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周辺機器 こだわりの一品


爆速問題点等… SANYO DSC-MZ3


爆速コンパクト(MZ3トップ)

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 道具というのは少し使ってみるといろいろ問題点が見えてくるものだ。問題は、その問題点が使い続ける上で自分で修正できる範囲なのか、致命的なものなのか、という事だ。幸い今回のMZ3ではそれほど致命的なものは少ない。ただ、人によっては問題になるかもしれない…。

● MZ3の悪口 ●  というわけで、「MZ3を買おうかな」と思っているそこのアナタ。ちょっと待った。買う前に少なくとも以下の欠点だけは確認しておいて欲しい。さもないと「あああっ!?。こんなハズぢゃ無かったのにいっ!!」ということになりかねない。欠点を納得した上で購入すればまだ救われるのだが、そうでない場合は「騙されたあっ!」と叫んでも後の祭りだあふたーかーにばる。しかと確認しておくように。

液晶は比較的明るくて見やすいが、スイッチ類のアイコンは??? ●家電からは程遠いアイコン表示●
 まず気になるのがアイコン表示。操作ボタン類は以前のMZ1/2の時に比べると格段に分かりやすく、押しやすくなっているのだが、そこに表示されているアイコン類はやはり分かりにくいまま。さすがに消去やフラッシュのアイコンは分かりやすいものを使っているのだが、特に撮影モードダイヤルなんかは意味不明のアイコンが並んでいる。

 また、撮影/再生モード切替のスライドスイッチもそのままでは少し使い方が分かりにくい。一番下が再生モードだというのはまだ分かるが、その上の二つは液晶OFFの撮影と液晶ONの撮影モード。よ〜く見てみると分かるのだが、ぱっと見て直感できるものではない。やはり液晶のON/OFFボタンのようなものの方が分かりやすい。

 最も戸惑ったのがモードダイヤル。設定や通信、「PCCAM」はまだいい。通常の撮影モードがどれなのかが分からない。初めに店頭で触ったときは、フィルムと思われるアイコンの所に合わせて撮影してみた。その後で判明したのだが、実はこのフィルムアイコンが「動画モード」だったのだ。

 連写モードは分かるとして、最後の黒い紙がめくれているアイコンが通常撮影モードだ。こんなアイコンを使うぐらいなら、まだ「AUTO」「MOVI」とか書いてくれたほうがよっぽどマシだと思うのは私だけではあるまい。実際、ヨメさんに教えるときも「この黒いマークにして…」と教えざるを得ない。伝えにくいったらありゃしない。

 普通の家電ならこんなマークは絶対に使わないはずなのに、何とかして欲しいところだ。特に初心者に使わせるつもりで購入するときは注意が必要なのでその覚悟を忘れないように(初心者はMZ3なんぞ選んだりはしないと思うが…)。

モードダイヤルも比較的使いやすいとは思うけど、アイコンは分かりにくい ●説明書も一部不親切●
 他にも、説明書に一部不適切では?と思われる表記も残っている。例えば、「録音しよう」のヒントには、「1回の録音時間は12時間です」などと言い切ってある。試していないのでホントに12時間録音されるかどうかは不明だが、普通の表現であれば、「最大12時間です」とか「メディアの容量によって異なります」とかの表現があるはずだ。この表現では12時間以下の録音が出来ないようにも取られかねない。稚拙と言われてもしかたないような表現だ。

 他にも細かいところを上げればいくつかあるのだが、全体としては比較的まとまっているマニュアルだけに残念だ。ちなみに、上記のアイコンに関する説明(このアイコンは何を表現していますといったこと)は私が探した限りは無かった。もっとも、これはSANYOに限ったことではないので「アイコンなんだから何を表現してるかは見れば分かるだろ!」というデザイナーのおごりなのかもしれない。そーいえばC-2000Zの時の消去アイコンも意味不明(消しゴムマーク?)だった。さすがにその後はOLYMPUSもあのアイコンは使っていないらしい…。

 アイコン表示は慣れればいいので実はまだマシだ。問題なのは撮影での状態。価格から言ってあまり贅沢を言ってはいけないのかもしれないが、思想の違い、というか、開発の手抜きとしか思えないところも散見される。

●使えない光学ファインダー●
 一番困るのが「液晶OFF」での撮影。このカメラは「液晶常時ON」を前提として作られているらしく、電池を長持ちさせたり、薄暗い場所でうまくフレーミングさせたりしようとして液晶をOFFにすると、とたんに不具合が増えてくる。

 まず液晶をOFFにすると、ズーミングがまともにできなくなる。これは仕様で電池を持たせるための苦肉の策のようだが、ものすごく使いにくくなっているのでちょっと理解に苦しむ。具体的には液晶をOFFにしてズーミングをしようとするとアクセスランプが点滅して2〜4秒ほど待たされるのだ。ちなみに、マイクロドライブを使うとこの不具合は起きないという話もある。

 一度ズームが動き始めて連続して動かしている間はいいが、数秒手を離すと、また待たされる、と言う状態になる。使っていると恐ろしくイライラする。

 光学ファインダーの出来もあまり良くなくて視野率も狭く、近接撮影時の枠も無い。この辺はコストとの兼ね合いだろうけど、あまりにもはしょりすぎのような気がする。で、もっと問題なのはピントが合っているかどうかが分からないのだ。

 「コンパクトカメラの光学ファインダーでピントが分からないのは普通じゃないのか?」と思われるかもしれないが、そうではない。普通、このクラスのカメラなら、ピントが合って撮影可能状態になれば、ファインダー横のLEDが緑に点灯して「撮影可能」であることを教えてくれる。ところが、MZ3はここのLEDが「赤」と「緑」に点灯可能であるにもかかわらず、電源投入後はずっと「緑」に点灯したままなのだ。正確には撮影後の記録中は赤く点滅するが、その場合は隣にある赤いアクセスランプも点滅するので、「無駄な点滅」以外の何物でもない。

 撮影音を無音にしていない限りは、オートフォーカスの合焦音が鳴るが、これが前述の通り「ピーピー!」と、かなりがさつで品の無い音である。静かな場所ではとても使えたものではない。シャッター音等は変更できるのだが、何故かこの合焦音だけは変更できない。結局、音もランプも使えないとなると、合焦できているかどうかはほぼ分からないわけだ。ただ、液晶をONにしている場合は、画面左上隅にこれまた意味不明の合焦サインが出るので音を消していても大丈夫だ。

 ちなみにこのファインダー横のランプ。普通のカメラであればピント、手ぶれ警告、記録中などなど、色んな警告をしてくれるはずなのだが、ことMZ3では全く役に立たない。正直、無いほうがいいのでは?と思わせてくれる。

 オートフォーカスについては前にも書いたが、かなり遅い。さすがに合焦音が鳴った場合はピントを外していることは少ないが、ここ一番の動いているものを撮影するときは、マニュアルフォーカスにして置きピンにしたほうが確実かと思う。

 ということで、通常撮影では液晶をONにしたまま撮影している(昼間ならそのまま光学ファインダーをのぞく、という手もある)のだが、電池を節約したいときはちょっと困ってしまう。また、以前のデジカメでも困ったことがあったのが花火大会などでの夜間の撮影だ。光学ファインダーならかろうじて見えるフレーミングでも、液晶だとたいてい見えない。しかも、液晶ONにすると液晶画面がまぶしくて光学ファインダーでフレーミングできないのだ。まれなケースかもしれないが、光学ファインダーを主に使うつもりで購入するとひどい目に合うのでそのつもりで。

●半押しで液晶ブラックアウト●
 で、液晶画面を見て撮影しようとするのだが、オートフォーカスを効かせるためにシャッターを半押しする。いやちょっと待て、と指を離す。…と、そこで一瞬液晶がブラックアウトするのだ。これは始めのうちかなり戸惑った。慣れるとそうでもないのだが、このブラックアウト、撮影されたと勘違いしてしまうのだ。始めのうちはこの「半押し」が「全押し」になってしまっているのかと思って、かなりフィーリングの悪いシャッターだなぁ、と思っていたほどだ。

 実際は半押しだから記録がなされていないわけで、そこで初めて「あれっ?半押しで液晶がブラックアウトするのか?」と気が付いたわけだ。光学ファインダーが使い物にならないだけあって、はじめのうちはこのブラックアウトにずいぶんと戸惑った。短い時間ではあるが、気にしだすと結構気になるのでご注意。ほかの人に撮影をお願いするときはシャッター音をONにして、音が出るまで押してもらう事をしておかないと困るかも。なお、実際の半押しの感覚は悪くは無いと思う。

●ホントにおまけのマニュアル露出●
 このクラスのデジカメにマニュアル露出の精度を期待するほうが間違っているとは思っているのだが、せっかくついているのだからもう少しちゃんとしたものをつけて欲しかったのがマニュアル露出だ。絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアルのそれぞれの機能があるのだが、あまり効果的でないような気がする。絞り優先はまだいいのだが、シャッター優先にすると、絞りの段数があまり無い(と思う)ので結果的に露出を外してしまうことが多いのだ。

 更に問題なのは、露出が制御範囲を越えていても警告が一切出ないこと。普通はシャッタースピードや絞りの値が出て、それ以上調節できない範囲になるとその数字が点滅するなどして教えてくれるものだが、MZ3の場合はその表示が一切無い。調節範囲を越えても知らんぷりなのだ。これが手抜きで無くて何なんなのだろう。よく分からないまま撮影してしまい、真っ白や真っ黒になった撮影画像を確認して初めて気が付くので、シーンによっては手遅れの場合もある。露出が適正範囲、もしくは意図した範囲に入っているという確信が得られない場合は、このマニュアル(A,S,M)を使ってはならない

●解像感の低い画質●
 最新の原色フィルターだし、カラーイコライザーを採用しているだけあって色についてはそれなりにしっかりしていると思われる。少なくとも青みがかった写真を吐き出しつづけるC-2000Zよりはきれいな色が出てきてくれていると思う。

 ただ、その画質については少し疑問と思わざるを得ない。特に遠景になると、唐突につぶれてくる。画素数でいえばもう少し余裕を持って解像してくれてもいいはずなのだが、実際は細かいところがかなり簡単につぶれてしまう。100万画素程度を無理に引き伸ばしているような感覚なのだ。

 天気のいいところでスナップを撮り、サービスサイズで印刷する程度ならそんなに目くじらを立てるような画質ではないと思うが、やはり大きく伸ばしたりPC上で原寸で見たりしているとこの解像感のなさはイライラしてくる。ワイドレンジショットなんかで色再現が比較的いいときなんかはよけい目立ったりして悲しくなってくる。接写の時はあんまし目立たなかったりするんだけど。この辺は後で電池撮影比較をするつもり(^_^;)。

●時々フリーズ●
 購入時にもフリーズの話を書いたが、このデジカメ、比較的フリーズしやすいらしい。自分が使っている分には経験していないのだが、ヨメさんが使っていて2度ほどフリーズを経験している。初めは電池切れになったのかと思ったのだが、明らかにまだ電池がある時にも再現しているので、他にも問題があるらしい。Webにもフリーズの情報がちょくちょく出ているので、完全にフリーズレスというわけではないようだ。

 バッテリーを外せば復帰するようだけど、ヨメさんの2回のフリーズではそれも判らなかったので私が見たときには電池が消耗しきっており、充電をしてようやく出たままのレンズを引っ込めることが出来た。出先でレンズが出たまま動かなくなると、かなりやっかいな代物になる。予備電池があればいいが、定価5千円もする予備電池はなかなか買えないのがホンネだ。

●要は理解してから購入すること!●
 問題になりそうな点をつらつらと思いつくままに書いたが、こういった問題点を除けば結構いいカメラだとは思う。デザインや大きさ、機能や電池の持ち等には普通の合格点は付けられるし、コストパフォーマンスや操作レスポンスも結構いい。連写や動画、高速シャッターというプログレッシブCCDならではの性能も面白いとはいえる。初心者にはお勧めできないけど、上記問題点が理解できて自分の使用形態に問題がない、という方であれば購入の候補に入れるのはいいかもしれない。ただ、値段相応の性能であると言うことは覚悟しておいて欲しい。


● 画質比較!やっぱりいいかも ●  と、けなしてばかりでいてもしかたあるまい。ならば、実際の写り具合はどんなものなのか、やはりやらねばなるまい、乾電池接写試験。ということで以前E-10を購入したときにやってみたのと同じ種類の電池(よく残っていたもんだ)を使って写り具合試験をやってみた。ただ、今回はE-10と比べるのはさすがに酷というもの。E-10の画質については前回の結果を見てもらうとして、今回は同じ200万画素であるC-2000Zとの比較をしてみた。撮影条件等を全く同じにできないので直接の比較は難しいのだが、多少なりとも感じがつかめるのではないかと思う。
MZ3による電池写真。トリミング&リサンプル
こちらがMZ3で撮影した画像。上の写真は撮影した中央部をトリミングし、更にリサンプルしたもの。右の拡大部分は少し拡大したものだ。撮影時期が違うので条件を全く同じには出来なかったが、比較的色合いも自然で、ノイズも少なめ。コントラストが滑らかで、特に縮小画面ではむしろE-10と似たような感じになっている(実際はとてもかなわないが)、露出はプログラムオート、ワイドレンジショット(この場合、あまり効果は無い)蛍光灯下で撮影してある。
E-10による電池写真トリミング
C-2000Z0による電池写真。トリミング&リサンプル 
こちらはC-2000Zで撮影したもの。一見、こちらのほうがシャープに見えるが、実際はコントラストがつきすぎていてガチガチだし、シャープネスがかかりすぎている。色も少し不自然に鮮やかになっているのがわかるだろうか。やはりノイズのレベルはMZ3の方が少ない。ただ、解像感に関しては、思ったよりがんばっているような気がする。
C-2000Zによる電池写真トリミング
 C-2000Zの方は既に3年以上前の機種なので、この進化の早いデジカメの中にいてはかなりの旧機種となっている。しかし、当時9万円ぐらいしたカメラと、現在4万円ぐらいで買えるカメラの差がこれである。大きさや動画機能や動作レスポンスなんかを考えると、もう悲しくなってくるぐらいだ(;_;)。進歩早すぎ(^_^;)。

 もっとも、レンズに関してはC-2000Zの方が一日の長がある、というか、いいレンズを用いている(と思う)ためか、細かい所の描写になるとC-2000Zの方がいいのでは?ということも多い。今回は接写だけなのであまり目立たないかもしれないけど、遠景になるとMZ3はちょっと…という画像が急に増えてくる。C-2000Zでは目立たなかったのはシャープネス処理の関係もあるとは思うが、特に木や森を撮影したときは、細部が突然「ぐじゅっ」とつぶれたようになり、不自然な描写になることが少なくない。

 元々動画やコンパクトスタイリッシュを売りにしているのだから細かい画質を求めても無理があるのかもしれないが、この細かい部分の省略度合いはちょっと気になる。子供を撮影しているぐらいだと目立たないけど、山や森を撮影すると…うう…となってしまう。200万画素なんで、遠景は元々苦手なはずなので、景色の撮影に多くを求めてはいけない(^_^;)。

 今回は比較していないけど、この辺の遠景描写や、場合によってはかなり効果のあるワイドレンジショットなんかを少し比較してみようかと企んでいる。また時間があればUPするので、お楽しみに?



爆速コンパクト(MZ3トップ)

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