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デジカメ ミラーレスカメラ


めくるめく高機能OLYMPUS OM-D E-M5MarkII
〜導入・文句その1〜


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 2015年の梅雨明け。今年も例に寄って感染してしまったポチリヌス菌は、ビグレプ1号だけでは収まらず、梅雨明けにこーんなものまでポチってしまうことになってしまった。まぁ、規定路線ではあるのだが…。想像以上に多機能なこのカメラ、しかし、使いにくさも当代一になりそうな気配だったりする。普通のレビューではあまり出てこないような不満もここで爆発させておこう〜(^^;

欲しくて欲しくて欲しかったんだもん
ミラーレスに投資するのはちょっと…というところもあったのだが、E-PL5を使い始めてからE-5の出撃回数が激減するという結果に。やはり置き換え機種が必要だ!
 
●いずれは導入予定だった OLYMPUS OM-D E-M5MarkII

2013年の秋、OLYMPUSはOM-D E-M1を発売した。個人的には、ビューファインダーは光学ファインダーを越えるのはムリだと思っていたので、E-5を越えるものでは無いと考えていたが、どっちにしても天体写真には使わないのであれば、そこまでビューファインダーを毛嫌いする必要も無いのかな、という気もしていた。で、東京に行った際に、このE-M1を店頭で触る機会があったのだ。こんなもん、触っちゃいかんのだ(^^;

 そのとき手に取ってみたE-M1は、12-40mmF2.8を付けていたと思うのだが、ビューファインダーがとにかくよく見えたのだ。「う、ここまで来たか」という想いと、そのレンズその他の作り込みの高級感に「こ、これなら欲しいかも」と思うようになってしまっていた。いや実際、機会があれば手に入れたいと思っていたのだ。

 しかし、世の中そんなに甘くない。先に手に入れていたE-PL5との兼ね合いや、E-5がまだまだ現役で使えること、それほど不満も無いことから、E-M1の導入は先送りにしていた。そして、1年半が過ぎた2015年春、そろそろ買ってもいいかな〜と思ってたら、今回の本命、E-M5 markIIが発売になったのだ。

 初代のE-M5はE-M1に比べて小型軽量であったが、発売が早かったこともあり撮像素子の特性やその他、E-M1より劣る部分も多かった。しかし、今回発売になったE-M5markIIはその辺の機能のネガをことごとくクリアしていたし、WiFi内蔵とか、とにかく最新のトレンドをことごとく入れ込んだ、最新のカメラになっていた。

 いやしかし笑ってしまったのはその電源ボタンだろうか。まさにOM-1/2の頃の、その位置に電源レバーがあるのだ。この操作性が良いかどうかは別として、それっぽい雰囲気なのは間違いないだろう。最近発売されたE-M10 MarkIIなんかに至っては、ストロボポップアップがこの電源レバーのONの先にあって、(言葉だと分かりにくいな。こんなんだ)この辺はOM-2の電池チェック位置と同じようになっていて、本当に笑ってしまった(^^;。やるな、OLYMPUS

 話をE-M5IIに戻そう。このM5、MarkIIになって俄然買う気が出てしまった理由として、デザインもまぁそうだが、撮像素子がかなり進化していて、ノイズが結構減っているという話があったこと、そしてE-M1よりももしかしたら赤いのが写るかも知れないということがあった。実際、さっそく購入して星野写真に使っている方もいて、「おお、これなら」というレベルであった。まぁ、その辺は使い方にも寄るのだが、E-PL5赤いのが写らないのにやっぱりがっかりしてた自分としては、かなり気になるところでもあった。

 そしてもっと気に入ったのが、バリアングル液晶だということだ。E-M1でも上下方向だけのアングル液晶だったので、バリアングル、通称パカパカ液晶大好き人間としては、縦位置でも使えるこのバリアングル液晶は待っていました!という状態だ。ここまで来たところで、もう買う気モード全開になってしまった。

さすがに高級感ある梱包にはなっている
さすがに値の張るレンズキットだけあって、それなりの高級感のある梱包になっている。ただ、一度開けてしまえばそれほど使うことの無い梱包だけに、ちょっと複雑な気分
 残念なのは、レンズキットにMZD12-40mmF2.8Proのセットが無いことだ。何故このレンズを外しているのかが不明なのだが、12-50mmか、14-150mmIIのセットしかない。まぁ、14-150mmセットも防塵防滴で魅力的ではあるので、これをセットで安く買えるというのは悪くは無いが、どのみち12-40mmF2.8は欲しくなるので、ここはちょっとだけ残念なところだ。

 そして7月。発売から4か月が経ち、少しだけ(本当に少しだけ)安くなってきたE-M5IIを14-150mmレンズキットで導入した。購入したのはいつものキタムラで、何でも下取りということで壊れたカメラを下取りにして、14万円弱だ。このレンズキットだと、定価8万円もする(これはこれで高いぞ)14-150mmF4.0-5.6IIが付いてくるので、ボディ10万円としても結構お買い得ではある。お買い得に違いない。お買い得だと考えよう(^^;

 さっそく開梱。さすがに14万円ほどするキットだけに、その梱包も凝ったものになっている。外箱は正直いらないとは思うのだが、高級感はある。中の見せ方はE-PL5の時に味わった残念感もほとんど無く、なかなか良い物になっている。マニュアルは結構ゴツイのだが、ある程度読んでおかないと結構困ったことになる。だが、今回のE-M5はとにかく多機能で、色んな設定&制約があり、結局マニュアルを読んでもよく分からないことも結構多い。カメラの多機能に人間がついて行けていないというか、使い勝手を良くする方がついて行ってないのだ。この辺は追々説明していくが…がんばれOLYMPUS




小型なのはいいけど、液晶とビューファインダーの連携はいまいち
小型で持ち運びはいいけど操作性はその分犠牲になっている点も多い。それとは別に、この液晶とビューファインダーの連携が…
 
●操作性と液晶画面の悩み●

 レンズを付けて使ってみる。5軸手ぶれ補正がスゴイらしいのだが、正直よく分からないというのが実際。ただ、これまではシャッター半押しで手ぶれ補正が効くことは無かったのだが、今回のOM-Dはシャッター半押しで手ぶれ補正が動き出す。すると、ビュー画面がピタッと止まるのだ。これは気持ちがいい。

 全体に小型軽量なのはいいのだが、残念ながら少しグリップが小さすぎて持つのに悩む。右手だけでむんずと掴んでしまうと、まずカーソルキーを親指で押してしまう。デフォルトではフォーカスポイント移動なので、その時点でフォーカスポイント移動のモードになってしまう。これは困ったので、カーソルキーでのダイレクト移動は動作無しにしてしまった。

 残念な点もどうしてもある。というか、使っているとこの残念な点がどうしても目立ってしまう。半分ぐらいは使いこなしと自分の慣れとでなんとかなりそうなところでもあるが、どうしてこんな仕様にしているのか、と悩むところもいくつか。いいところはWebを探せば色々紹介されているので、例によって気になる点を出して行こう。

 ひどいと思ったのは、液晶を開くことによる制約が多すぎるのだ。そもそも液晶を開くときの爪の固定が固い。液晶を引っ張り出すためのへこみも大きくないので、爪をひっかけて、自分の爪がはがれるかどうか、というギリギリの力でぐいっと引っ張り出さないと出てこないのだ。恐らくこの辺は個体差なので、面倒なのでクレームにはしていないが、最初は面食らった。たぶん使っているウチにへたってくるので、もうちょっと使ってみるつもりだ。裏面にしたときは普通に引き出せる力のレベルなので、やはり製造のばらつきなんだろう。いーかげん。

 問題なのはそこではない。液晶を半分広げると、その時点でビューファインダーは無効になってしまう。え?切り替えればいいじゃん、と思ったのだが、切り替えしようが何しようが、液晶を半分(90度)以上開いたら、その時点で問答無用でビューファインダーは「使えなくなってしまう」のだ。切り替えボタンを押して切り替えても、液晶画面に映らなくなるだけで、ビューファインダーには何も写らない。真っ暗である。マヂっすか?

 これは液晶を広げた時点で「液晶を使って撮影するのだから、ビューファインダーへの切り替えは殺しておいた方がユーザーは便利だろ、俺って天才」というOLYMPUSの勝手な判断だ(だと思う。聞いたわけでは無いので根拠無し)

だが、実際には例えば液晶を広げてライブビューで撮影していて、次の瞬間ビューファインダーで撮影したくなることもある。しかしこれはかなわない。液晶をパタパタと、たたんで、元に位置に納めて初めてビューファインダーが使えるようになる。またライブビュー液晶で腕を伸ばして撮影したければ、再び同じ操作をして広げなければならない。やってられるかぁっ、である。

他にも、液晶を広げておきたい理由としては、実は液晶画面を広げておいてビューファインダーを覗けば,鼻の頭が液晶画面に当たらないのでしっかりのぞき込めたり、鼻の脂が付かないというメリットもある。いろんな意味でビューファインダーを使いたいことは多いのだ。E-5なんかだと、ライブビュー機能と液晶の向きなんかはほぼ独立していたので、この辺の融通はかなり利いたのだが、このE-M5ではそれはかなわない。ソフトウェア的な切り替えであれば、ぜひ改善して欲しいところだ。


電源スイッチ位置に注目。OFFにしているのに画面は固まっている
どうやらこの個体だけの問題のようだが、WiFiを切ろうとするとそこで固まってしまう。スイッチ位置がOFFになっているのに注目。
 
●操作性の悩みはまだまだ●

実は、上で説明したこの液晶とビューファインダーの切り替え問題については、原因が少し分かってきた。

詳細メニューを開き、J内蔵EVF − 内蔵EVF自動切り替え設定 をONにしていると、この「おせっかり切り替え制限」がONになるようだ。ここをOFFにすると、ビューファインダーを覗くことで切り替えることはできなくなるが、Fn3ボタン(ビューファインダーボタン)でビューファインダーと液晶画面の切り替えを強制的に行えるようになるので、液晶画面の制限がかなり緩和されることになる。ただ、この場合ファインダーを覗いても自動で切り替わらないので、色々イライラさせられることにはなるのだが…。

他にも、液晶をレンズ側に向けると、セルフタイマーが無効になる。一応2秒は使えるが、連写も含めて使えなくなるのだ。なんだこれ?。どうやら、自撮りに特化したモードを考えているようなのだが、そらならばこうした制限は「自撮り表示」のON/OFFに連動して欲しいところだが、そういうのも無いようで、この制限は強制的に行われる。このシチュエーションとしては、レンズ側に液晶を向けておいて、みんなに見える状態で10秒セルフタイマーで撮影するというのだが、それができない。E-PL5では似たようなことができるのに、である。なんだこれ〜?

どうやら、そうしたセルフタイマー的なことはスマホのリモート撮影でやってね、ということの様だが、スマホ撮影ではセルフタイマーそのものが使えないし、みんなで見ることもできない。セルフタイマーの代わりで使ったら、スマホをいじっている自分が写るというマヌケな状態になる。この辺、OLYMPUSのソフト担当者は使用されるシチュエーションを全く理解していないんじゃ無いかと疑いたくなる…トホホである。

…この問題については、足下、内蔵ファームウェアのバージョンアップによって改善されている気がする。とりあえず液晶をフロント側に向けても、セルフタイマー12秒がセレクトできるようになっている。このファームウエアアップデートは頻繁に行われているわけでは無いが、こんな風に改善がちょっとずつでもいいから進んでくれるのを期待したい。

ちなみに、このE-M5IIのリモートコントロール。私のE-M5IIだけの問題のようなのだが、大きな問題がある。それは、リモートで撮影した後、スマホからE-M5IIの電源を切ろうとすると、そこでE-M5IIが固まってしまうのだ。完全に暴走。固まってしまい、スイッチOFFを含めてあらゆる操作を受け付けなくなってしまう。こうなるともうギブアップで、電池を抜いて強制的に電源を落とすしか無い。始め、これは完全にバグだろうと思ってファームアップで改善するんだろうな、とのんびり待っていたのだが、

ファームアップを行ってもこの症状は改善しなかった。それどころか、Webで探してみても同様の症状が出ている例が無いのだ。つまり、私の個体だけ=故障していると言うことになる。そのことに気がついたのは購入1年を過ぎた辺りで、もっと早くに気がつけば…と思ったモノだ。最近のこうした電子機器は複雑になってきているので、何が仕様で何が故障なのか区別が付きにくいのだが、今回はそれにモロにハマってしまった形だ。さて、修理するかどうかはリモコンの使用頻度も含めて悩ましいところだ。




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