは至高の幸せだったりする。ただ、キレイな写真を撮影しようとすると、それなりの工夫は必要だ。その工夫するのがまた楽しかったりするわけだが、思っていたよりも時間がかかる。はたして、必要な機材は揃うのか…

そのままで撮影したシリウス。なにやら妙なゴーストが広がっている

2011年6月11日 絞り環とセンターマーク


 格安で譲っていただいたR200SSだが、今までの15cmF5.0よりも明るい20cmF4.0。さすがにホコリをかぶっていたので鏡の洗浄は行ったのだけど、とにかく一度撮影してみないことには、ということで2月上旬の新月期にはさっそく使ってみた。が、ここで一つ問題に気が付いた。元々R150Sでも少し気になっていたのだが、輝星を撮影した時に、妙なゴーストが出るのだ。

 輝星の周りに光条が出るのはスパイダーの関係上仕方ないのだが、それ以外になにやら広がったゴーストのようなものがひどく出て、そのうちの一部分がへこんでいるように見える。写真はシリウスを撮影したものだが、ご覧の様に何かが広がっている。特に左上側がひどいようだ。

 広がったゴーストの中の、その「凹み」が、どうやら主鏡をサポートしているツメの位置に合致しているようなので、この「ツメ」が悪さをしている気配ではあった。Web上で色々工夫をされている方の話しを聞く限りでは、このツメは結構ゴーストの元になるらしい。そのため、このツメを隠すために主鏡の周りを遮光するようにドーナッツ状のマスクをしてやると、効果があるらしい。

 確かに、このツメが何らかの悪さをしているのは思いたいが、光を反射してしまうものがあるならとにかく、遮るものがそんなに悪さをしているとも思えないので、個人的にはツメはとにかく、鏡の縁の部分が迷光を呼んでいるのではないかと勝手に解釈している。

 どっちにしてもドーナッツ状の「絞り」を入れてやれば、なんらかの効果はあるはずだ。明るい星を入れなければゴーストもさほど気にはならないが、なーんとなく星の大きさもいまひとつのような気がしていたので、少し工夫するだけでなんらかの効果があるのなら、とにかくやってみようということになった。実は、実施したのは2月末だったりする。

 絞り環を入れるためには、ドーナッツ状の環を作らなければならない。材質はいくつか候補があったが、やはり手軽なのはフードのところでも使ったB4の硬質塩ビクリアケースである。クリアである必要は無い(というか、黒い方がいい)のだが、加工が手軽で安い材質というのはなかなか無いので、こいつで作ることになった。このときに改めてR200SSの主鏡を確認してみたのだが、直径はどうやら203mmほどある。絞りを入れることで径が小さくなるのはいやだな、と思っていたのだが、200mmを基準にする限り、気にするほどではなさそうだ。

 本当は主鏡固定の爪も改造して、かかりぐあいを小さくしたかったが、そこまでするのは結構手間だということが判明。これはTNKにはそぐわない(^^;。爪ギリギリの所まで絞りを入れて、直径は196mmぐらいになる計算になった。これなら許容範囲だろう。パソコンのOpenOfficeの図形ツールで直径20cm前後の輪を書き、それを印刷。クリアケースを分解した1枚にあてがって切り取り、その後表面をサンドペーパーで荒らして、例のポスターカラーを塗布。

画像ソフト(OpenOffice)で円を描いて印刷、クリアシートに転写 切り抜いた丸い円を使ってセンターマークをぽちっとな

 固定は爪の部分のゴムと金属固定具との間に挟みこむ形で行った。きれいに円形に切らないと、またその形でゴーストが出やすくなるという話を聞いていたので切り取りには気を使ったが、後は簡単モードだ。多少頼りないが、もともと薄い塩ビ板なので重さも無く、固定はしっかりしている。

 で、鏡をつけたり外したりを繰り返すことになったので、この際センターマークを入れることにした。光軸合わせのマーキングだ。センターの見つけ方は色々あるようなのだが、元々そんな厳密な光軸合わせはできないだろうと踏んでいるので、ここでもお手軽な方法を実施。こんな所もTNK=て・ぬ・き。である(^^;

 さきほどの絞り環を作った時に使った鏡のサイズの紙を切り取って、四つに折り、交点に穴をあける。それを鏡の上に置いて穴の部分からマジックでポンッと印を付けるだけだ。いやー。お手軽。

取り付けたマスク。少し頼り無さそうだが、問題は無い 絞り環を入れた後のシリウス。露出はむしろ長いが、ゴーストはかなり抑えられている

 ただの黒いマジックの印なのだが、実はこの後、特に斜鏡の光軸を合わせるときに大いに役に立ってくれた。やはりセンターマークは必要なのだろう。

 肝心の絞り環の効果だが、実はまだ劇的な効果というのは体感していない。季節的に春の星空になってしまったため、輝星を含む対象というのがなかなか無いからだ。それでも試しに撮影してみた限りでは、かなりゴーストが低減されているのが分かる。

 写真最初のものと同じ、シリウスを撮影したものだが、イヤなゴーストがほとんどなくなっている?のが分かる。本当なら微光星にも効果があるはずで、ある程度星の写りが良くなっているはずなのだが、良くはわからない。でも、こうして少しずつ改善していくことで、限界はあるにせよ、写真はちょっとずつ良くなっていくのかもしれない。


カメラに付けたアダプタとコマコレ。

2011年6月4日 直焦点ワイドアダプターとコマコレクター


 R200SSを格安で譲っていただいたとき、実は「これもついでに」ということで、撮影用のカメラアダプタ、「直焦点ワイドアダプター」と、コマコレクターも安く譲っていただいていた。いずれも筒と同等の時期に購入したものらしく、コマコレクターについては初代のものらしい。コマコレクターはその効き具合やフィルターの取り付けネジ、ゴーストなんかの問題があって現状は三代目「コマコレクター3」になっているらしいが、いずれにしてもあるだけでも超感激パーツなので、ありがたく使わせてもらっている。

 カメラアダプターはAPS-Cのデジカメを使う限りケラレの問題は無いのだろうから42mmアダプターでも問題ないと思うのだが、42mmでTリングを接続した場合、構図の変更はその接続スクリューを回して行うことになるため、構図の変更のたびにピントが狂うことになる…と思う(試したことは無い。また、実質は、直焦点ワイドアダプターを介してもピントのチェックは必要なのだが…)また、コマコレクターはこのワイドアダプターを介して接続しないと付かないようだ。

 カメラ側にはTリングとワイドアダプターのカメラ側、そしてコマコレクターが取り付けられた状態になる。面白いのは、このコマコレクター一体型になった時点で、ほぼ「交換レンズ」状態になることだ。Tリング部分にはレンズキャップ後キャップをかぶせてやり、コマコレクター側にはそのキャップをかぶせれば、本当にただのパンケーキレンズに見える。実際、カメラに取り付けた時もカメラレンズ状態になるので、この状態であればカメラへの埃混入をあまり気にしなくても良い。これは結構便利かもしれない。

 こいつには二つほど欠点がある。一つはビクセンのTリングを接続するのに、そのTリングを分解しなければならないのだ。分解するのは精密ドライバーで実施すれば簡単なのだが、問題なのはバラした使わない部品をきちんと管理しておかなければならいし、いざ他のモノに接続しようとしたら、再度組み立てなければならない。今のところめんどくさいのでそこまでのことはしていないのだが、そのうち面倒になってきたら、EOSのTリングをもう一つ買うことになりそうだ。

R200SSにはこんな感じで装着。固定ネジがナベネジでないと当たる…  もう一つの問題は、今の一般的な一眼レフを接続すると、回転時に回転固定用のネジが当たってしまうのだ。当たるのはストロボの部分で、この部分のネジを頭の低いものに変えておけばいい。が、実際には縦横を自在に変えようとすると、3つあるネジの二つを変更しておいたほうがかなり自由度が高くなる。ネジ径はM4mm×10mmLの普通のISOネジなので、手で回すには多少不便だが、丸ナベの普通のネジを買ってきて変更している。ネジそのものは100円もしないものなので問題は無いのだが、やはり外したネジを管理しておかないといけないのでちょっと面倒ではある。

 で、この直焦点アダプターは、R200SSの接眼部に付けっぱなし状態である。なにせ普通のアイピースを付けようとしても、接続できるのはアメリカンサイズ(31.7mm径)である。手持ちのアイピースは、ほぼツアイスサイズ(24.5mm)しかないので、アダプターを持っていない自分は使えないし、実際この筒を持ち出すときはイコール写真撮影の時なので、まぁこれでもほぼ問題は無い。ホントは良く見えるアメリカンサイズのアイピースが欲しい(^^;

 コマコレクターの威力は実はあまり分かっていないが、効果があるのは確かだ。が、APS-Cのサイズで見ても画面の周辺部にはまだコマが残っているように星像が少し歪む。コマコレクター1では補正が十分でないという話を聞いたことがあるが、この辺がそうなのかなー、と思う程度だ。まぁギリギリのモザイクとかをしない限り多分問題にはならないだろう、と思う。いや、思っておこう(^^;


カメラ屋でようやく見つけた格安エネループ

2011年5月30日 エネループで電源確保


 ※本記事の内容は、東日本大震災前の話である※

R200SSで直焦点で天体撮影をしていて困ったことが2、3点でてきたのが2月ぐらいだ。そもそも今年になるまでしばらく天体写真撮影をしていなかったので無理も無いのだが、主な問題点として次のようなのが出てきていた

1.バルブの長時間撮影時に露出制御ができない(完全手動
2.モータードライブの電源が不安定で、時々動かなくなる
3.懐中電灯が明るいのしかなく、天体観測用途には使いにくい
4.3.にも絡むが、カメラ操作時に暗闇ではスイッチが全く見えず困ってしまう

 1.のバルブ制御については、複数枚撮影することもあり、プログラムタイマーを導入するか、PCを使うしかないのだが、手軽にやるにはプログラムタイマーを何とか手に入れるしかない。これも実は、後に救いの手が差し伸べられたりする。

3.の懐中電灯は色々手があるのだが、これまた格安で簡単なものを入手できたので、近々紹介するつもりだ。

 で、懸念してたのは2.の電源だ。将来的に赤道儀を新しくするとか、自動ガイド撮影をするのであれば、思い切って12Vバッテリーや汎用バッテリーを導入する手もあるのだが、今使っているSP用モータードライブコントローラーだと、12V以上を入れると壊れるという話も聞いたことがあるので、投資額が大きいこともあってちょっと躊躇していた。

 普段使っているのはフォトガイド2用の単二×6本の9V用で、動作電圧としてはちょっと低い事もある。気温が下がったり電池が少し消耗してくると7Vちょいぐらいになってしまうのだ。手持ちのリチウムイオン電池が使えないかな、と思って色々したこともあるのだが、7.2Vでは動かない(+乾電池一本で動いたりする。あとほんのチョイなんだけどなぁ)ので、もう少し電圧に余裕のある、かつ12Vを超えない充電式の電源が欲しかった。

 思いついたのは、エネループだ。ニッケル水素電池なので、これを8本繋げば9.6Vとなるし、ニッケル水素電池であれば比較的電圧は安定して使えるだろうということだった。が、単三タイプだと電気容量的にどうかという不安もあったし、エネループ8本となると、思いのほか値が張るという問題もあった。

 地元のショップを覗いて見ても、申し合わせたかのごとくいずれも4本1600円ぐらいの値段でほとんど同じだ。8本購入すれば3千円を超えるので、ちょっと躊躇してしまった。どうせお金をかけるのであれば、その他マルチユースな電源装置が買えてしまうからだ。

こうやって8本(裏にもう4本ある)でセット  で、購入できたのは出張でちょっとだけ時間があったときに飛び込んだ都心部、駅前の電気屋さんで、ずいぶんときらびやかなエネループを見つけた。確か限定販売のスパンコールだ。しかも、8本で2400円程度と結構安い。必要なのは4本だったのだが、この値段とそのハデハデさに惹かれて購入してしまった(^^;。

 電池ボックスはDIYショップで確保した単三8本入りのもの。これにスナップとDCジャックを付けて9.6Vの電源完成だ。充電直後だと10Vぐらいあるので、なかなか良い電圧で安定して供給される気配だ。ちょっと注意しなければならないのは、ビクセンの場合、最近は違うようなのだけど、最近までのコントローラー類はセンターマイナス(プラスアース)になっているところだろうか。久しぶりに電源周りの準備をしたので、一回は間違ってしまった。やばいやばい。

気になった容量だが、今のSP用のモータードライブだと、通常の使用で100mAぐらい。赤緯モーターを動かしたとしても150mAぐらいの電流の程度のようだ。これだと、2000mAHのエネループであれば、20時間持つ計算になる。話半分としても、10時間弱だ。これならまぁ一晩は持つ計算になるので、充電式ということを考えれば十分だろう。

 実際に使うときには電池ボックスを裸で使うにはショートの危険性(実は組み立て時にヘマやって一度ショートして電池Boxがダメになった…1本赤のヘンな線が出ているのはそのせいだ)とか、寒いところで電池の能力が落ちてしまうとかの問題があるので、100円均一(いやもうコレばっかりだな)で買ってきたポーチに入れている。冬場はこれに更に使い捨てカイロを入れて電源が冷えるのを防止するわけだ。

 今のところこれで電源のトラブルが起きたことはない。あまり電気を食わないスーパーポラリスのモータードライブだけ、というのも幸いしているようだ。ポーチに入れた電池は、いざというときにはバランスウェイトの代わりにもなる(重量はあまり無いので知れているが…)後は充電忘れさえしなければ(…実は充電時間が結構かかるので問題なのだが…)問題ないはずなので、スーパーポラリスで行く限りは当面このスタイルで行くつもりだ。



フードを付けた状態のSPR150S

2011年5月24日 まずはフードを R200SS

…どうせなら痛いのを(^^;

 話は前後するが、反射望遠鏡、特に短焦点で撮影をしようと思ったら、どうやらフードというのは必須アイテムらしい。今までそんなものは気にした事が無かったのだが、晴れ丸はフードを付けなければ遮光がほとんどできなかったし、ファインダーを含めてフードを付けることで夜露や霜がレンズに降りることがずいぶんと減ったので、夜露や霜防止という意味でもフードはかなり効果があるらしい。

 実際、接眼部分にレンズをつけずに覗き込んでみると、斜鏡の向こうに筒の「外」が見えているのだ。カメラをセットした時に、その「外」の部分から他の光が入り込んだら当然アウトである。これはやっぱりフードは必須でしょう、ということで、まずはSPR-150Sのフードを探してきた。

 SPR-150Sの場合、外径で20cm以下なので、フードに使えそうなものは色々ある。探してきたのはアストロパーツショップ、ダイソー(別名、パソコンパーツショップ、とも言う(^^;)。である。ここで少し大きめの黒いゴミバコをチョイス。底の部分を切り取って、切り取りすぎたので(^^;;厚紙を内側に巻いて、先端にきちんとはまる形にした。これで簡易フードの出来上がりである。それだけだと遮光能力が少し足りないので(なにせ黒いとは言え、内側はツルピカである…)内側を塗装することにした。

DIYのお店をさまよって見つけたポスターカラー。手軽なのは手軽。  塗料はコイツである。なにせ塗装をするといってもスプレー式のものを使うには場所やマスキングの道具が必要なのだが、そんなスペースは今は無く、部屋の中で安全に塗装できるものに限られてしまう。植毛紙も大きなものはほとんど持っていないので、今後色々試す可能性のあるフードに贅沢に使うわけにも行かない。かといってツヤケシの手段は何らかの手は打ちたい、ということで、水性ツヤケシ塗料なわけだ。これだと相当に安いし、たっぷり使っても何の心配も無い。しかも後の手入れ(筆)がかなり簡単ときたもんだ。

 心配なのは耐久性ぐらいだろうか(って、それが一番問題なのだが…)。下地処理さえしっかりしておけば、意外と持つみたいなのでとにかく問題なさそうな所ではコイツをつかってみよう、というわけだ。

 実際、ゴミバコの内側をサンドペーパーで十分に荒らしておけば、その部分に塗装したのは意外としっかりしていて、手で少しこすったぐらいでは移らないぐらい塗装されていた。が、ほんの少しでもツルツルの部分だと、塗装した塗料が簡単にはがれてしまい、油断すると手に付いたりする。この辺はクリティカルな部分には使えないという感じだが、フードの内面ぐらいであれば、取り扱いさえ気をつければオッケーという感じだ。

 で、このゴミバコフード、意外と役に立ってくれている。1月末に行われたイベントで観望会に参加したのだけど、フード上にも霜がたっぷり降りる状態。そんな状態でも斜鏡や主鏡には影響が無かった。なかなかいい感じかも。しかも、ゴミバコなのでテーパーがかかってて、そのおかげで普段使わないときはお尻に差し込んで保管できるのだ。鏡筒バンドが邪魔になるかな、と思ったけど、丁度それを避ける感じでテーパーが付いている。いいぞぉ。

 そして、次に手をつけたのは、本番、R200SSのフード。こっちは外径が200mmを軽くオーバーしているので、さすがにゴミバコを簡単にポンッとつけるわけにも行かない。そんなでっかいゴミバコはそうそう無くて、少し大きめのバケツになってしまうわけだ。そんなにお金をかけてもうまく行くとは限らないので、もう少し違うアプローチをしてみた。巻きつけ式だ。

 本来なら薄いプラスチックシートを使って巻きつけ式フードを作成し、その内側に植毛紙を貼り付けるのが良いのだろうが、残念ながら手ごろなシートは売られていない。やはりここは100円均一アストロショップダイソー(笑)へ直行。なかなか良いものは無かったのだが、とりあえずベースとしてA3用の軟質クリアファイルと、黒のフェルトを買ってきた。A3ファイルサイズだと、2枚合わせればなんとかR200SSのフードとして使える大きさになる。内側は塗装してもいいのだが、ここはもう少し手軽に黒のフェルトを貼り付けた。反射防止としてはいまひとつだが、遮光としては十分だろう。問題はその強度で、そのままだと軟質クリアファイルなので、全く足りず、ヘナヘナと垂れ下がってしまう。

 仕方が無いので、外側になるクリアファイルと内側になるフェルトとの間に、そこらへんに転がっていた厚紙を挟みこんでごまかした。なんとかなるもんで、とりあえずこれでフードの形にはなってくれた。巻きつけたときの固定はマジックテープの固定だけで十分だ。合計金額は300円ぐらいだろう。この辺はTNK=て・ぬ・きの本領発揮である(^^;

クリアファイルの間に印刷した星を挟み込んだシート  が、何度か使ううちにやはりボロが出始めた。一番問題なのは厚紙だ。そもそも屋外で使うようなシロモノなので湿気を吸ってしまうし、元々の強度が足りない上につけたり外したり伸ばしたり丸めたりしているのだから、すぐにヘタってしまう。ここはやはり補強材としてもプラスチックが必要だろう。

 ということで再びアストロショップダイソー。今度はB4の硬質塩ビのクリアケースを買ってきた。本当はA3版が欲しかったのだが、いつまでたっても品切れ状態なので、まぁここはB4でカバーしようというわけだ。クリアケースなので、2枚に分離することができて、100円でR200SSの筒の大きさをカバーできる。ただ、B4だと少し足りないため、実際にはA3ファイルサイズの補強材としてしか使えない。まぁ重ねればOKだ。

 で、実際に組み付けてしていてふと気が付いた。内側は黒フェルトで見えなくなるが、外側はクリアファイルとクリアケースを重ねてあるので、透明なのだ。前回厚紙を入れたときもその厚紙の模様がそのまま見えていた。

 ならば、ここに写真なんかを入れることができる。天体写真を入れることができれば、そのまま痛フードの完成である。鏡筒や赤道儀に直接イラストや写真を貼り付けるのは技術的にも難しいし勇気がいるが、フード、しかもかなりいーかげんなブツであれば、てきとーに星の写真を貼り付けてもいいかもしれない。

 半分組み立てていて気が付いたので、あわてて戻して、A4サイズの天体写真を印刷。たぶんそんなに寿命は無いと思っていたので普通紙に印刷したものを挟み込んでみた。実はこれが結構持っているので、今考えればもう少しきちんとしたファイン紙に印刷すればよかったかな〜と思っている。そのうち入れ替えてやる〜。

 何はともあれ痛フードの完成。かなりTNKで作ってあるので強度や精度はいまひとつだが、遮光と夜露(霜)防止としては十分な役割を果たしてくれている。やってみるもんである。ちなみに、実際のR200SSの筒に取り付けた状態の痛フードは、このページのタイトルの写真である。少し離れてみれば、違和感は無い(^^;




2011年5月8日 強力新兵器 R200SS

でっかい筒だけど思いのほか軽いR200SS  新規導入した天体写真用デジタル一眼レフ、EOS 60D復活したR150Sのおかげで思ったより天体写真が撮影できそうな環境が整ってきた2011年1月。とある追加投資の話が持ち上がった。(…5月更新で1月の話しかよ〜という突っ込みは…スルーしてください(^^;)

 大元のきっかけは、いつも観測しているコスモスの名所、上場高原だった。ここで撮影した天体写真をブログで紹介していると、同じ場所で時折撮影をしている、というTさんがコメントを付けてくれるようになった。で、そのTさんのブログを見ていると、観望会をやりたいけど人が足りない〜とのヘルプが…。以前PTAをやっていたこともあって、何かお手伝いできれば、ということで実際に会ってお話する機会も得られたりした。

 で、そうこうするうちに、色々あってTさんがR200SSの筒を手放すという。ヤフオクで出すという話だったので、どうせ送料とかいろいろ面倒なことがあるのなら、手渡しできる私にぜひ!。すみやかに絶対もれなく是非!、ということで思わぬタイミング、そう、本当にSPR-150Sでの出撃がまだ2回ぐらいしか無い頃に、R200SSの筒を格安で譲ってもらうことができたのだ。Tさんが購入したのはずいぶん前だという話らしいけど、少なくとも今まで使っていたR150Sよりは新しいはずだから、まぁ変なものではないはず。

 さっそくいただいてきて、接続されていたアリガタプレートを外して、SP赤道儀に乗せてみた。意外だったのは、アルミでできた筒ということもあるのか、思いのほか軽いことだ。カメラを載せなければ、今まで使っていたR150Sの筒とバランスウェイトはほとんど変更することなく使えてしまう。最悪でもサブスコープ用のウェイトを乗せれば十分使える範囲であり、非力なSP赤道儀でも結構行けそうな感じだった。

 焦点距離は800mmで、SPR-150Sの750mmとほとんど変わらないので、使い勝手は実はほとんど変わらない。いや、むしろF値が4.0まで明るいので、ほとんど半分の時間で同じものが撮影できてしまう計算になる。後はピントがラック&ピニオンの普通のものになって、斜鏡サポートも普通の十文字になったので、輝星の回りに出るスパイダー光条も十文字になった。好みにも寄るだろうが、この十文字のスパイダー光条はいかにも、という感じで結構好きだったりする。

ドロチューブ内の塗装はシート上に行われてた。剥がせた〜  元々写真撮影を色々されているTさんの使っていた筒だけあって、変なものにはなっていないというのが良いのだけど、1点気になることがあった。純粋に寿命が来ている気配なのだが、ドロチューブの内側の塗装がはがれてきているのだ。直接何かが当たるわけではないが、手やそのほかのものが触れないとも限らない。うっすらとヒビが入り、手でこすると塗装がボロボロとこぼれてくる…こりゃあ、塗装しなおしが必要かな…

 ということで、最初の調整はこのドロチューブの内面になった。塗装がハゲてきているのでまずはそれを完全に落とすのが大変だな、と思っていたのだが、実際にはドロチューブを完全に外してよく見てみると、なにやらフィルム状のものが貼られていて、その上につや消し塗装がされている、ということが分かった。なら、このフィルムそのものをペリッとはがせば、前の塗装は簡単に除去できるはず…簡単に除去できてしまった(^^;

 代わりの塗装は…まぁ、フィルムを貼っていたのなら、同じような何かを貼ってやればよい。一番いいのは植毛紙だろうな、ということで、これまた10年以上前に購入した植毛紙のきれっぱしを当ててみたら、見事にぴったり。特に問題なく貼れてしまった。塗装をするという手もあるが、実行するには塗装を購入してきたり、屋外でマスキングが必要だったりと、結構面倒くさい。その昔、植毛紙は普通にDIYの店で売られていたのだけど、最近は全く見かけなくなってしまったので、通販とかで買うしか無いらしい。お星様関係をやっていると必須アイテムなんだけどねぇ。



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