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周辺機器 こだわりの一品


深くなる、そのレンズ沼

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 2008年以降、システムはOLYMPUSへ絞ることに決めた。そうなるとやっぱりレンズも揃えたくなってしまう。こうなるともう止まらない。沼はどんどん深く暗くなる。もう帰れない、いわゆる「レンズ沼」へと…。

E-3に付けてもその存在感は十分ある50-200mm  
●行くぜ望遠! ●
ZD50-200mmF2.8-3.5 
 時は2008年8月。E-SYSTEMへの乗り換えを本格的に検討し始めていたので、明るい望遠レンズはいずれ導入したいと感じていた。EOS SYSTEMでもSIGMAの70-200mmF2.8を使っていて、とにかく明るいズームは使える、というイメージがあったからだ。

 E-SYSTEMの中での望遠ズームは既にZD40-150mmF4-5.6があり、小型で非常に使いやすいのだが、やはりAFスピードに劣るとか、明るさや焦点距離がもう少し欲しいとか、使っていると不満が無いわけではない。特にAFスピードに関しては不満が大きく、運動会とかで使おうと思うとかなり制限が出そうな気がしていた。

 狙っていたのはE-3と同時に発売(実際は遅れて発売)になったこのレンズ。実はE-330を購入したときからこの(SWDになる前の)レンズは導入しようと思っていたが、E-330の機能不足によりコストをかけるのを断念していた経緯がある。この時はまだSWDではなかったのだが、いずれにしても10万円ほどするこのレンズを簡単には買える物ではなかった

 が、E-3なら乗り換えても十分に役立ってくれるということで、資金繰りに少し余裕が出来てきて、システム的にも揃ってきたので運動会前に導入することとした。望遠ズームであれば70-300mmF4.0-5.6という手もあるのだが、AFスピードや明るさに不満が出るのは必至なのと、70mmからだと140mm相当になり、使える範囲が逆に制限されるかな、ということでこちらに決定。価格的に10万円というのが苦しいが、ここはシステム的に外せないだろう、ということで思い切ってみた。実は今回は思い切ってEC-14まで一緒に購入したのだが、その話はまた後ほど。

 実はこのレンズのライバルとして、本当はSIGMAの70-200mmF2.8を待っていて、その評判を聞いてからにしたかったのだ。今までEOS SYSTEMで使っていて気持ちよく使えていたし、その描写力はかなりのものだったし、多少重くはなるものの、ズーム全域でF2.8というのはかなり魅力的でもあったからだ。

 が、フォーサーズマウント用が一向に発売になる気配が無い。実売価格やその性能がE-SYSTEMに合うのかどうか、いつ発売されるのか全然わからず、結局50-200mmを選択せざるを得なかった。

 もっとも、だからといって50-200mmの魅力が薄まるわけでない。結局お盆前に導入できたのだが、初めに店頭でびっくりしたのは、その箱の大きさ。注文で購入したのだが、箱を出されたとたん「でかっ!」と叫んでしまった(^^;。なにせ、E-3のボディの箱よりはるかに大きい。中身は緩衝材や専用ケースとかもあるので本体がきつきつに詰まっている訳ではないのだが、もう少し何とかならなかったのかとも思う。

おいおい、と言いたくなる大げさなケース。こんな馬鹿でかい水筒を持ち歩く趣味は無い…  ちなみに専用ケースは結構立派なものが付属している。当然それなりにかさばるし、出し入れも仰々しい分、少し面倒な形式になっている。本体はそのケースの中に入っているのだが、一度出したら最後、専用ケースに再び収まることはなかった。何か特別な事情が無い限り、また使うこともないかも。こんな使いにくいものに金をかけるなら、もう少しコストダウンしてくれー

 その描写力やAF能力はこの際省略するが、E-SYSTEMの中では一級品であることは間違いない。画質的にはデジタル専用レンズということもあって、きちんと写ったときは「もう、これ以上はいらないんじゃないか?」と思わせる絵を出してくれる。腕が上がればもっと良いレンズが欲しくなるかも知れないが、腕は上がる気配がないので(^_^;)当面はこれで行けそうだ。

 問題はその使用感の方だ。性能面ではかなりがんばってしっかりした物を作ったと思うのだが、やっぱりそこはOLYMPUS。使い勝手の面ではちょっと…と思わせる面も多い。

 AFに関してはピントの位置とAFの組み合わせによってはいわゆる「だんまり」が起こることもあるようだが、通常の範囲で使えばほとんど起こらないし、フルタイムマニュアルフォーカスができるのでフォローすることも容易だ。レンズ自体が明るいので、フォーカスの微調整もしやすく、マニュアルフォーカスを併用すればE-3のファインダーなら思ったところにピントを持って行くことも出来る。

 ただ、やはりピントがいまいち合わないこともある。特に遠方の少しごちゃごちゃした所だと、近いところまでピントが行ってそれ以上合わないこともある。この辺はE-3側の問題もあるので何とも言えないが、E-SYSTEMとしてはまだまだ発展途上なのだろう。

 その分、条件がうまく合った時のAFは本当に速い。今までもSIGMAの70-200mmF2.8で超音波モーターの恩恵は受けてきたが、それに遜色ない、もしくは上回る性能は出しているかと思う。基本性能としてはF値が一定でない事以外は、かなりいいセン行っていると感じた。

 その性能の内、防塵防滴性能というのも安心して使えるポイントだ。実際今年の運動会でもほこりっぽい運動場でかなりズーミングしてたのだが、シールされてあるズーム筒の先端に、グランドの埃がたまっていた。筒の内側にはいる前にしっかりとシールされているのが分かる。「むむむ、さすが」とも思ったりもする。その分…というのもあるのだが、それはまた、続いたりするのであった。


本体長さに比べてフードがでかすぎる…  
●意外と使いにくい面も●
ZD50-200mmF2.8-3.5 
 インナーズームにするか、鏡筒を前後させるかはコンセプトの違いもあると思うが、ズーミングで筒の長さが変わらないインナーズームであればもう少しスマートになるような気もする。実際、SIGMAの70-200mmならインナーズームなので、ズーミングしても鏡筒の長さは変わらないし筒が前後してそこに砂埃が挟まる心配も少ない。比較してみるとズーミング操作はSIGMAの方が圧倒的に軽くて快適だ。

 鏡筒延長式の方が縮めたときの全長を短く押さえることができるので携帯にはいいのだが、このズーミングの操作性の悪さはいかんともしがたい。4倍ズームなのであまり文句を言うのもナンだが、広角側から望遠側にズームするのに、1回ではほぼ絶対無理で、一度持ち替えなければならない。スポーツ撮影に多用したいのだが、この「持ち替え必要重いズーム」というのはかなり苦しい。

 もう一点苦言を言わせて欲しい。とにかく最悪なのはこのフードだろう。フードが付属してくるのはいいのだが、とにかく「でかい」。必要以上に「でかい」。本当に馬鹿でかいのだ。逆付けして収納したときに各部に当たらないようにしたり、フードを付けた状態でPLフィルターやキャップに手が届くようにしたのかもしれないのだが、この直径はあまりにもあまりにも、だ。そもそも取り付け部が既にこれだけ大きければ外に向かって広がっている必要性は全くないのに、無節操に広がったデザインになっているので更に大きくなっている。フードを着脱するときに大きさのあまり落としそうになったものはこのフードが初めてだ。

 そのくせPLフィルター操作窓があったりする。開閉式なのだが、カバンに出し入れしているとどうしても触れてしまうので、気がつくと開いていることが多い。設計者出てこい!。とにかくタダでさえ鏡筒が伸びてデザインのあまり良くない50-200mmなのに、このフードを付けるとさらにダサダサになる。

 以前トキの放鳥のニュースがTVで流れたのだが、その時カメラを構えている人の一群の中に、このレンズを持っている人がいるのが目に留まった。目立つのだ。「あ、同じレンズだ」と少し嬉しくなったのは一瞬で、「ダ、ダサすぎる…」と、かなりヘコんでしまった。

 私の場合レンズ保護のフィルターとかをしていないこともあり、遮光とレンズ保護の目的でできるだけフードは付けるようにしている。サードパーティーの別売りでいいから、もっと機能的でカッコイイフードを作ってくれる所とかないだろうか。キャップ一体型とかなら完璧なのだが。無理かなぁ。

 ま、文句はまだまだあるのだけど、それでも望遠端では200mm、35mm換算で400mm相当の超望遠が手に入る。EC-14を使えば560mm相当。フィルム時代ならそれこそレフレックスレンズでも使わなければまず手に入らなかった焦点距離だ。使いこなすにはまだまだ修行が必要だが、使いこなしたくなるレンズでもある。ずっとあこがれていてようやく手に入れたレンズでもあるので、じっくり使いこなしていきたい。

 ※2009年6月追記:レンズフードについてだが、いっそのこと付けないで、フードの代わりにレンズ保護としてフィルターを付けるという方法もあることを紹介されて、実際に実践している。フードという「縛り」から開放されると、使い勝手は大幅に改善されているし、フードが無いことによるゴースト等の弊害も今のところ認められていない。この方法は結構有効かもしれない。



生かすも殺すも使い方次第。テレコンバーター  
●意外と使えるテレコン●  EC-14 
 これまた紹介がすっかり遅れてしまったが、昨年、'08年の夏に50-200mmF2.8-3.5SWDを導入したときに、同時にこの1.4倍テレコンバーターを購入していた。この時期はE-3をなんとか使えるようになってきて、「これならE-SYSTEMに乗り換えてもいいな」と考えてた頃だ。毒を食らわば皿まで、というわけでもないが、色々使えると噂のEC-14も買ってしまった訳だ。

 購入当時、一番の目的は50-200mmF2.8-3.5に付けて、70-280mmF4-4.9として使うためだ。どうせ300mm相当として使うなら70-300mmF4-5.6を購入した方が早いし安いという気もしなくもないが、明るいレンズが欲しいのが第一だったので最もバランスの良い50-200mmを選んだ上で、これまた汎用性の高いEC-14を選んだわけだ。

 手持ちの標準レンズだと14-54mmF2.8-3.5に付ければ20-75mmF4.0-4.9になるし、12-60mmF2.8-4.0なら17-84mmF4.0-4.9になる。ただ、この辺はちょっと微妙で、標準レンズとしては少し広角側が物足りなくなるし、望遠側も多少は伸びるが、その分暗くなるのでちょっと使いにくくなるかも知れない。花火の撮影など、絞り込むことを前提としていたり、ある程度広角側は使わないだろうと分かっている時は便利だが、実際にはまだまだ用途を模索中だ。

 一方、50mmF2.0マクロに取り付ければ70mmF2.8になる。元々明るいレンズなのでその分まだ明るいし、、撮影倍率も×1.4となるので一般的なAPS-C用のマクロレンズの等倍撮影とほぼ同じようなスペックになる。これだけでも結構魅力的だ。

 ただ、説明書には「画質を確保するために合成F4以上でお使い下さい」とある。改めてEC-14のレンズを見てみると、マウント面に対して思っていたよりもずいぶん小さいレンズに感じる。あまり明るい形にしようとしても、このレンズ径で制限を受けるのかな、というのが正直なところだ。もっと大きなレンズにして欲しい気もするが、マウント面とのからみでレンズと干渉するとか、大きさ重さ、値段との兼ね合いでこうなっているのだろう。

 いやしかし、重さの面はもう少し頑張って欲しかった。レンズの大きさは小さいし、普通のレンズと違って可動部があるわけでもない。これで170gというのはかなりの重さだ。大きさそのものはコンパクトなので「もう一本のレンズ」として持ち運ぶにはいいのだが、重さが少しネックになるのも事実だ。この辺は恐らく松レンズなどの超ヘビー級のレンズを付けても大丈夫なようにしっかり作ってあるのだとは思うのだが…やっぱり重いぞ。

 実際、普通は良くある他のレンズとの組み合わせの制限がほぼ無いというのがこのEC-14のすごいところだろう。極端な話だけど8mmフィッシュアイレンズにも付けられるというのだから面白い。少なくとも今手元にあるZDレンズ5本には問題なく取り付けて使える。現実的に役に立つかどうかは別としても、組み合わせで悩めるほど選択肢が増えるのはいいことだ。

 撮影の目的がある程度はっきりしている花火撮影などでは、広角側よりも望遠側が欲しいし、普通F8以上に絞るので明るさはあまり関係ないという場合は、このテレコンがあると同じ標準レンズが2本目として使えるというのは便利だ。かならずしも安くはないが、組み合わせ方によってはすごく使えるアイテムになるはずだ。シチュエーションを考えながら、ガシガシ使ってやりたい。



E-SYSTEM最後のひと揃え。超広角の超キモチイイ  
●更に軽量。超広角●  ZD9-18mmF4-5.6
 すっかり更新を忘れていたが、このレンズ、導入してしまっていました。今年(2009年)の春、E-620が出て、「このE-620とE-3とで、EOS SYSTEMからE-SYSTEMに完全乗り換えできる!」と決めたのだが、最後まで残った問題が、「超広角レンズをどうするか」であった。既に超広角レンズでの夕日撮影は日常の一部と化しており、いまさらながらそれをあきらめるのは不可能。ならば、E-SYSTEMでも超広角レンズを導入しなければならない

 E-SYSTEMの超広角レンズだと、怒涛の巨砲7-14mmF4.0があるのだが、こちらは写りももさることながら、値段も大きさも超怒級なので、おいそれと手が出せる代物ではない。短焦点ならFishEye8mmF3.5もあるが、これまた魚眼なので使い勝手は人を選ぶ。そもそも対角魚眼なので、いささか広すぎるというのもあるだろう。

 手軽なところでは11-22mmF2.8-3.5も定評のある写りで、手に入れやすいところではあるのだが、いかんせん広角側が不足している。既に12-60mmを持っている身としては導入しにくいのが事実だ。コレクター的には上記2本を導入すれば「竹コンプリート」になるので、ぜひ導入したい所でもあるのだが、やはりここは実用優先だろう(^^;。

 というわけで、必然的に狙いは9-18mmF4.0-5.6になる。そもそも実売価格が5万円強と、かなり手に入れやすいということもあって、若干の不満もあるのはあるのだが、とにかく手軽で画質も定評があることからとにかく導入することになった。

 本当なら、梅レンズではなく、竹レンズで8-20mmぐらいのレンズがあれば完璧なのだが、今のOLYMPUSにはちょっと期待できそうに無いというのが正直なところだ。SIGMAを入れれば10-20mm F4-5.6EXDC/HSMというレンズもあるが、価格と画角を考えると、やはり手を出しにくい。

 実際に購入したのは2009年の3月。注文後1週間もせずに手にすることができた。梅レンズなので、とにかく軽くてコンパクト。ぷらっちっきーな本体はチープな感じがしないか?、と聞かれれば「する」としか答えようがないのだが、マウントはきちんと金属だ。付属のフードはそれなりに大きいのだが、超広角レンズということを考えると妥当な範囲だろう。

 細かい撮影チェックをしたわけではないが、普通に撮影する分には写りは悪くない。描写が甘いと思うこともないし、水平はかなり水平に写る。この辺はカタログによるとDSAというレンズを使ったのでコンパクトにできたらしい。日本語にすると「大偏肉両面非球面レンズ」というらしい…。舌噛みそうなので「肉球猫踏んじゃったレンズ」とでも言ってあげよう(ヲイ)

夕日撮影にはもってこい。ライブビューで超ローアングル撮影。コントラストAFが使える  とにかく価格と大きさを考えると驚嘆できるぐらい良く写る。ただし、Canonの10-22mmを見てしまった後なので、びっくりするほどでもないというのも事実だ。あくまで価格や大きさとの比較、で、だ。

 何度も書くが、軽くてコンパクトなのはいい。10-22mmを購入したときも385gの軽さに喜んだものだが、こちらは更に100gほど軽い275g。大きさも小さいので「もう1本」として持ち運ぶには絶好のレンズになる。ただ、つくりの上ではズームリングが大きすぎるので、レンズ着脱の際に握る場所が無くて困ってしまうこともしばしば。普通に握ってレンズを着脱すると、ズームがどちらかに回ってしまう。

 レンズ性能としてのAFはいまいちだけど、最短撮影距離は25cmと短いし、基本的にパンフォーカス気味で撮影することが多いので困ることは少ない。ライブビューでもコントラストAFが使えるなど、機能的には結構使える。ただし、例によって距離環が省略されているのはいただけない。こうした広角レンズならでは、のパンフォーカスがやりにくいし、最短撮影距離までの余裕がわからないなど、困ることは多い。梅レンズ全般に言えることではあるが、ボディ側で距離がわかる工夫をするなど、補助的な対応を願いたい。

 画角から言えばCanonのEF-S10-22mmを手放してしまったので、16mm相当に対して、18mm相当と、ちょっと画角が足りないと思うことも無いではない。ただ、実際にはこれぐらいの方が扱いやすく、個人的には当面これで困ることは少ないだろうな、と思っている。この辺はHDDの容量と同じで(同じ、か?)あればあるだけ更に上が欲しくなるものだ。超広角レンズを持っているとだいたい広角端ばっかり使っているので、それほどズーム倍率があってもあまり使わないのだ。これが9-27mmとかの3倍ズームになってくるとまた話は変わってくるのだろうけど、いろんな意味で(残念だけど)そうしたレンズは出てくることは無いだろう。

 これでE-SYSTEMにおけるとりあえず必要なレンズは揃った。後は本当に趣味の世界になるはずなのだが、既にこの時点で趣味の世界だということは置いておこう(^^;。E-620導入の際にレンズキットを買ったので、スタンダードクラスの梅レンズだけでも、18mm相当から300mm相当までが揃っているので、この3本だけで相当なことができるのも確かだ。もっともっと使いこなしてみたい。


標準レンズの画角もいいし、この薄さ・軽さは何より魅力  
●小さくて懐かしい●  ZD25mm F2.8
もう2年前になるのだろうか。確かE-420と同じ頃に出てきたのがこの25mmF2.8だったと思う。ZDシリーズ待望のパンケーキレンズだ。

パンケーキレンズといえば、昔、OM SYSTEMの中にズイコー40mmF2.0というレンズがあった。当時は2万円ちょいだったと思う。とある展示会で一度だけ手に取ったことがあるのだが、その小ささと軽さに「おお、OLYMPUSの一眼レフって、こんなに軽かったんだな」と改めて驚いた記憶がある。以降、すごく欲しかったレンズなのだが、当時持っていたのが50mmF1.4という標準レンズだったので、改めて買ってもメリットを享受しにくいレンズだったし、当時は学生だったりして無理はできず、結局買えないまま廃盤レンズになってしまった。

 それが、この25mmF2.8レンズになって蘇ったというべきだろうか。発売当初はかなりに人気で、なかなか手に入らなかったという話も記憶している。やはり欲しいレンズの一つではあったが、3万5千円前後という価格と、他に欲しいレンズやカメラが多かったので、これまたなかなか買えなかったのも事実だ。

 本来なら、2009年年末にはE-3の後継機があって、それを買う算段をしているつもりか、もしくはSONYのVAIO TYPE-P辺りを買う算段をしているはずだったのだが、色々あってその辺はしばらくお預け(というかE-3後継機は影も形も無いのだが)になってしまった。で、ふと思い出したようにZD25mmF2.8の価格を見ていたら、一時期一番安い値段では、31500円ぐらいで売られていたのに、その後セールが終わって、33500円ぐらいになっていた。更に待っていたら安値で出ることもあるかな、と思っていたのだが、さにあらず。年末に見たときは35000円程度になってしまっていた。4千円近く値上がりしてる

 いかん。このまま待っていたら、もしかしたらもっと値段が上がるかもしれないし、E-Pシリーズが充実してきたら、薄型軽量がウリのこの25mmは、E-Pシリーズに集約されてしまって、廃盤になるかもしれない。時期的にも行き先の無い物欲がたまっていたこともあって年末についポチッと行ってしまった。まぁ、前々から欲しいレンズでもあったのでこの際だからいいだろう。

 で、実際には年末年始にこれで写真三昧。のつもりだったのだが、色々あって撮影はさほどできずじまいだった。ああ。欲求不満(^_^;)。とにかく、レンズ本体を買うのは買ったのだが、そのとき、以前色々情報を仕入れていたので、一緒に買ったのがレンズキャップとフードだ。この2種類。これまで買ったレンズのほとんどには付属していたのだが、この25mmにはフードが付属していない。ではキャップは?という話だが、キャップも付属はしているものの、実用的ではないのだ。

フードを折りたたんで、キャップをした所。このキャップ、オリのコンパクトカメラ用らしいフードを伸ばすとこんな感じ。仕上がりさえ気にしなければまぁこんなもん
 そもそも付属しているキャップは薄さを際立たせるためか、下に写真を示すように、金属製のフィルターのようなねじ込み式のキャップ。確かにこれなら薄く収まるが、着脱にそれぞれ20秒ずつぐらいかかる代物なので、実用性は限りなくゼロに近い。実用的なキャップは?と言うと、このLC-43になるわけだ。元々OLYMPUSのコンパクトカメラ用のキャップで、厚みはそれなりにあるが、実用性はこちらの方が25倍ぐらいマシだろう。価格も315円と良心的だ。で、ついでに購入したのが43mmフィルター径対応のラバーフード。エツミのE-132だ。こちらも値段495円とかなり安い。デザイン的には「おいおい」というレベルだが、まぁこの価格なら相応以上の実用性だろう。

 実はLC-43だけだとネジ溝の幅が狭いZD25mmにはちょっと取り付けが難しいのだが、このフードを付けると、更に着脱が簡単になる。フードもラバー製なので無理に着脱の必要は無く、収納するときは(まぁ多少不恰好ではあるが)反対側に折りたたんでしまえばよい。フードとキャップを付けると、パンケーキの薄さによる携帯性は半減してしまうかもしれないが、元々一眼レフカメラに取り付けている時点で携帯性ってのは微妙なところになってしまっているので、さして変わりはしない。むしろ実用性という意味ではこのキャップとフードは値段の割りにいい線いってるのではないかと思う。つーか、OLYMPUSさん、変なところにこだわるのは勘弁してくださいよぉ。


20cmまで寄れるので接写が面白い  
●軽さと使いやすさ●  ZD25mm F2.8
 このパンケーキを実際に使って見たのだが、やはり噂のとおり、写りの方は申し分なし。今のところそれほど厳しい条件で使っているわけではないが、レンズが小さいからといってネガは全く無い感じだ。AFも遅いと思うことはないし、F2.8なので暗いわけでもない。

 何より小型軽量なので、このレンズを付けるとまるで違うカメラを持っているかのように軽快になる。なにしろレンズ単体の重さは100gを切って、たったの95gしかない。この辺まで来ると、もう反則の領域である(^_^;)。軽い軽いと思っていたCanonの50mmF1.8IIでさえ130gだったのだから、軽いはずである。この軽さがあってこそ、E-620だろうか。

 何と言っても懐かしいのは25mm、すなわち50mmレンズ相当の画角だろうか。同じ画角はズームレンズの中にもあるはずなのだが、ズームレンズだと色々画角を変えてしまうので、丁度その画角になる、というのは意外と少なかったりする(というか、自分の使い方が適当、というわけなのだが)。この50mm相当というのはフィルムOM時代に50mmF1.4レンズを1本だけで3年以上、標準の焦点距離としては合計15年近く使っていたということもあって、自分の体に染み付いてしまっているのだ。

 フィルム時代にはズームレンズは望遠しか持っていなかったので、この焦点距離というのはある種トラウマ的な画角なのだが、その分アングルや絞りを駆使して遠近感をうまく表現するための工夫をしてきた。その感覚が蘇るというのは、なんとなく嫌な感じもするはずなのだが、不思議と心地よい感じもする。いや、安心すると言った方が正しいのかもしれない。

 テスト撮影してて、おやっ、と思ったのは、最短撮影距離が20cmとかなり短いことだ。最近の各種パンケーキレンズの中ではとりたてて短いというわけではないようだけど、銀塩カメラ時代では50mm標準レンズの最短撮影距離は40〜50cm程度だったことを考えると、この20cmというのは思い切ってぐぐぐっと寄れるので、マクロ的な使い方ができて非常に面白い。ライブビューで地面すれすれに持っていって撮影している時などは、まさにコンパクトカメラを使っているような感覚になる。

 単焦点レンズなら、逸品ZD50mmF2.0 MACROもある。このレンズがマクロレンズと大きく違うのは、そのAFスピードにある。最短撮影距離でマクロ的な使い方をしていてもレンズの全長はさほど伸びないので、そのまま普通の撮影に戻っても、「おっ」と思わせるほど高速に無限遠に近いポイントにAFが合わせてくれる。今までもズームレンズを使っていたときも同じだったはずなのだが、単焦点だと何故か50mmF2.0と比較してしまう。

 明るさはF2.8と必要十分ではあるのだが、やはり単焦点であれば、もう少しなんとかならなかったのか、というのはある。OM時代の40mmパンケーキもF2.0だったのだから、ここはがんばってF2.0まで明るくして欲しかった所だ。パナのレンズでは、マイクロフォーサーズではあるが20mmF1.7というパンケーキがあるだけに、やはりこの辺はオリンパスの「真面目すぎる」仕様の影響なのだろう。

 OM時代の50mmF1.4でも、画質の影響の関係から、周辺までちゃんと写そうとすると結局F2.8以上に絞らないとまともに使えなったことから、撮影時の実質的な明るさはあまり変わらない。ただ、中央部をうまく使ってボケを生かしたりするには、もう少し明るさがあると武器になるであろう事は事実だ。とりあえず、このレンズの役割としては軽快なスナップ撮影として、ボケに関してはもう少し大きなレンズに任せることにしよう。




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