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デジカメ コンパクトカメラ


 タッチで防水 SONY DSC-TX5その2(機能と使い勝手)

その1(購入・印象編) 

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 しばらく使って見てすっかり普段使いのカメラとして定着してしまったTX5。やはりポケットにするりと入るカメラは相当に便利だ。でも実は、タッチパネルやSONYならではの便利な機能も満載で、結構面白いカメラだったりする。不満点も交えつつ、その辺を紹介して見たい。

背面にボタンが一切無いタッチパネル式。操作感は悪くない  
●タッチパネルでスイスイ操作●

 先にも紹介したが、このTX5、このほかのSONYのTXシリーズと同じで、背面はタッチパネル液晶になっていて、ハードウェアのボタンは一切無い。始めはこんなんで操作なんかできるのか?と思っていたのだが、普通にコンパクトカメラとして操作する分には意外と、というと失礼だが、違和感無く操作できた。この辺はタッチパネル式のデジカメが出始めてからそれなりに経っていることもあると思うが、よく工夫できてるな、と素直に関心する所だ。

 電源を入れると左側に主要な操作メニューが並び、右側の上半分にはバッテリーと撮影残数が、右下にはモード切替ボタンと再生ボタンが並ぶ。初めは「え、こんなの、どこをグリップすりゃええの?」と驚いたが、実は親指が来る右上のバッテリー表示部周辺は押しても何も操作されず、逆に撮影の邪魔にならないように他の表示が消えるようになっている。おお、すごい。

 タッチパネルは感圧式で、さすがに防水耐衝撃カメラというのもあるだろう、手袋をしていてもしっかり操作できる。ボタンの大きさとその押し加減が絶妙に設定されているからなのか、押し間違いは意外なほど少ない。各ボタンの大きさは必ずしも大きくは無いし、押した所の周辺がほんのり光るので押した感じが良くわかる。今までこの手のデバイスは殆ど触ったことが無かったのだが、なかなか良くできているという感じだ。

 面白いのはゼスチャー機能があって、再生画面で左右にフリップすると次画面、前画面となったり、上下にスライドするとサムネイルやカレンダーが出てきたりする。この辺はiPhoneとかを操作したことがある人から見れば珍しくもないのだろうが、操作したことも、みたことも殆ど無い自分にはかなり新鮮に映った。ボタンも表示されるのだが、慣れてしまうとこっちの方が便利に思えてしまうから不思議だ。人間感覚的にそんなもんなのだろうか。

 ただ、特徴でもある感圧式というのが弱点にもなっているようで、フリップしたつもりが、全然うまく動いていなかったり、スライドのつもりがただのタッチになってしまい、画面拡大されてイライラすることもしばしば。どうやら感圧式のパネルへの圧力が足りなくなってしまうようで、少し強めに、押し付けながらスライドやフリップしてやるとうまく行くようだ。慣れるまでは少し違和感があったが、慣れてしまうと結構いい感じだ。

 面白いのはこうして再生画面をフリップで見せていると、覗いていた人から「これ、どうやって電話かけるの?」と聞かれることがある、ということだ。どうやらiPhoneと思われてしまっているようだけど、確かにそう思われても不思議は無いかもしれない。「いやデジカメだし…」と言い訳はするのだが、それだけiPhoneの印象が強烈なのかもしれない。

 タッチパネルで便利だな、と思った一つは、各種設定画面だろうか。例えばシーンモードを選んで、目的のモードに設定するとき、今までのデジカメであれば十字キーで目的の所までカーソルを持っていかなければならないのだが、タッチパネルだとズラリと並んだアイコンを眺めて、「これ」と指し示せばそれだけで設定されてしまうのだ。まぁシーンモードは実際あまり(というか全然)使わないのだけど、例えばISO感度設定でも、ISO100から1600にするとか、本当にワンタッチで済んでしまう。露出補正も+3から-2EVにするのに、カーソルやダイヤルをちまちまする必要も無く、ワンタッチ、もしくはスライドしてしまえば良い。おおっ、こんなに便利なのか。

 が、タッチパッドということは、実は操作するときに、ほぼ間違いなく人差し指を画面に当てなければならない。ということは必然的に両手で操作しなければならないので、片手だけでパパッと露出補正したい、とかは難しい(というか無理)。この辺はトレードオフだとは思うが、タッチパッドの面白さを再認識した次第だ。

機能を選ぶボタンの編集とかは充実しているけど意外と…  
●多いようで少ないカスタマイズ●

 これまで買ってきたデジカメの場合、時計を合わせた後はたいてい画質設定を確認していた。デフォルトでは通常最高画質に設定されていることが多いのだけど、今までの使用状況から見て、サイズは最大にしておいて、Jpeg圧縮率はひとつ下をセレクトすることが多かった。いわゆる、「Large Fine」ではなく、「Large Nomal」設定だ。当然このTX5でも同じ設定にしようと、画質設定を行おうとした。んが、どこをどう探しても、このFineとNomalの圧縮率の設定が見つからない

 PanasonicのTZ7でも画質設定が少し少ないかなぁと思ったけど、TX5は更に少なくなってしまっていて、なんと画質設定に関する設定は、記録画素数しかないようだ。しかも10MPixleの下は、5MPixle。ちょっと微妙ではあるけど、まぁ無いよりはいいかな、程度で考えることとした。結局通常は10MPixelで使っている。

 設定で困ったな、と思ったのはこの画質設定ぐらいで、後は基本的にオートで撮影するものなので、あまり困ることは無い。本来はシャープネスの設定なんかもあるといいのだが、最近のコンパクトカメラはその辺の細かい設定がなくなってきているようなので、TZ7でこうした細かい設定が無いな、と経験してしまった身としては、困惑するほどのものではない。迷うほどのものが無いというのもあるが(^^;

 逆に、撮影時の設定は意外としっかりしている。露出補正やホワイトバランス、ISO設定なんかは「タッチ」ですぐに呼び出せる状態になっていて、画面をタッチすることでダイレクトに設定できる。先にも説明したが、ダイヤルやボタンなどでちまちま設定するよりも、はるかに簡単にすばやく設定できる。タッチパネルがこんなに便利だとは思わなかった。

 そのISO感度設定だが、AUTOだとISO400までの増感になるようだ。これ以上にしようとした場合は意図的に選ぶ必要がある。画質そのものは高感度(ISO1600)でも結構「見られる」画質。広角側24mm相当の広い画角と合わせて、もうこれは「飲み会ご用達」カメラと言ってもいい感じ。24mmでも足りない場合は「スイングパノラマ」がある。

 話を戻そう。画質としては低感度でも青空の描写に「しみ」みたいなノイズをつぶしたようなのが出るのはこの機種の特徴か、またはSONYの特徴じゃないかと思うが、画素数が多いのであまり気にはならない。ただ、こうした細かいノイズがあると、のっぺりした画像でもそれなりのファイルサイズになってしまう。まぁこの辺はSONYに限った話ではなくて、パナやカシオでも同じようなもの。とりあえず1千万画素あるので、普通の撮影には必要十分な絵を出してくれる。

 細かい画質もそうだが、色も結構しっかり出てくれる。今も使っているTZ7では液晶画面が鮮やか過ぎて色々問題じゃないか、というぐらいだったのだが、こちら液晶もタッチパネルとは思えないほどキレイではある。昼間の屋外でも直射日光さえ当たらなければ撮影に苦労することはあまり無い。

 もうひとつ、タッチパネルで面白いことがある。タッチパネル式のデジカメでは定番なのかもしれないが、落書きができるのだ。ま、自分が実際に落書きして楽しむことは無いかもしれないが、色々写真に書き込んで記録とするとか、飲み会の遊び道具にするとか、うまく使えればなかなか楽しそうな機能ではある。携帯のデジカメ機能には普通についているようだけど、やはりタッチパネルならでは、だと思う。

数ある機能のうちの一つ、スイングパノラマ。タイムアウトで右端が写っていない  
●とにかく便利な多機能●

 使い方はシンプルなのに、とにかく機能がいっぱいあってすごいな、と感心してしまうのだが、そのほかの機能も紹介しておこう。機能として秀逸だな、と思ったのはやはり「スイングパノラマ」だろうか。

 この辺の最新機能を楽しみたいのでTX5を買ったというのもあるが、とにかく面白い。モードでスイングパノラマを選んで、後はカメラを振り回すだけだ。最初に露出が固定されるので注意が必要だけど、とにかく楽チンだ。こんなに楽チンにパノラマ画像が撮れるのなら、と、ついつい撮影してしまう。撮影した後の活用方法を全く考えていないのだが、とりあえず記録として広い範囲が写るのは見ていて楽しいし、本体で楽しむだけなら、動画のようにパノラマ画像を自動スクロールして見せてくれるので人に見せるにはいいかもしれない。

 実は最初はスイングパノラマを良くわかっていなくて、いつものパノラマ撮影を合成する様に、なるべく水平にそぉっと動かしていたのだが、どうしても途中で終了してしまう。上の写真はまさにその状態だ。なんでかなぁ、と思っていたが、どうやら単純にタイムアウトしてしまっているようだ。多少暗くても多少上下にブレようとも、とにかく「ぐいっ」と振り回してしまった方がうまく撮影できるらしい。とにかく、この広さは快感だ。

 面白いといえばこれまた楽しいのは「スマイルシャッター」だろうか。顔認識機能があるデジカメは多いが、この笑顔でシャッターが切れるのはSONYならでは、というイメージがある(他は調べていないので知らないだけだったりする)。撮影モードでスマイルシャッターを選ぶと、画面下にインジケーターが出てくる。実はこの状態で既にシャッター準備状態だ。説明書を読む前はこの笑顔状態のどれかを選ぶと更に何か設定が出てくるのかな、と思っていたのだがさにあらず。笑顔の程度だけを選んでおけば、後は顔認識された時点でその下にインジケーターがバーグラフで表示される。そのバーグラフが設定した笑顔度合いを超えればシャッターが切れる、というわけだ。

 楽しい機能には間違いないのだが、実はまだあんまし使っていない。まぁおっさんがこんな機能を使うのは飲み会の時ぐらいなんだけど、飲み会の席でオッサンがニタニタ笑っていてもやっぱりいまいちなわけで、一通り機能を堪能したら後は「ふうん」ってとこかな。この辺は落書き機能と同じで、うまい使い方があればもっと楽しくなるんだとは思う。

 後は防水機能だろうか。3mの水中撮影ができるので、色々楽しみたい所ではあるけど、実は今のところ防水だからということで使う用途は無かったりする。また機会があれば、ということかな。防水機能は数年経つとパッキンの劣化等で問題が起きる可能性があるので、本当は新しいうちに色々試すのが一番なのだが、さすがにこの次期(冬場)に泳いで撮影する気にはなれない。あ、次はやっぱりスキーかスノボーというところか。耐衝撃というのもあるので、手袋をしたままでは操作しにくいという点を除けば、結構使えるはずだ。

 おっと忘れるところだった。機能としてもうひとつ面白いもの。最近のCMOSカメラでは流行の機能ではあるけど、簡易HDR機能だ。この辺はSANYOのデジカメなんかに昔から搭載されていたりしたが、効果としてはいまひとつ、という事が多かった。今回どうかな、というのはあったが、やはり被写体を選ぶ、というイメージか。確かに効果は確認できるのだが、どうしても眠い絵になってしまうので、後処理必須だし、被写体によっては全然効果がわからない場合もある。ただ、うまく使えばそれなりに効果が見られるので、状況に応じて機能がある、というのは心強い。

コンパクトでしっかり使えるTX5。お気に入りになってしまった  基本機能としてちょっと意外だったのは、AFの性能だろうか。マルチAFにしてあるというのもあるが、多少暗い状態でも、結構頑張ってAFを合わせてくれる。これまで使ってきたコンパクトデジカメではダメだったような空に少し雲が浮かんでいる状態やなんかでも、なんだか怪しい動きはするものの最終的にはAFが動作し、一応ピントが合った状態で撮影される。暗い状況でも同じだ。いや、これには正直びっくりした。やるなぁ、SONY。

 手振れ補正についてはちゃんと効いていると思うのだが、まだ比較できていないのでとの程度の実力かは不明。ただ、スローシャッターでも本体が小さいこともあってか、意外とブレは少ない。これもTX5に限ったことではないのだろうが、手振れ補正は確実に進歩しているようだ。

 とにかくここ数ヶ月使ってみて、すっかりメインのコンパクトカメラの位置に居座ってしまった。ズームの望遠側が物足りないなど、色々不満が無いわけではないが、とりあえず手軽に持ち運んでいつでも撮影できるというのは力強い。ま、少なくとも1年ぐらいは使いこなしてみたいかと思う。


その1(購入・印象編) 

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