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歴代常時携帯懐中電灯5台。時代はやっぱりLEDライト。明るさはまだ不満だけど、この小ささと電池寿命にはかなわない
懐中電灯 Pick Up!

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 個人的な話だが(って、このホームページは全部個人的な話だが(^^;)、懐中電灯モノは結構好きだったりする。まぁでっかいサイズのものはそれほど使う機会もないしそうそう買おうとも思わないのだが、ちっこいサイズのものは普段一つ持っていると結構便利なことがある。そんなこんなで以前から外に出歩くときにもって出る(というか、腰に下げている)ポシェットにはミニマグライトが忍ばせてあった。んが、2002年も半ばになると、各所で白色LEDを利用した懐中電灯が手軽に買えるようになってきて、ついに電球式懐中電灯をリプレースすることになってしまった。そこで、これまで使ってきた携帯型の懐中電灯を少し振り返ってみてみようと思う。

 ちなみに、タイトルの写真はこれまで使ってきた常時携帯用の懐中電灯。5種類しかないのだが、一応全部手元に残っているのは我ながら感心してしまう。こんな変なものだけ残していて、肝心なものは捨てたりするんだよな(^_^;)。なお、以下の各懐中電灯の写真には大きさの比較用として単三電池2本を掲載している。使用電池がかならずしも単三電池ではないのでお間違えの無いように。また、「懐中電灯」と書くと面倒なので、各所で「ライト」と略してあるのだけど、同じモノを意味しているつもり。もし混乱したらごめんなさい。

2002年5月13日 電池のおまけ。SANYO EXCELL BEAM

既に12年以上昔に購入した電池のおまけ、EXCELL BEAM。結局球は切れなかった。正式名称は…よく知らない(^_^;)。   一番初めに常時携帯して使い出したのがこのライト。常時携帯といっても、個人的に外に出歩くときと、仕事の時とあるのだが、このライトは仕事用。仕事柄、機械の内部なんかを覗き込むことが時々あるのだが、そんなとき懐中電灯があるとすごく便利。単三2本でそこそこの明るさを持っていたこの懐中電灯は大きさも手頃で調度よかった。

 実はこのライト、学生時代に購入したもので結構永いこと使っていたもの。購入したときは単三電池の付属品的な感じで売られていたのだが、大きさが手頃なので結構重宝していた。値段はもう忘れてしまったが、それほど高いものではなかったと思う。いかにも、なプラスチッキーな本体だが、その分軽くて扱いやすかった。望遠鏡を出したり片付けたりするときには、口にくわえると両手が使えるのだが、この軽さとコンパクトさと明るさが結構便利だったりした。

 単三2本で明るいライトは他にもあるのだが、こんな風に2本を横に並べて収納したものは意外とないのである。しかもこのライトは反射板部分が少し変則的で、四角くなっている。このため集光力はちょっと弱いのだが、厚みが2.7cm程度と結構薄い。したがって、全長が短いこととあいまって、ズボンのポケットに入れてもあまり違和感がないのである。

 仕事での懐中電灯の持ち歩きのスタイルから言って、ズボンのポケットに入れておくのが一番手頃なのである。ということで、この「ズボンのポケットに入ること」が絶対条件になっているのである。もちろん明るければその方がいい。もっとも、電池が一般的なものであるとか、寿命が長い方がいいとか、いろいろ言い出すときりが無いのだが。

 で、このライト。防水型で無かったり、電池の交換が面倒だったりして使い勝手はあまりよくなかった。さすがはオマケである。んでもって、最後にはかなりチャチな造りだったスイッチ部分が言うことを聞かなくなり、どうしても点灯しなくなってしまった。金属板をプラスチックのでっぱりで押してスイッチを入れる形だったため、何度も使用しているうちにプラスチック部分が磨耗してうまくスイッチが入らなくなったのである。今ではもう点灯しない。役目を終えたEXCELL BEAMよ、ごくろうさま。合掌


2002年5月16日 やっぱり定番、ミニマグライト

小型懐中電灯では定番のミニマグライト。今見ても結構明るいのはさすが  この手の携帯用ライトとして定番なのがアメリカマグライト社のミニマグライトだろう。別にミニでなくてもいいのだろうけど、一般的に携帯して持ち運びできるのは、単三2本のミニマグライトもしくはそれより小さいタイプになるかと思う。単四2本のヤツになると結構細いのでペンの代わりに胸ポケットに収めることもできるのだが、ちょっと収まりが悪い。更に小さい単四1本の分になると1.5Vではちょっと明るさに不安が残ることもあり、結局持っているのは単三2本のミニマグライトだけだ。

 この手の大きさのミニライトは日本のメーカー等からも各種出ているけど、さすがに歴史のあるマグライトだけあって、丈夫さ、造りの丁寧さ、使いやすさなどからいってやっぱりマグライトが一番かと思う(他のは使ったことが無いので良くわからない…)。明るさに関してはミニチュア球自体はそれほど差がないかと思っているが、スポット光にしてやれば、少なくともここで紹介しているライトの中では一番明るいのは確かなようだ。少し離れた位置のものをスポット的に照らす場合はまだ右に出るものは無い。

 ただ、この手の単三電池を2本縦に並べる形式では長さが長くなってしまうため、ズボンのポケットに入れると長くてはみ出してしまう。アルミで造られているそのボディは頑丈なのだけれどもそれなりに重みもあるため、ポケットに入れたのではいつ落下するかわかったものではない。ということで、防水仕様や丈夫さでは折り紙付きなのだが、仕事の方で普段使うライトとしては落第であった。

 もっとも、個人的に普段持ち歩く場合はPDAや携帯を持ち運ぶためのポシェット(というか、ウェストポーチ)があり、この中には十分収まるので予備の電池と一緒にいつももち歩いていた。多少の重さがネックではあるものの、丈夫で長持ち、しかもスポット光と散光を簡単に切りかえられるので応用範囲が広いという便利さもあった。4年ほど持ち歩いているが、故障らしいものは一度もなかったし、何かが磨耗するとか寿命とかで使い勝手が変わったことも無い。さすがである。

 ただ、球であるミニチュアバルブは結構明るいのだが、寿命があってしばらく使っていると突然切れることがある。本体下部の蓋の中に予備球を入れるところがあるので交換はできるのだが、ちょっとわずらわしい。もっとも、さすがに世界に普及しているだけあって、ちょっとした品揃えのある店ならこのミニチュアバルブの予備を売っていて、入手性にはさほど困らないのが良い。ちょっと重いので現在は常時持ち運ぶことは無くなってしまったが、まだまだ使える逸品である。


2002年5月23日 ちょっとだけ厚かった 東芝 GUN BEAM

充電池を使っても結構明るいGUN BEAM。但し、リフレクターが大きすぎ  最初に紹介したSANYOのEXCELL BEAMが壊れたとき、さあ代替品として何かないか、と探していて見つけたのがこのライトだった。まだ現役のライトなのだが、この手の大きさのものはあまり需要が無いのか、売っているところはあまり見かけない。全長が短い携帯懐中電灯の需要ってのはあまり無いんだろうか。

 最初に見つけたのは単四2本仕様のもの。現在まで使用してきたものだ。この他にも単三2本用というのがあるのだが、反射板部分も含めて二回り以上大きなものになるため、とてもポケットに入るようなものではなかったので、しぶしぶ単四タイプを選んだ。電池の汎用性からいっても単三タイプが欲しかったのだが、バランスが悪い。

 価格は結構高かったのだが、他に代替品がなかったためこのライトを使いつづけてきた。実際、未だに電池2本を横に並べたこれぐらいのコンパクトタイプは存在しない。個人的には単三3本ぐらいを横に並べて薄くて明るいライトが欲しかったのだが、なかなかそういうものは無いようだ。

 明るさはまずまずで、マグライトとほぼ同等といっていいだろう。使い勝手もそれほど悪くなかったのだが、気になる点がいくつかあって、今一つ気に入らなかったライトであった。まず電池が単四しか使えないことは前述したが、この大きさなら単三を入れてもさほど大きくならないと思う。単四にすることで確かに軽いのだが、電池の入手性や寿命を考えても、ぜひほとんど同じ大きさで単三にしてほしかった。

 次に問題なのはライトの反射鏡部分の大きさ。ここが小さいと明るさが制限されてしまうため大きめになっているのだろうが、この直径が40mm近くあるため、ポケットに入れるとかなり違和感があるのだ。ポケットに入れて違和感が無いのはだいたい25mmぐらいまで、大きくても30mmぐらいまでだろう。ボディはそれほど大きな物ではないし、アルミなのでかなり軽いのだが、この部分の大きさだけはちょっといただけなかった。

 この反射鏡もマグライトと同じように拡散光とスポットを調節ができるようになっているのだが、若干余裕がないようで、ちょっと調節しすぎると反射鏡部分が外れそうになった。しかも球との整合性がいまひとつで、スポットにしてもいまひとつきれいな円にならなかった。反射鏡の中に予備球を入れるスペースがあったり、球自体はマグライトとまったく同じ物が使えるので入手性はよかったのだが、反射鏡部分の使い勝手はいまひとつ。

 ライトのスイッチはボディ側面に付いたプッシュタイプなのだが、防水上ゴムカバーがしてある。その関係もあってスイッチがONかOFFか??さっぱりわからない。普段はライトが点灯していればONの状態というのはわかるのだが、球が切れたり電池が切れたりすると、はたしてスイッチが入っているのかどうかというのを判断できるかどうかというのは重要になってくるのだ。

 特にこのライトでは単四のニッケル水素電池を使用していたため、電池が切れた状態で更にスイッチONのままにしておくと、ニッケル水素電池が過放電してしまい、電池がダメになってしまう可能性があった。んが、電池が切れているとスイッチがONなのかOFFなのかがさっぱりわからない。しょうがないので電池を外していたが、防水(防滴?)構造なので電池を外すのにも一苦労なのだ。

 なんだかんだ言って他に代替品がなかったため、このライトも3年程使いつづけた。結構ハードな使い方をしていたのだが、球の交換以外ではそれほど不具合も無く、わりと頑丈なほうだとは思う。性能としては悪くないのだが、ちょっと大きさとかに難があったため、後述するLEDライトのいいものに取って代わられることになった。


2002年6月4日 ELPA LEDクリップライト

ハンズフリーで使うこともできる便利なクリップライト。比較的コンパクトで明るくてポケットに入れるにはピッタリ  2002年も半ばになると、それまであまり地元では見かけることが無かった白色LEDによる懐中電灯をぼちぼち見かけるようになった。白色LEDがデバイスとして一般的になり、明るさも実用的になってきたので採用するメーカーが増えてきたのだろう。

 始めのうちはキーホルダータイプで、一時的に利用するようなものが主流だったが、ここ最近は本格的に懐中電灯として使えるようなものが増えてきている。他にも、カーディーラーでは用品としてクリップライトが販売されていたのだが、価格が3千円〜5千円と、まだまだ高価だったので使用頻度からいって購入するまでには至らなかった。(LEDが3個付いているタイプ)

 が、GWに何気なく覗いたディスカウントショップで見つけたのがコレ。白色LEDは1つのみだが、明るさはまぁまぁ。しかも価格が980円、おまけに電池は比較的一般的な単四3本。大きさ的にもそこそこ手ごろだったし、なにより価格が魅力的だったので購入に踏み切った。

 クリップライトにしたのは、大きさが手ごろというのもあるが、ドライブ時に夜間やトンネルで助手席や子供のいる後部座席を照らせるライトが欲しかったこともあるから。サンバイザーに挟んでやれば便利なマップランプになる。白色LEDなら電池寿命もほとんど気にしなくていいから気楽に使えるのだ。

 明るさを確認できないまま購入したけど、実際に点灯してみるとかなり明るい。手元や足元を照らすだけなら十分すぎる明るさで、夜間懐中電灯としてもそれなりに使えそうだ。ミニマグライト等と違ってスポット/拡散の切り替えができないため遠くを照らすと光が広がってしまってむしろ暗く感じるが、手元を照らすときには広がった光なので地図などは見やすくなる。この辺は現在発売されているLEDライトの特徴のひとつだろう。

 電池は単四3本で、ボディはプラスチックなのでかなり軽い。少し直径があるがこれならポケットに入れておいても違和感はほとんど無い。現在はミニマグライトの代わりにポシェットに入れてあるが、十分コンパクトでミニマグライトより軽い分だけ収まりが良い。LEDなので球寿命が5万時間(連続点灯で6年弱!)と、ほぼ球切れは無いと思っていい。しかも電池寿命が25時間。こちらも使用頻度を考えると年に1回ぐらいしか電池交換を要しないのではないかと思ってしまう。すなわち、メンテナンスフリーで便利に使えるということだ。白色LED万歳といったところである。

 一応防滴構造で、スイッチは前方のリング部分を回す形だが、このリングが結構重たいのと、後方の電池キャップも回して付け外しする形になっているので、片手でクリップ部分を押さえて変に回すとスイッチが入らないで電池キャップが外れてしまうことがしばしば。この辺の使い勝手は、歴史の有るマグライト等と比べるとまだまだだなぁと思ってしまう。


2002年 6月 14日 Pelican L1 LED

かなりコンパクト軽量だけど十分な明るさを誇るL1。さすがはMade in USAか?   仕事以外で持ち歩く懐中電灯は前述のクリップライトでLED化されたのだが、仕事で使うほうはまだ代替品が無かったのでそのままGUN BEAMを使っていた。んが、ここにきてクリップライト以外にも本格的な懐中電灯が売られ始めた。その中にはLR44を3〜4個使い、かなりコンパクトにまとめたものも出始めた。このPelicanのLEDライトもその一つだ。

 コンパクトなやつは価格も1300〜1800円程度であり、ちょっと高い?かな、と思っていたし、コンシューマー向けに一般販売されだしたのが比較的最近だったので、もうすこし製品的にこなれてきてから使い勝手がいいやつを買おうかなと思っていた。

 んが、やっぱりこの手のデバイスがすごく好きだということと、その小ささが魅力的だったのでつい手が出てしまった。購入したのは写真のPelican社のLEDライト。他にもアルミスティックタイプの小型LEDライトもあったのだが、スイッチ構造が少し貧弱っぽいのと、明るさを比較してみる(モニター電池が入っているので店頭で点灯してみることができる)と、こちらのほうがやや明るく見えたのでこっちに決めてしまった。

 アルミスティックタイプの方がスリムでコンパクトなのだが、これぐらいの小ささになるとあんまし関係無くなる。どっちにしてもキーホルダーとして使えるレベルの大きさである。むしろ樹脂型の方が軽い分使いやすいかもしれない。

 価格は1600円ぐらいで、電源はLR-44を4個使用。モニター電池が入っていたけど、これでも結構使えそうだから電池代を考えると結構お得かも。電池寿命は日本の輸入代理店が書いてある部分では50時間、中に入っていた英文の説明書だと100時間、ホームページの商品紹介を見てみると130時間とあり、どれがほんとなのかさっぱりわからないが、結構長時間使えることには違いないだろう

 ちなみに前述のLEDクリップライトは単4電池3本で25時間という説明だった。たぶん容量の少ないボタン電池で、2〜4倍もの電池寿命があるというのもちょっとあやしぃが、LEDそのものの性能が違ったり、電池3個(4.5V)と4個(6V)の差もあるので、実際それぐらい持つのかもしれない。どっちにしても使用時間を考えると本体を壊したり無くしたりする方が先になりそうなのだが(^^;)

 明るさは結構明るくて、前述のLEDクリップライトよりやや明るいかな、といったところ。反射板がついているのだがLEDそのものが元々前方に集中して照らす構造になっているのでそれほど集光能力はなさそうだ。また、LED特有のぼぉっとした照らし方で、スポット的に照らすことができないので遠方になるととたんに暗くなるのも同じ。

 少し気になったのは色が青みがかっているということ。白色、というよりは少し水色のような感じのライトになっている。LEDクリップライトと比較するとその差はよりはっきりする。普通の懐中電灯だと少し赤みがかった色になる(電球)ので、普通に考えるとかなり違和感のある色だが、実際に照らしてみると思ったほど青くは感じない。

 ボタン電池を利用していることもあり、大きさはかなり小さくて軽い。樹脂製なのでくわえて作業してもさほど違和感がないので非常用としてはぴったりかもしれない。少し特殊なのがスイッチで、お尻の部分にプッシュ式のスイッチがあって、ゴムで保護されている。ゴムは防水用になっているようだが、どの程度の防水性能があるかは不明。プッシュ式のスイッチということで、ガンビームと同じくスイッチがONなのかOFFなのかがわかりにくいという問題は残る。ま、使い捨ての電池なので電池が切れた場合はそのままONにしておいてもあまり問題はないのだけどね。

 というわけでこのL1 LED。もっと性能の良い使いやすい物が出てくるまで、仕事用情事携帯懐中電灯としては活躍してくれそうである。個人的にはマグライトの単四1本仕様のやつと同等の使い勝手と集光力があるLEDライトが出てくればいいなぁ、と思っているのだが、そんな便利なものが出てくるのはもう少し先になりそうだ。


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