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デジカメ コンパクトカメラ


 もっと画質を! Canon PowerShot S110


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 2012年年末。つい数ヶ月前にコンパクトカメラを買ってしまったはずなのだが、どうしてもそのWX100の画質にガマンができなくなってしまった。使えないわけではないのだが、一眼レフのサブカメラとして、その中間を埋めるカメラが欲しくなってしまったのだ。画質を求めれば、必然的に機種は狭められてくる。そして、買ったのは、最初思っていたのと違う機種になってしまった。久々の「S」。でも、その中身はかなり違ったものになっていた

ストロボがニュッと出る辺りがびみょー  
●一眼レフのサブカメラとして●

 時は2012年年末。11月に小型の高倍率カメラが欲しい、ということでSONYの10倍ズーム、WX100を購入したばかりだったのだが、その画質にどうしてもガマンできないので、なんとかしたいと思っていた。写真を撮影する時は、気合を入れているときは一眼レフ(む、実は4台以上あったな…)、一眼レフを持ち出せないときや、手軽に行くときはコンパクトカメラなのだが、実は、その間が欲しいな、と思うことも多かった。

 出張の時やちょっとした買物時なんかは一眼レフを持ち歩いたりはできないので、コンパクトカメラを持ち出すことになる。WX100相当に小さく軽いので、その辺に不満は無い。しかし、一眼レフに匹敵する画質で、かつコンパクトに持ち運べるものが欲しい、というわけだ。出張や旅行で、ポケットには入らないかもしれないが、カバンにはなんとか入る高画質なカメラが欲しいとは思っていた。

 ここに該当するのは、マイクロフォーサーズとかのミラーレスが該当するかなと思っていたのだが、2012年秋ぐらいから、各社からいくつか高級コンパクトカメラの新しいのがリリースされてきた。この辺を物色するのも面白い。

 ミラーレスカメラには興味はあるのだが、今回の「持ち運び」を第一に考えると、なんだかんだと言ってもレンズがそれなりの大きさになるので、今回はその候補から外した。今回は、ね(^^;

 ここで出てきた高級コンパクトカメラのうち、狙いはやはり1/1.7系の大型センサーを使っているタイプ。その中でも一番気になっていたのがOLYMPUSのXZ-2だ。1,200万画素で無理はしていない。明るいレンズや可動式のタッチパネルも魅力的なんだが、何よりアートフィルターのうち、ドラマチックトーンが存在するのが大きい。広角側は28mmからと、さほど広くないのがキになるが、、このドラマチックトーンがE-5でもお気に入りなので、同じ機能が使えるというのはかなり気になる存在だった。

 次点はCanonのPowerShot S110。1,210万画素だ。一つ前のS100でも機能的には全然問題ないのだが、どうやら既にS110の方が安くなってきている。まぁ、S100は既に店頭にはないだろう。こちらは、どちらかというと「普通」のコンパクトカメラっぽい感じだが、その分ずいぶん小さく薄く、ヘタするとそのままWX100の代わりになってしまいそうだ。それでいて画質は折り紙つきなので、久々に自分で使うCanonコンパクト、というのも悪くは無い。

 で、購入はいつものキタムラへ。ある程度想像はしていたのだが、OLYMPUSのXZ2は結構かさばる。可動式の液晶もそうだが、高さも幅もそれなりにあり、なんといっても厚みがかなり出てしまう。重量も345gと、結構なものだ。この辺は操作性とも関連するが、340gとなれば、ミラーレスのE-PL5本体(325g)より重いのだ。こうなると、ちょっと…ということになってしまう。おまけに、値段もそれなりで、5万円超えの値段だ。いやほんとここまで来ると、本当にミラーレスのE-PL5やE-PM2を購入した方が早いかもしれない。そう考えると、今は、ね(^^;

 一方、隣に置いてあったPowerShotS110を見てみると、こちらは3万円強の値段。事前にチェックしていた価格より更に少し安いぐらいだったので、店員さんに聞いてみると、ここはビッグカメラと商圏が重なるので、モノによっては結構値引きをがんばっていることも多いそうな。買う側としては嬉しいけどね。

 実際持ってみてもこのPowewShotS110は、かなり小さく感じる。少々重量はある(約200g)が、この程度なら本当にコンパクトカメラとして普段使っているポーチに入ってしまいそうだ。液晶が固定式なのとドラマチックトーンが使えないのは惜しいが、この辺の価格であれば妥当なところだろう。無線LAN機能も付いているのだが、この辺で本当に欲しい無線LANとしての使い方は、外部液晶&リモコン機能だが、足元コンパクトカメラでそこまでの機能は無く、撮影したデータを無線LANで転送するのが関の山だ。設定が面倒なのでそこまで使うつもりは無く、機能的なメリットだとは思えない。

 色は3種類ぐらいあるが、狙いはもちろんブラックだ。シルバーでも悪くは無いが、その昔、一眼レフカメラ(フィルム時代)にブラックのカメラはプレミア価格(というか加工が大変だったのだろう)が付いていた「カッコイイ」もの、というイメージがあり、こうしたがジェットはついつい黒を選んでしまう。ガラスとかへの写りこみが少ないこともあり、やっぱり男は黒でしょう(^^;

WX100と比べても、それほど大きい感じはしない  しかし、Canonのカメラだとドラマチックトーンが使えない。どーしたものか、と、少し悩んでいたはずなのだが、そこで気絶。気が付くと比較的小さなカメラの箱を抱えて家路についていた。かすかに残る記憶によると、価格は33千円ほど、この記事を書いている今はもっと安くなっているのだが、その辺はまぁ仕方ないだろう。実際、年末年始にそこそこ使えたので、大事なのは手に入れるタイミングだ。

 実際に取り出して使ってみると、大きさや機能の面もそれなりに満足行くのだが、おおっ、と思ったのはその質感。各種スイッチやダイヤルが少し固めでしっかりしていて、かつレンズやストロボの動作が「かっちり」していて、ガタが少なくて非常に好感が持てる。すごく安心して使える感じがするのだが。この辺の作りこみがWX100なんかと全然違っていて、さすがは高級コンパクトカメラだ、と思わせてくれる。

 
●使い勝手と画質は?●

 実は、PowerShot Sシリーズは、その昔使ったことがある500万画素のPowerShot S60だ。当時も色々文句は言ったのだが、こと画質に関しては結構いい感じで、コンパクトカメラの中でも比較的長期間使ったカメラになった。Sシリーズは、あまり悪いイメージは無いのだ。

背面操作部メニューはそれなりに整理されているが…  で、S110。意外と使いにくいかな、と思ったのは前面のコントロールリング。レンズの鏡胴に合わせてリングが配されていて、左手でそれを回すことで色んな調整に使えるようになっているのだが、此の手のコンパクトカメラでは普通プログラムオートしか使わないので、ここには露出補正を割り当ててみた。が、普通片手で撮影することの多いコンパクトカメラに置いて、左手を前に持っていって色々操作する、というのは結構面倒だったりする。その上、右手で左右に操作する普通のダイヤルと違って、左手でこの方向に回すというのは、どっちがどっちだったっけ?と悩むことになる。実際にはダイヤルのイメージが液晶画面に表示されるのでさほど悩むことは無いのだが、私にとっては直感的に操作するのには向いていないかもしれない。

 この辺はOLYMPUSのXZ-1/2にも装備されていたので、最近の高級コンパクトのトレンドだとは思うが、メーカーから見れば、画質を追求するためにセンサーやレンズが大きくなり、厚みがそれなりに出てしまうので、そのレンズ周辺のデザインをごまかすためにもこのリングが有効なのだ、ということなのだろう。実際、撮影の機能的には恐らくこのリングは不要なのだろうけど、リングが無ければデザイン的には小さなレンズがポチッと飛び出した形になるので、かなりマヌーな雰囲気になってしまう。今のところ出し入れで引っかかるようなことも無いので、もう少し使いこなして行きたい。

 画質的には実際かなりいい雰囲気だ。レンズや撮像素子そのものの大きさが違うので一眼レフと直接比較するのは酷なのだが、それでも普通に風景を撮影したりすると、後から見てもどっちがどっちだったか分からなくなってしまいそうなこともしばしば。これなら、まずはコレ一つを持って出ても、「ああ、一眼レフを持って出れば良かった」と後悔することも減りそうだ。

レンズの画角は5.2mm-26.0mm。35mm換算で言うと、24mmから120mmだ。広角側は24mmからというのも、このカメラを導入する動機にもなっている。28mmと24mmとでは、表現が全然違ってくるのだ。望遠側ではF5.9と暗くなるのが残念だが、120mmまでの5倍ズームなら、今E-5で使っているZD12-60mmF2.8-4.0と同じ画角で使えることになる。望遠側はこれ以上がんばって伸ばしても、200mm以上ぐらいにならないと「望遠だー」という雰囲気にはなりにくいから、この辺が妥当な線だろう。やはり24mm相当からの画角というのはいろんな意味で使いやすい。うーん、すごいぞ、Canon。

 画質は思っていたよりも結構いいかも。強調処理をしてもかなり耐える画質は最近のコンパクトカメラではなかなかなかった強さだ。というか、コンパクトカメラの安いクラスは、素子が小さくて写りが悪いのを画像処理エンジンで強調しまくってごまかしている気配なので、それ以上強調をかけたとたんに画像が破綻してしまう場合もある。余裕のある画質というのはこの辺の違いなんだろうな。細かい画質比較はしていないが、もう最近のこの辺のカメラになると、あんまし重箱の隅をつついてもしょうがない、というか、WX100を見た後だと、このクラスならどれを取っても問題ないだろう(^^;。ちなみに、強調しまくった写真はこの辺。普通に景色を撮って一眼レフと間違えそうになったのはこの辺だ。

意外とコンパクトで厚みも押さえられているのでポーチのセカンドポケットに入ってしまう  これだけの画質がポケットに入ってしまう大きさになっているのが良い。実際、多少大きいものの、WX100の代わりに普段使っているポーチに入ってしまったのだ。可動液晶が付いていたXZ-2だと厚みもあり、絶対こうは行かない。あちらは最近になってOLYMPUSもXZ-10という可動液晶をやめた機種を出してきたが、こちらは撮像素子が1/2.3型の小型のタイプ。やはり画質は違ってくるだろうから、そこは譲れない、と考えると、このPowerShotS110、侮れないカメラなのかもしれない。

 画面はタッチパネルになっている。タッチパネルは、正直どんな風に使うべきなのかちょっと困る、というか、ほとんど使わなくても事足りている操作感だ。結局、あまり使い道が無いけどがんばってつけました、という感じだ(違うとは思うけど)。改めてメニューを出した状態(ファンクションメニューでも同じ)で使ってみると、ちゃんとタッチパネルで操作ができる。スワイプもできたりするので、結構作りこんでいるみたいだ。でもそうしたメニューを出すためには、それぞれのボタンを押さなければならない。なんか気合の入れるべき所が違うぞ。

 タッチシャッターもあるのだが、個人的にはアングルを決めるのが難しいのであまり使っていない。せめてタッチピントだけでもやってもらえると、親指AF的な使い方ができるので良かったんだけど、ピントだけをタッチで行うことはできず、必ずシャッターが切れてしまう。この辺はファームウェアでなんとかなりそうなところだけに残念だ。ま、タッチシャッターそのものは使い方によってはかなり便利なはずなので、私は使っていないのだが、人によっては重宝するだろう。

 
●実は使いにくい所も●

SDカードを入れる向きに注目!  そう、やはりCanonのコンパクトと言えども人の作ったもの。私には使いにくい所もそれなりにあったりする。

 まずは電池の持ちが変。少し減ってきたかな、という時に負荷のかかる動画や連写を行うと、あっという間に電池点滅モードになって使えなくなってしまいそうになる。が、電源入れなおして普通に撮影するだけにすると、満タン表示になったりするのだ。この辺の動作がどうも不安定。もしかしたらバッテリーの不良なのかもしれないが、今のところ不明。少し充電を繰り返して、慣らしをしてみて様子を見ているのだが、不安定な状況は脱してきているように思える。不安なのは確かだ。今のところハードに使うことは無いと思うが、その予定が出た場合は予備電池が欲しくなるかもしれない。ま、当面は無いかな。別のカメラも買っちゃったし…(^^;

 予備バッテリーを購入するには、定価は5千円ぐらいだが、普通に買うと4千円弱。ところが、並行輸入品や互換品なんてのがあって、そっちは2千円弱でいっぱい売られてたりする。この辺は必要に応じて導入かな。

・バッテリーは普通のチャージャーで行うタイプ。SONYのWX100が既にスマホのマイクロUSBでの本体充電に対応していることを考えると、ちょっと微妙。予備バッテリーを遣うのを前提にしている場合はチャージャーがある方が正解なのだが、バッテリー一つで運用する場合は本体充電の方がいいかもしれない。

・メモリーカードは16GBを同時に購入しておいた。今は千円ちょいぐらいで16GBが買えるので、これぐらいの容量の方が心配しなくていいから楽だ。SDカードを入れようとして、実はちょっと戸惑った。普通のコンパクトカメラの入れる向きと逆だからだ。通常、バッテリーと一体型で挿入する場合は、操作面側から見てSDカードの背面(接点が見える向き)を見えるようにして挿入するパターンが多い。それが、このPS110は正面(ラベル面)が見える向きで挿入するようになっているのだ。いや実はこっちの方が好ましいと思っているのだが、たいていは逆が多い。

 いや実はWX100も同じ向きなのだが、WX100の場合はメモリースティックDuoも入れなければならないのでその辺の接点の関係かなとは思う。しかしPS110はSDカードのみのサポートだ。

 個人的にはこの「背面から見てラベルが見える向きに挿入する」というのはむしろ自然な向きだと思っている。バッテリーやメモリーカードを入れ替えるときも、普通は本体背面、すなわち操作部を見て行うのが普通だと思うからだ。Canonの一眼レフでも、SDスロットは独立して付いているが、そこに挿入する向きはラベル面を見えるようにして行う。こうした統一性は大事にして欲しいぞ

 画面のタッチパネルは、SONYの様に思い切ってボタン類をみんな無くしてしまうのではなくて、ほぼ全ての操作もボタンでできるようにしてある。動画ボタンもあるが、RINGFUNC.というボタンがあって、これを使うと第二のファンクションボタンみたいな使い方ができる。私の場合はデジタルテレコンをコレに当ててみた。先に話をしたようにリングには露出補正を当てているし、他の機能をアレコレそこに当てはめても、さして便利になりそうになかったので、意外と使えるかも、というデジタルテレコンをワンタッチにしてみたわけだ。1.5倍と2倍が切り替えられるので、簡易マクロとかとして使うと結構いけるかもしれない。まぁ、デジタルズームとの兼ね合いかな。

 以前のPowerShotS60の時の自分の書いたモノを読んでいて、ふと気になったのはサウンドだ。今回のPowerShotS110もサウンドは色々設定できるのだが、相変わらず合焦音だけは個別にON/OFFやボリューム調整さえできない。消すためには全ての音を消さなければならないのだ。シャッター音だけにする、とかができないわけで、この辺は全く変わっていないというか進歩していないというか、何らかのポリシーがあるのだとは思うが、せめて合焦音の個別のON/OFFぐらいはつけて欲しかったな。

 ちなみにSONYの場合はサウンドのボリュームは無いが、サウンドのON/OFFは「全部ON」「シャッター音だけON」「全部OFF」の3種類がある。ちゃんと「シャッターだけON」というのがあるわけだ。この辺はユーザーの気持ちを分かってくれている、という気がする。他のメーカーは確認していないのでちょと不明(^^;

 実は、これぐらい高画質になると、いつも撮影している天体写真の、望遠鏡との星景撮影の記録用に使えないかと思っていた。実際、パナソニックの高級コンパクトなんかは天体写真に使えるぐらいになっているらしい。それなら、DigicのCanonなら、もっと行けるんぢゃないかと期待しても不思議ではないわけだ。露出は最長15秒、ISOは12,800まで選べるので、無理を言わなければ十分星も撮影できるだろう、と甘く見ていた

 が、そう甘くなかった。なんと、露出を1秒より長くすると、ISOが強制的に80に制限されてしまうのだ。いや正直「なぬー!」というような仕様だ。せめてISO800とか1600ぐらいまでは、長秒露出ができるようにしてほしかったが、そんなユーザーの夢も希望も打ち砕いてしまうような仕様だ。カタログの何処を見てもそんな事は書いてないぞ、責任者出て来いー!

…まぁ、そんなことを言ってもしょうがないのだが、この高画質を星景などに使おうと思っていると、裏切られますよ、ということで…




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