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周辺機器 こだわりの一品


軽快400万画素コンパクト CASIO QV-R40その1(購入〜使い勝手)

その2(画質その他)

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 2004年1月。以前からコンパクトデジカメに不満のあった私は、新しい高画素コンパクトデジカメを購入してやろうと画策していた。また買うのか!?と我ながら思ってしまうが、そこにはそれなりに理由がある。はたして、その理由を満足するだけのモノを購入できたのだろうか。

MZ3の画像に満足できなくて買ってしまったR40。その印象は?  
● ほとんど衝動買い ●
 これまでにデジカメは6台も購入しているし、去年、2003年は大物、EOS10Dとそのレンズなんかを買ってしまっているのでしばらくデジカメは買わなくてもいいだろう、と思っていたのだが、人間の欲望というのはキリがないもので、ちうか、私の物欲がありすぎるのだろうか?つい、次のデジカメが欲しくなってしまった。

 自分が通常使うデジカメはEOS 10Dで、一眼レフを使うほどではない、という場合はヨメさんも使っているSANYOのMZ3を使っていた。しかし、このMZ3、やっぱり問題がいくつかあって、使いづらい場面が多々あった。

・200万画素で画像が粗く、かつ擬色や解像度の面、すなわち画質に不満があった
・動作は速いのだが、時々フリーズして使えなくなることがあった
・コンパクトとはいえ、厚みや重さがそれなりにあってかさばることがあった

 いずれもある程度は承知して購入したのだが、以前書いたように購入後に判明した不満も多々あり、いずれ高機能・高画質なデジカメに買い換えたいという欲望はあったのだ。しかし、予算的な面もあってこれまでなかなか買いかえるまで行かなかった。

 年も明けて2004年1月。欲望はピークに達した。というのも、子供を連れてスキーに行き、ヨメさんが子供の滑っているところを撮影したのだが、若干遠かったこともあり、つぶれてしまって子供の顔が判別できないぐらいになってしまっていた。高画素カメラならキレイに写る、とは限らないが、少なくともここまでひどい画像にはならなかったであろうと思うと、いてもたってもいられなくなった。

 実は少し前から購入候補はかなり絞っていた。どうせ購入するならいいものを、ということで、評判もいいし、画質的にも及第点と言われているCanon IXY Digital 400にしようとと考えていたのだ。大きさ、重さから言うとそれほど軽いわけではないが、使っていたMZ-3と比べてもさほど変わらないレベルなので、我慢できない状態ではない。なにより画質がキチンとしているはずだし、メディアがコンパクトフラッシュなので今のMZ-3のものを使うか、大容量のものを購入してEOS 10Dと共用して使えるので無駄が少ないと思ったのもある。

 しかし、世の中はそんなに甘くない。当初から気にはしていたのだが、やはり問題はその値段にあった。発売から1年近くになっているので価格はこなれてきているのだが、それでも4万円程はする。以前に比べると400万画素でこれだけの写りをするのなら十分な対価だと思うのだが、それでも懐にやさしいわけではない。

 実は購入時にEOS10D用のストロボとズームレンズを一緒に買うことにしてあり、それとの合同値引きでそれなりの価格を期待していたのだが、期待した値段に元々無理があり、カードを使うにしてもちょっと気が引ける価格になってしまった。IXY Digital400と、512MBのCFで、56千円ぐらいになってしまうのだ。これではちょっと…。

 で、お店の人と価格交渉をして、値段を調べてもらっている間に、ふと近くにあったデジカメが気になった。今回購入したCACIOのQV-R40だ。これも400万画素。CACIOの400万画素はそんなに悪いという話は聞いていなかったし、CCDは1/1.8インチタイプのもので大きさだけで言えばIXY Digital400と同じだ。なによりかなりコンパクトで軽い(実際はIXY Digital400とほとんど変わらない)し、起動なんかも思いのほかクイックだ。デザイン的には少々やぼったいが、ヨメさんが使うのならこれぐらいシンプルな方が使いやすいだろう。

 ネックになったのはメディアだ。CASIOの場合、メディアはSDメモリーカードになる。400万画素の場合なら、256MBぐらいは欲しい。その場合、CFなら8千円ぐらいだが、SDだと1万円近くになってしまう。しかも、現時点では他に共用できるデバイスはほぼ無い(唯一DVカメラがパナなので使えるが、わざわざ使うようなものではない…)。本来ならメディアリーダーも必要になってくるが、先日購入したメディアリーダーwithFDDが使える。

 結局、購入の決め手になったのは価格だった。だいたい、店頭表示価格の段階で26千円ほど。メディアを含めても36千円ほどにしかならない。3倍ズームでこの大きさということを考えると、5年前のコンパクトカメラと大差ない、というか、安いぐらいになっていると思う。MZ3を45千円で購入した事を考えるだけでも、隔世の感がある(ため息)。

 対比となるIXY Digital400と比べても、同じ容量のメディアだとしても1万円以上の価格差がある。本来ならまちがいないIXY Digitalを買うべきなんだろうが、この価格差には勝てない。大きさ、重さから見てもR40の方が便利、と思った(数字で比べれば代わらないのだが…)。更にバッテリーがNi-MH2本で、融通が利きやすいというのも魅力だ。

 というわけで、急遽購入対象をCASIO QV R40に変更。当初計画していた合計価格より、2万円近く安くなったため、なんとか購入することが出来た。しかし、あまり調査をしないままほとんど衝動買いのような感じで購入してしまったため、性能やその他使い勝手には一抹の不安が残る。はたして予想通りの使い勝手、画質を提供してくれるのだろうか。


こうして見ると結構コンパクト。しかしその使い勝手は…  
● もう少し詰めが足りない ●
 持ち帰ってさっそく使ってみた。商品の箱は薄く作ってあり、結構小さい。デジカメの箱は一度取り出すと殆ど使う事は無いのだけど、貧乏性なのでつい保存しておいてしまう(処分の時に結構役に立ったりはするのだが)。本体がコンパクトでその箱もコンパクトというのは片付ける時も楽で、結構好感が持てる。

 で、中の本体はもっと小さい。手のひらサイズ、というには少し厚みがあるが、少なくとも以前のMZ3よりはコンパクトな感じだ。アルミボディということもあり、ずいぶんと軽く感じる。これなら常時持ち歩いていてもさほど苦にならないだろう。もっとも、その小ささゆえにちょっとグリップはしにくい。特に幅があまり無いこともあり、シャッターと一体化したズームレバーは片手で操作するのは無理だ。

だいたいこのズームレバー、やたら軽すぎるし、ズームそのものも速過ぎるため、普通の人であれば「3倍ズーム」というより、「2段階ズーム」としてしか使えない。つまり、最広角端と最望遠端しか使えないのではないかと思ってしまう。更に慎重に操作したとしても、実は「6段階ズーム」でしかない。すばやくチョンチョンと操作しても、特定のズームポイントにしか止まらないし、6回押すと望遠端から広角端まで行ってしまうのだ。これならレバーにするよりボタンにした方がずっといいぞ。

 カタログスペックでは200枚〜600枚の連続撮影が可能と書いてあるが、付属の電池はSANYOの高容量タイプ。これだと結構イケるようだ。しかし、なにしろ相手はニッケル水素電池だ。自然放電が激しいため、一度充電しても使うのが一週間後になれば、必要な容量が残っていないという可能性も高い。でも、実際に使ってみると思ったより消費電力は高く無いようなので、一度電圧不足まで放電していても、少し休ませれば数枚の撮影は可能なようだ。

 電池残量の表示も意外と的確で、フル表示でなくなったとたんに撮影不可能、などというふざけた仕様の某カメラのような事は無く、ちゃんと徐々に減っていって最後に使えなくなる。電池2本でここまで使えるのなら、実際200枚以上は撮影できるかもしれない。予備電池は必要だが、リチウムイオン電池のようにバカ高くないし、結構リーズナブルだと思う。

 撮影方法は至って簡単で、モード切替のダイヤルは無い。カメラマークの付いた背面の大きなボタンを押せば撮影モードでON。再生マークの付いたボタンを押せば再生モードでON。電源ONの状態で相互のモード切り替えもそれぞれのボタンを押せばよい。このロジックは分かり易くシンプルで、これならヨメさんに持たせるのにも不安は少ない。

 ただ、そのモードボタンは大きいが、電源ボタンはやたら小さい。しかも上面で少しヘコんでいるのでかなり押しにくいのだ。間違って電源のON/OFFができない様になっているのかもしれないが、ON→撮影までは軽快にできるのに、OFF→片付けという動作が少し面倒になっているのは今ひとつバランスが悪い。ただ、IXY Digitalの様に電源のON/OFFが長押しになっているよりはいいかもしれない。この辺は慣れの問題だろう。
※後継機のR50では、背面モードボタンをもう一度押すとOFFにできるようになったようだ。悔しい

 カーソルキーは円周型で、真ん中がSETボタンになっている。押し間違いもほとんど無いが、ボタンは軽いので、撮影中につい押してしまうこともある。撮影時は上下にフォーカスモードとフラッシュモードが割り当てられているが、この辺は初心者には分かりにくい状態だ。ボタン数を増やすと価格に跳ね上がるためだろうか。シンプルではあるが、ぱっと見た目には少しわかりにくい

 左右キーはデフォルトで撮影モード選択に割り当てられている。しかし、ベストショットや動画を撮影するときはだいたい「よし、撮るぞ」という時なので、スピーディーさはそれほど要求されない。この左右キーの設定は「撮影モード」「EVシフト」「ホワイトバランス」「ISO感度」「セルフタイマー」「無し」の6種類に切り替えができる。なかなか便利だ。私は「EVシフト」で使っているけど、使用頻度によって切り替えるかもしれない。

 各種設定としては思ったよりカスタマイズが効く。特に便利なのは「モードメモリ」で、ここでは各種設定を、電源を切ったときに記録しておくかどうかを個別に設定できるのだ。フラッシュモードや撮影モード、ISOやMF位置まで、色んな設定ができる。ヨメさんが使う事を考えると、ほとんどのモードは「切(デフォルトに戻る)」にしてあるが、フラッシュモードだけは記憶するようにしてある。

 こうして見ると結構多機能な気もするが、基本はフルオートカメラ。モードダイヤルが無いように、絞り優先やシャッター優先といったモードは一切無い。また、個人的に少し辛いのが、動画撮影時の音が録音できないのと、TV等に接続するためのビデオ出力端子が無いことだ。動画については最大30秒の音無し、と、ホントにオマケ程度だが、まぁ無いよりは楽しいのでいいとしよう。ただ、ビデオ出力端子が無いのはちょっとさみしい。液晶が小さいことと相まって、皆で楽しむ、という使い方は難しい。我が家ではその日撮影した内容をリビングで楽しむ、ということを結構するので、このときにビデオ出力が無いのは致命的なのだ。これだけの筐体に色々詰め込むのは難しいかもしれないが、コネクタが特殊でもいいからビデオ出力端子はつけて欲しかった。


液晶の情報量は多いけど、多すぎてうるさい。こんな時は…  
● 気にすると気になる ●
 このQV-R40、カタログやホームページを見てもらえれば分かるのだが、「スピード」を売りにしている。起動が1秒だとか、レリーズタイムラグは0.01秒だとか、再生が速いとか…。購入時にその辺も気になったといえば気になったのだが、元々相当な衝動買い状態だったので、それほど気にはしていなかった。しかし、せっかく高機能な(はず)のだから、それを楽しまない道理は無い。

 んが、現実問題としてカタログの数字のような性能が出るかというと、必ずしもそうでないシーンが多いことに気が付いた。まず起動についてだが、1秒起動というのは内蔵フラッシュOFFという断り書きが付いている。じゃぁONの場合は?というと、電池や前回の状態にもよるのだが、フラッシュチャージに4〜5秒はかかるようだ。目くじら立てるほど遅いわけではないが、あんまし早いとも思えないので、フラッシュをしょっちゅう使う人は起動が速い、と思ってはいけない(^_^;)。

 で、レリーズタイムラグ0.01秒というのも、これまた液晶モニターOFF、フラッシュOFFという断り書きが付く。光学ファインダーもついているのだが、最近のデジカメよろしく覗き窓が相当に小さいので、あまり実用的なファインダーではない。いきおい液晶を見ながらの撮影になるのだが、液晶の画面に写るもの自体に既にタイムラグがある(カメラの前に自分の手を出して振ってみると良く分かる)ので、この場合少しタイムラグが出る。ついでにフラッシュONで撮影すると更にタイムラグが出るので、液晶+フラッシュONの状態で動くものを撮影するのは至難の業になる。この辺はこのカメラに限った事ではないと思うが、速さをウリにしているだけあってちょっと意外だった。

 そして再生。これは大き目のサムネイル画像を持っているようで、液晶画面に表示する程度の画像であれば相当高速なページめくりができる。大量の画像がある場合なんかは結構重宝するかもしれない。ただ、難点もあって、再生時の拡大が4倍までしかできない。しかも、この拡大/縮小に思ったより時間がかかるのだ。

 拡大/縮小はズームレバーで行うのだが、レバーを押しても何の反応も無く、2秒ぐらいしてから突然拡大画面になるのだ。一度拡大画面になると、その先の拡大/縮小/表示位置変更はそれぞれ0.5秒間隔ぐらいになるけど、それでも速いという印象は無い。この辺は10倍近くまで拡大できて、その操作が瞬時に反映されるMZ3とは対照的だ。

 他にも気になる事として、液晶画面に表示される情報というのがあった。液晶表示については撮影時に4パターンが選べるようになっていて、カーソルキー左下の「表示」ボタンで選択可能だ。パターンは情報表示、情報表示+リアルタイムヒストグラム表示、情報無し表示、液晶OFFの4種類だ。

 ただ、この情報表示が結構曲者で、やたらうるさくなる。接写やストロボモードが表示されるのはいいのだが、画質表示として縦横のドット数が表示される。普通なら「SQ,HQ」とか、Canonならアイコン表示等でシンプルに表示されて、それなりに判別可能なのだが、このドット数はうるさいだけだ。

 だいたい、2304×1712 や、2240×1680 と表示されて、どっちが300万画素モードでどっちが400万画素モードかなんて、いちいち覚えていられないし、横ドット数が2304だろうが2300だろうが、気にするような数字ではない。4Mとか3Mといったおおよその画素数で表示するとか、もっとシンプルな方法を考えて欲しいものだ。

 この数字が画面の1/3ぐらいまではみ出してくるため、かなりうるさい画面になるのだ。更に圧縮率も「NOMAL」とか「ECONOMY」とかの表示だし、右下には常に日時と時刻が表示される。相当うるさい。かといってこの辺の特定の情報だけ非表示、というのは無いようだ。

 リアルタイムヒストグラムなんかは便利な人にとっては便利なのかもしれないが、フルオートで撮影する人がそれほど見るとも思えない。再生画面のオマケとして表示するぐらいにして、撮影時の表示モードは必要最低限のものをもう一モード増やして欲しいところだ。

 …と思いながらいじっていると、実は情報表示無し、のモードが結構使えそうだというのが分かってきた。情報表示無しにすると、通常は真中のセンターマークしか表示されないのだが、シャッターを半押しにするとシャッタースピード/絞り値が表示され、ストロボモードも表示される。半押しから手を離すと残り撮影可能枚数と撮影モード(動画等)が表示される。この程度であればさほどうるさくなく、必要最低限の情報は得られる。欲を言えば半押しでフォーカスモード(接写等)も表示してくれるとありがたかった。

 あと一つだけ。シャッターの擬似音は欲しかった。元々ちゃんとしたスピーカーを積んでいないので無理があるのだが、操作音をONにすると、何かを触るたびに「ピッ」と電子音が響く。うるさいなぁ、とOFFにすると、シャッターの時の音もしないので、なーんか写真を撮った感じがしない。シャッター時の音だけを残すとか、もう少し選択できればよかったかも。

いずれにしても思ったより色んな操作ができて、意外といろいろ遊べそうだ。本当に便利に使えるようになるには、もうしばらく時間が必要になりそうだ。





その2(画質その他)

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