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周辺機器 こだわりの一品


軽快400万画素コンパクト CASIO QV-R40その2(画質その他)

買ってしまったQV-R40。安かったけどすぐ新製品が出て悔しい思いを…
その1(購入〜使い勝手)

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 2004年1月。買ってしまった新しい高画素コンパクトデジカメ QV-R40。はたして、その理由を満足するだけのモノを購入できたのだろうか。その画質と使い勝手を更に掘り下げていってみる。

テストに用いた新聞。中央やや右の白い部分を拡大  
● こんなもんかなぁ、の画質 ●
 操作性については色々言い出すときりが無いのだが、実際の使い勝手は悪くない方だと思う。では、画質はどうか、というと、少々疑問が残る。やはりリファレンスとなりうるIXY Digital400を買っておいた方が良かったのか?と思うこともあるのだが、それも直接比較はできないのでなんともいえない。

 撮影をしてみてまず初めに気が付いたのが、やたらノイズが多いということだった。初めのうちは屋内での撮影が多かったので、自動でISO感度が上昇して余計そう感じたのだと思うが、CanonのDigicのようにノイズを処理していないのか、等倍で見ると全体に散らしたようなランダムノイズが結構目立つのだ。初めにこの画像を見たときは正直「ゲゲ、やられた!」と思ったほどだ。

 ただ、良く見ると本当に「処理していない」だけのノイズの様で、それほど悪質なものではないらしい。ノイズ除去ソフトを使えばそれなりに綺麗になるようだし、そのまま印刷しても思ったほどは気にはならない。フィルムの粒子のようだ、と言えばそうかもしれないかと思ってしまう。以前画素数が少ない時代にA4とかに印刷する際、画素補完をした後で均一にノイズを乗せてやると比較的アラが目立たなくなったのと似ている。ごまかしているのか?

 実際にはこのノイズ、弊害もあるようだ。ノイズが多いということは、それだけ圧縮したときに無理がかかるということで、400万画素の画像をJpegにした時にノイズのせいで圧縮率があまりよろしくない。具体的に言うと、ノーマル圧縮にした場合、どんな対象を撮影しようとも、どれも1.3MBぐらいの容量が必要なのだ。ターゲットとする圧縮率がノーマルでどれぐらいになっているのかは不明だが、同じく400万画素のE-10でノーマル圧縮(1/8)で800kBぐらい、600万画素のEOS 10Dでさえ1MB前後(ノイズが少ないので被写体によって大きく変わる)だ。1.3MBにしか圧縮できず、そのサイズが殆ど変わらないというのは、かなり効率が悪いと言わざるを得ない。

 また、デフォルトの状態だとフルオートカメラということもあるのだろうけど、シャープネスが結構かかっている。そのままだとノイズが余計目立つし、ファイルサイズにも悪影響を及ぼしている。私は使っていてその辺が分かった時点でシャープネスは「弱い」設定にした。個人差もあると思うが、私の場合はシャープネスを弱くしても全然問題ない。

 実際に撮影してその映像が良いかどうか、という話になると、レンズの性能にも多分に左右されてしまうのだけど、乾電池写真では違いが良く分からなかった。やはりこのクラスになると性能を接写で判断するのは無理があるらしい。ということで、EOS 10Dの時にやってみた新聞紙撮影をしてみた。

 今回この撮影をしてみて思ったのだが、実はこの試験は結構条件が厳しい。新聞紙全体を撮影して、その中の文字を見る、というのは現状のコンパクトデジカメには荷が重過ぎるのである。部屋の明るさ等を一定にしていないので公平なテストになっているとはいいにくい面はあるが、これだけ厳しいと、そのカメラの持っているポテンシャルが如実に現れてくる。ただ、白黒に近い被写体なので、カラーバランス等がからんでくる実写の実力とは微妙に変わっているようだ。

 というわけで、交替の対象となったMZ3と、今回のQV-R40との比較だ。いずれもほぼ画面いっぱいに新聞紙を撮影し、その一部(中央部)を拡大したものだ。どちらも比較的状態の良かったテレ端の写真だ。なお、MZ3は実力を遺憾なく発揮してもらうために(^^;)300万画素モード(画素補完)で撮影してある。ただ、比較しやすいようにトリミング後、横幅300ドットにリサイズ(やや拡大)してある。従って、実際の画像とは微妙に異なる。左側がSANYO MZ3。右側がCASIO QV-R40だ。

こちらはMZ3による新聞紙撮影 こちらはQV-R40による新聞紙撮影。ややノイジー

 見てもらえば、差は明白。QV-R40の方がマシだ。元々MZ3は解像感があまり無かったのだが、ここまで来ると見るに耐えられない。小さい文字は完全に模様になってしまっている。ただ、QV-R40になると大丈夫かというと、さにあらず。多少マシにはなっているものの、模様には違いないし、ややノイジーな画像になっている。どっちにしても、EOS 10Dのクリアな画像から見れば「目くそ鼻くそ」の状態だ(失礼!)。

 ま、実売3万円以下のコンパクトデジカメにあまり過度な期待はしてはいけないということなのだが、その中でも一応QV-R40の方はそれなりに解像しようとがんばっているような雰囲気はある。400万画素分の仕事ができているか、と問われれば答えはNOだが、200万画素の仕事をしていないMZ3よりはマシだ、と言っておこう。というか、そうでないとQV-R40を購入した意味が無くなってしまうのだが(^^;)。ただ、ノイズのレベルを比べると、やはりQV-R40の方がややざらついており、ノイズの多いことをうかがわせる。

こちらはEOS 10D3による新聞紙撮影。かなり解像度が上がる。ちなみに縮小している  ちなみに、EOS 10D + SIGMA24-135F2.8-4.5 24mmF8で撮影したのはこんな感じになる。(同じドット数にするため、縮小してある)これならかろうじて文字が読めるレベルだ。600万画素なので違うのは当たり前かもしれないが、それよりも価格が一桁違うのだから、これぐらい写ってもらわないと困る(^_^;)

 実際のスナップや景色の撮影では、MZ3との差が顕著に出る場面というのは少ない。ただ、集合写真や遠方の写真等、MZ3が苦手な細かい描写の場合はそれなりに解像してくれるQV-R40の価値が生きてくる。ただ、若干苦手になったのかな、と思われるのがストロボ撮影だ。自然光が混じるところでのシンクロ的な撮影ではあまり問題は無いのだが、純粋にストロボ撮影をすると、やたら白くなってしまう場合が多い。白トビしているほどではないのだが、ホワイトバランスが変な状態になっているようだ。

 ただ、この辺は好みの問題や被写体によって変わるし、件のIXY Digital400でもストロボ撮影は白く写る、という話も良く聞くので、とりあえず写ればよい状態ではそれほど気にならないかもしれない。一応カラーフィルターモードや、人物ポートレートモードなんかもあるので、どうしても、という時はその辺をうまく使うとある程度は緩和されるようだ。



元は携帯ラジオのケース。ぴったりとは行かないけど結構使える  
● 例によってとりあえずのケース ●
 一眼レフとかのでかいカメラだと、それなりにケースとかもしっかりしたものを選んで、壊れないように慎重に扱うのだが、コンパクトカメラだとその辺もぞんざいになりがち。しかし扱いが悪いと壊れやすいというのはデジタルデバイスの宿命。それほど乱暴に扱われない程度にケースが必要になる。実は以前のMZ3では、旅行用の髭剃り機の巾着袋が丁度良く、それをケースにしていた。要はあまり金をかけずに代用品を使っていたわけだ。

 これぐらいの大きさのケースだと、100円ショップに行って探してもそれなりのものが見つかるし、サードパーティーの品物を選んでも安価で安いものが手に入るのだが、今回もとりあえずは代用品があったのでそれを使っている。何故か、ラジオのケースだ。

 このケース、元々は10年以上前に秋葉原で購入したSONYのAMステレオ対応ラジオのケース。ラジオなんてのはほとんどの場合ケースに入れなくっても問題なく使えるし、ケースに入れてあっても壊れるときは壊れる(^^;)。というわけで全く使われないまま放置されていたのだが、今回のQV-R40のケースとして何か無いかな、と探しているときに発見されて有効利用されることになった。

 厚みのあるQV-R40では多少無理があるのだが、幅と高さに余裕があるのでその辺はカバーできる。ついでに幅にはかなり余裕があって、そこに単三電池2本を入れると見事にぴったりに収まるのである。ケースから本体を取り出したときに予備電池が踊ってしまうとか、カバーされない部分がかなりあるし、元々もっと薄い物のためのケースなので形がいびつになってしまう、という問題はあるが、当面このままで使えそうだ。例によって「当面」は「ずっと」になる可能性がすごく高いのだが(^^;)

 ケースが欲しかったのは、液晶画面をカバーできないという問題もあるから。これまでのデジカメの液晶画面はアクリル板でカバーされているため、保護テープを貼る事ができたのだが、今回のQV-R40ではアクリル板でなく、昔ながらの液晶のやわらかい面のような感じなので、テープを貼るのはちょっと躊躇するし、傷がつきにくいように凹んだ状態になっているのでテープを貼るのはかなり難しいのだ。確かに傷はつきにくいのだが、じっさいには指で触ってしまうことも多々あるわけで、指の油が気になることも多い。この辺は改善されるべき部分だろう…

 と思っていたら、すぐ出てきたQV-R50や、QV-R41では液晶が大型化されるとともに、しっかりとアクリル板でカバーされており、きっちり改善されていた。確かにQV-R40はモデルチェンジ直前ではあったのだが…うー、悔しいぞ。


こちらが400万画素モードの左端  
● 微妙な画素設定 ●
画質比較をしてだいたいこのカメラの実力の程が分かったのだが、どっちにしても400万画素の仕事をきっちりしているわけではない(このクラスにそれを要求するのは無理な話なのだが)。それなら、メモリをやたら消費する400万画素記録より、よりリーズナブルな300万画素程度の記録モードがあれば、その方がいいかもしれない。

 そう思って改めて記録画素数のモードを確認して見た。すると、300万画素モードだと思っていた記録モードが、なーんか変な設定であることに気が付いた。気にすると気になるにも書いたのだが、記録画素数は背面液晶にも表示される。一番画素数の多い400万画素モード(?)は「2304×1712」と記録される。この記録だと、総画素数は2304×1712=3,944,448画素、すなわち、ほぼ400万画素となる。これはまだいい。

 二つ下のモードは1600×1200で、こちらは1,920,000画素、すなわち200万画素モードとなる。ここまではいいのだが、問題はその間だ。この二つがあるなら、その間は当然300万画素モードだと思っていたのだが、さにあらず。「2240×1680」であり、この場合の画素数は2240×1680=3,763,200、すなわち、ほぼ380万画素モードとなる。上記の400万画素モードと比較して、縦で32ドット、横で64ドット小さいだけだ。これはまた中途半端だ。

 なんでこんな中途半端なモードが用意されているのか、マニュアルとかには一切書かれていないので分からない。この以前の機種では、400万画素モードとして後者の380万画素モードが使われていたようだ。

 考えられるのは2つ。後者の380万画素記録だと、縦/横比率がきっちり3/4となり、一般的な比率になるが、前者の400万画素モードだとその比率が微妙に狂ってしまう。ほんの少しなので見た目には変わらないのだが、色々不具合が予想されるので380万画素モードを比率3/4で残したのかもしれない。

 あと一つは、画素数がウソになってしまう可能性だ。後者の380万画素モードだと、400万画素にかなり足りない(5%以上)ので、正式に「400万画素機」と言えなくなってしまう可能性があり、400万画素機種であることを正式にアピールするために、無理矢理作ったのが前者の400万画素モードなのかもしれない。縦/横比に無理があることを考えると、その辺のつじつまもあう。もしそうだとすると、かなりいーかげんな感じがする。

こちらが380万画素モードの左端  実用上はどうなのか、ということで実際に撮影して見た。上の写真が400万画素モードで、左の写真が380万画素モードでのものだ。例によって新聞をいっぱいに撮影した。ちょっとわかりにくくて申し訳ないのだが、同じアングル(カメラを固定)で、モードを変えた時の画角を確認してある。写真は撮影した右上部分であり、新聞の一点を基準に右上端までの部分を切り取ったものだ。つまり、この写真の右側と上側は、元の写真の右端と上端に当たる。

 良く見てもらうと、右端と上端は、それぞれ撮影範囲が狭くなっている事がわかる。そう、単にトリミングされているだけらしい。要は、最大である400万画素の中央をトリミングしただけのモードが、380万画素モードになっているようだ。切り取るドット数が小さいのでぱっと見た目にはほとんど差が無いし、画質的にも差は無さそうだ。しかも、ファイルサイズもカタログ上は変わらない(実際、今回の撮影比較では新聞部分が増えた後者の380万画素モードの方でファイルサイズが7kB程増えてしまった)。これでは何のためにこんな微妙、かつややこしいモードをつけているのか分からなくなってしまう。

 使わなければそれまでなのだが、カシオのエンジニアがいいかげんなのか、ちょっと気になった。




その1(購入〜使い勝手)

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