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デジカメ 一眼レフ


みんなバリアングルCanon EOS Kiss X5その1(購入〜使い勝手)

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 2011年9月。デジタル一眼レフカメラシステムを、EOSに乗り換えてしまおうという計画は徐々に進み始めていた。EOS60Dを使い始めて以降、天体写真熱がどんどん上昇しているのだ。どうしても2台目が欲しくなった私は、手軽に購入できるものに目をつけた…

2台目に手を出してしまいました  
●どうしても欲しいもう一台●

 EOS60Dの導入をきっかけに、天体写真に再び目覚めてしまい、空の暗いところに住んでいる事をいいことに、ヘタな天体写真をバシバシ撮り始めてしまった。同時に、これまで色々投資してきて、もっとメーカーとして成長して欲しかったOLYMPUSは、すっかりマイクロフォーサーズに走ってしまい、使っていたフォーサーズシステムは置いてけぼり。あまりやりたくは無いが、これはもう、OLYMPUSからCanonに本格的に乗り換えなければ…と思うようになってきた。

 となると、まず普通はレンズのラインアップ充実を図るべきなのだが、そこはホレ、既に標準レンズ超広角レンズを導入済みで、以前から持っていた(手放し損ねた)70-200mmF2.8という望遠レンズもあるので、当面すぐに困ることはなくなっていたわけだ。

 むしろ困ることになったのは、天体写真を撮りに行ったとき、実質撮影できるカメラが1台しかないということ。撮影風景を撮っておくもう一台が欲しいし、その後直焦点撮影をしている時に、星野撮影ができる1台が欲しい。撮影風景の写真は、やろうと思えばE-620とかでもできなくは無いが、やはりノイズレベルがEOS SYSTEMとは格段に違う。ましてや星野撮影をしようと思うとOLYMPUS機ではちょっとムリ…というか、相当に面倒臭い。いや実は、7月末にE-620で色々撮影をチャレンジしたこともあったのだが、RAWで撮影したにもかかわらず、何故かホワイトバランスが補正しきれないぐらい転んでいて、にっちもさっちも行かなかったことがあった。どうも露出時間が長すぎたらしい。

 とにかく、天体写真を撮影するにしても夕陽を撮影するにしても、2台体勢というのは結構大事だ。夕陽を含めて普通の写真なら片方をOLYMPUSにするという方法もあるが、天体写真だけはEOSをもう一台導入したかった。天体写真撮影専用であるなら、赤外カットフィルターを外す加工をした改造機を導入するという方法もあるが、その場合は本当に天体写真専用になってしまい、夕日撮影を含む一般撮影にはすごく使いにくいものになってしまう。残念ながらそこまで思い切ったことはできなかった。

 で、考えられるのはEOS60Dをもう一台か、もう少し安価に導入できるEOS KissX4か、X5を導入するということだ。EOSX4だとX5よりも1万円ちょい安く導入できるし、性能差はそれほど無いので、コストパフォーマンスだけを考えると悩むまでも無くX4なのだ。しかし、今回のX5にはものすごい特徴があった。

バリアングル液晶

 である。通称、カパカパ液晶である(今私が名づけた)。現行使っている一眼レフカメラは、E-3,E-620,そしてEOS60Dと、全てバリアングル液晶であり、そのバリアングル液晶がすごく便利であることは身をもって体験済みである。若干値段は上がるが、最新機種でもあるし、バリアングル液晶であるなら、それを導入しない手は無い。かくして、手元の一眼レフカメラは全てカパカパ液晶になってしまったのである。

 購入はいつものカメラのキタムラ。価格を見て見ると、なんとボディ単体よりレンズキットの方が安い。この辺は出る数とかの影響もあるのだろう。ボディ単体で買う人がほとんどいなくて、レンズキットを買う人がほとんどなのだ。キットレンズを使うかどうかは微妙だが、レンズキットにしない理由は無い。

 が、さらにその上がある。ダブルズームキットだ。50-250mmの手振れ補正レンズがキットになっている。普通のレンズキットと比べても、1万円程度しか違わない。手持ちの200mmF2.8よりもちょいと長くてしかも手振れ補正が付いている250mmF5.6。これが実質1万円ぐらいで手に入る。買わない手は無いでしょう、ということで、予備バッテリー、そしてSDカードを込みにして、結局8万円ちょいでダブルズームキットを購入してしまった。まんまと乗せられたと言えばそれまでだが、丁度運動会シーズンと言うこともあり、EOS60Dと似たようなキャンペーンで全く同じキャリングバッグが付いていたのと、入手性がギリギリだったのは秘密だ(^^;。

 ダブルズームキットということでそれなりの箱の大きさがあるが、外箱がデカイだけで、実際の中身は通常のシングルレンズキットに、望遠ズームの箱がひとつ付いているだけ、という形だ。キットレンズはいずれもマウントがプラスチックで、外観そのものもいかにもプラッチッキーな安価品だが、描写がよければ文句は無い。改めてレンズを付けて持った感覚は、

「軽い!」

 E-620の方が軽いはずだが、大きさが一回り大きいこともあるのか、とにかく軽く感じる。ファミリーユース向けなので軽さは大切ではあるが、これぐらい軽ければまぁ文句は無いだろうな。



ダブルズームの望遠側を付けて運動会を激写!  
●いやほんとオススメなんで、時代を感じる…●

 で、早速子供の運動会で使ってみた。といっても、サブで持っていった形だ。メインはいつものE-3+ZD50-200mmである。それなりに撮影をして、もう後はテキトーでもいいか、と思ってきたところでこのKissX5+50-250mmF4.0-5.6ISを使って見た。しかぁし、使って見てびっくりである。ヘタすりゃ、というかもうほとんどE-3+50-200mmよりもこのKissX5+50-250mmの方が便利で確実に撮影できるかも、というレベルなのだ。

 連射はE-3の5コマ/秒より劣るものの、ほとんど4コマ/秒で撮影できるので、子供の運動会レベルであればそーんなに不満は出ない。むしろ、ピント合わせやブレ補正なんかはこちらの方が正確ではないかと思える。

 一番違うのが水平方向に被写体をフォローした時の手振れ補正の動きで、KissX5は自動的に補正してくれるというか、恐らく縦方向だけに自動的に切り替わっているんだろう?けど、OLYMPUSは手動で切り替えてやらなければ横方向も勝手に補正されて、ブレて撮影されてしまう。子供の出番が迫っているときはこちらも緊張しているので、その辺の切り替えはスッキリ忘れていることも多い。失敗が少ないのは大事なのだ。

 後はピンとはきちっと合うし、シャッターを押したらちゃんとその時に切れる(ピント優先ではなくて、シャッター優先にしてあるのが前提)。使っていて気持ちがいいし、画質もEOS60D同様、全く問題ない。普通にざくっと使う分には、操作方法もそれほど気にはならなかった。まぁ操作については言い出すとキリが無いのだが、とにかく、いいじゃん。これなら、子供を撮影する+αの目的でKissX5を購入したいというのであれば、断る理由はほとんど無い。いやマヂでお勧めかもしれない。

 もっとも、その昔、EOS KissXを始めて触ってみて「こ、これはちょっと…」と思っていたシャッターチャージ音に関しては、やはりこれだけ小型軽量のカメラだけあって、あまり期待できない。シャッターを切るたびに「チャキーッン」という甲高い音を立てる。それでも以前ほどは気に触らない音になっている…ような気がするし、この手の音に関してはOLYMPUSのE-330を始めとして、E-620なんかでも同じようなモンなので、自分が慣れてしまっているということもある。

 価格もずいぶんとこなれてきた。自分が購入したのは2011年9月だったので8万円ぐらいしたのだが、2012年になると、ダブルズームキットでも6万円ちょいぐらいで買えるようになっている。む、むむぅ、である。なにせ自分が初めてまともなデジカメ、200万画素のC-2000Zを買った時は、それだけで8万円もしたのである。それよりもはるかに安い金額で、1800万画素のダブルズームキットが買えてしまう。10年以上経ってはいるが、ヘタに比べてしまうと、ショックがでかい…



悩ましい操作性、Disp.ボタンと電源スイッチ  
●少ないボタンと使い勝手●

 で、とりあえず普通に使う分にはまぁ問題は少なそうだというのは分かったが、実際に60Dと比較して使っていると、やっぱりコストダウンというか、差があるのが気になってしまうことも多い。操作面でその辺のしわ寄せが来ている事が多いので、少し紹介して見よう。

 Kissシリーズは今回初めて使って見たのだが、やはりコンパネ(軍幹部の液晶表示)が無いのはちょっと不便だ。ISOや露出補正を変更しようとしたときに、ファインダーを覗いていればいずれも表示はされるが、目を離した状態で確認しようとすると、メインの液晶に表示される必要がある。が、この表示、明示的にONにしてやらないと出てこないのだ。シャッターの左手前にある「Disp.」ボタンがそれだ。

 ちなみに、紛らわしいことに背面の一番左上の比較的目立つところに「Info.」ボタンがある。この機能は液晶ディスプレイが表示されている時にのみ、その表示されるパターンを変更するためのボタンであり、液晶表示をON/OFFするボタンではない。最初はこれが液晶ディスプレイの表示を切り替えるボタンだと思って一生懸命押していたのだが、実はそうではない。ややっこしいぞ。更に、そこそこ使うと思われるMenuボタンはその右側に追いやられている。個人的には逆のほうがいいぞ。

 話がそれた。とにかくDisp.ボタンんだ。これを押してONにすると、いわゆるスーパーコンパネが液晶画面に表示される。私の場合これが表示されっぱなしなのはわずらわしいので、通常はOFFにしている。例えば、E-620の場合だと、液晶表示をOFFにしていても、ISOボタンや露出補正ボタンを押すと強制的にONになって表示されるため、あまり気にせず調整ができる(これはこれでわずらわしい場合もある)のだが、KissX5の場合はISOボタンを押しても液晶はONにならず、「あれっ?」となってしまった。改めてDisp.ボタンを押して表示をして、ISOボタンを押してISOを調整し、再びDisp.ボタンを押して液晶をOFFにする。実際にやってみるとそーんなに面倒、というほどではないが、やっぱり手順が多いので面倒だぞ。

 しかも、実はこの強制表示が行われないのはどうやらISO変更など一部の機能であり、十字カーソルにある「連射モード」や「ピクチャーモード」の変更においては、十字カーソルボタンを押した段階でその状態が強制的に液晶に表示されて、そのまま変更が可能になる。なんでこんなちぐはぐな仕様になっているんだろうといぶかったが、理由はありそうだ。

ボディが小さい分ボタン類は少し苦しい?  十字カーソルボタンを押すのは、ファインダーを覗いたままで手探りで押すのは難しい。一方、シャッターボタンの隣にあるISOボタンは、手探りで押すことも可能だ。こんな風に「ファインダーを覗いたまま変更可能な機能」は液晶に表示されず、それ以外は表示される、という仕組みらしい。うーん、思想としては分からなくはないが、はたしてKissXレベルの機種にそうした配慮が必要かどうか、というのは疑わしいぞ。別の混乱を招くだけのような気がする。

 また、迷ったのは露出補正だ。OLYMPUSのE-シリーズであればシャッターボタンの近くに露出補正ボタンが必ずあるので慣れてしまっていたし、通常のEOSの場合はサブダイヤルを回すだけで露出補正ができる(測光モードになっている必要はあるが)ので、この辺は迷いが無くなって来ていた。が、EOSKissX5にはサブダイヤルが無い。あれ?露出補正ボタンは…?

 マニュアルも含めてよく見ると、液晶の右側、Quickボタンの上にAV±というボタンというのがある。おや、こんなところに露出補正ボタンがあったのね、というわけだ。しかし、実際に補正するためには、このボタンを押しっぱなしにした上でメインダイヤルを回さなければならない。慣れればさほど難しくないし、これならファインダーを覗いたままやった方が便利そうなのだが、慣れるまではとまどいまくりだし、このAV±ボタンが手探りでは押しにくい(分かりにくい)

 色々レイアウトを工夫してボタンの数は少し増えている方向だとは思うが、上位機種と違ってサブダイヤルとコンパネ液晶がない分、色々操作が違う事が多い。ちなみに電源ボタンはボディ軍艦部の右端。その昔のE-330と同じ位置ではあるが、やはり今メインで使っている他の3機種とは違う位置だ。結局、持っている一眼レフ4台で、全て電源位置が違うという状況は変わらない。むむぅ。

 ま、使っていて比較的とまどいやすい部分だけをピックアップしたが、その他の使い勝手については、それほど不満があるわけでもないし、難しいわけでもない(…と思う。この辺は人にもよるだろう)。これ1台だけで使いこなすのであれば、慣れればどう、ということもないレベルである。これだけの小型の筐体の中にコレだけの機能を詰め込んであるので、よくできている方だと思う。






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