inserted by FC2 system

デジカメ 一眼レフ


もう一段高みへ−OLYMPUS E-5その1(導入)

デジカメIndexに戻る    玄の館トップページに戻る  その2(機能と性能)=>


 一年半前には「いいなぁ」と思いつつも、導入に踏み切れなかったE-5。だが、2012年4月。OLYMPUSが発売したマイクロフォーサーズの起死回生の一撃、OM-D E-M5はかなり好評だったようだ。それをうらめしそうに横目で見ていると、なにやら美味しそうな話がころがっていた。このチャンス、乗らない手はなかったが、このタイミングでE-5を手に入れることになろうとは、夢にも思わなかった。

もう手に入れることは無いかと思っていたが、思わぬ所で入手  
●絶妙のタイミング●

 時は2012年春。デジタル一眼レフカメラの主体はEOS SYSTEMに切り替えを進めているものの、やっぱり一通りそろえていたE-SYSTEMは簡単には捨てられなかった。EOS SYSTEMはどちらかというと、夜のカメラ、使い勝手が手になじんでしまったE-SYSTEMは昼のカメラとしての使い方が多くなっていた。

 そんな中でも、ここ一番、という時はE-3を使っていたのだが、当然発売から4年も使っていると、それなりに不満は出てくる。操作性については言い出すときりがないので置いておくとして、個人的に一番困っているのは、ライブビューの液晶画面だ。屋外でE-3を使う限り、この液晶画面ではまずまともに見えない。再生画面でも同じで、屋外で撮影をした時は、うまく見えない事が多い。以前、一度だけ屋外でE-5を見せてもらったことがあったが、その液晶画面の見え味には、「ああ、この液晶画面だけでもE-5と同じものにならんかなー」と無理な考えをしてたものだ。実際には、EOS SYSTEMへの切り替えを進めていたため、既にE-5への投資ができる状況ではなかった。

 縁は、不思議なところに転がっているものである。2012年の3月末には、OLYMPUSが起死回生の一撃、OM-DことE-M5を発売。実はこれがE-330以降延々と続いていて、OLYMPUS技術のネックのひとつになりつつあった撮像センサーの切り替えらしく、そこから吐き出される画像はかなり良いものであるらしい。マイクロフォーサーズを使っていた多くの人がこのE-M5を手に入れて、いい経験をしているようだった。いや正直、これは欲しいかも、と思わせる1台である。

 んが、こちらはE-SYSTEMとEOS SYSTEMで2マウント態勢をすでに作っていたので、更にもうひとつのマウントを導入する気にもなれず、結局マイクロフォーサーズマウントの導入を行っていなかったこともあり、このE-M5は心引かれたのだが、まずは様子見を決め込んだ。が、当然気になるわけで、E-M5をきっかけにブログ更新が復活したCilさんのブログとかを「いいなぁ」と眺めていた。

 で、そこで気になる書き込みが!。「E-M5のデキがかなり良くて自分にぴったりくるため、まず使わなくなるであろうE-5を手放す」というのである。む、むむっ、ちょっと待ったー!。ということで、さっそく連絡。若干の迷いはあったが、結局格安で譲っていただけることになり、お願いすることになった。いや、確かにE-M5を導入した人がE-5を手放す可能性はあるのだが、まさかブログ仲間から譲っていただけることになるとは思っていなかったので、思わぬタイミングで思わぬ導入、思わぬ出費(^^;となったわけだ。タイミング的には4月に突入してたので、既に桜が散ってしまったのはちょっと残念だけど、E-3を導入して丸4年、春のこのタイミングは何か感じさせるものがある。

 到着したのは4月中旬。まずは一通り操作してみて、E-3とのボディの変わりのなさに少し安心少しがっかり。なんせ、正面から見ると全く同じ。ロゴを見ないでどっちがどっちか、と問われたら、ごめんなさいとしか言いようが無い…。しかし、メニュー画面や設定画面を見て、項目の多さや変わりようにかなりびっくり、という感じだ。そして、昼間の窓際で液晶画面をみてにんまり。やっぱり昼間でも使える液晶があってこそのライブビューだ。

 手持ちのE-3に関しては、E-5導入後は手放しても問題ないのだが、少しだけ理由があるので少なくとももうしばらくは手元に置いておくつもりである。過去の自分のデジカメの歴史を見ても、丸々4年間現役で使い続けた機種は、このE-3が初めてである。デジカメそのものの進歩が少し緩やかになってきて、長く使えるようになってきているし、E-3そのものの作りが良いというのもあるが、どちらかというとレンズが良い、というのが大きい。特にZD12-60mmF2.8-4.0なんてのは、E-5になってもやっぱり使い続ける、というかE-5になって本領発揮、という形になるだろうから、かなり使い続けるのだろうとは思う。

はからずも事前に準備してたバッテリー  …いや実は、よく考えたらE-3を使い続けた理由がもう一つある。単純に、E-5を導入できなかったわけだが、その理由の一つが、当時、E-5がそこまで魅力的で無かったということだ。センサーやローパスフィルタなどは少しずつ進歩していたが、肝心のボディはE-3をほんの少しだけ(液晶回りだけ)変更して使いまわししていた関係で、大きさ重さはほとんど変わらず、サプライズもほぼ無かった。自分としては、E-5がE-30それ以下の大きさ重さで、タフ性能は変わらず、センサーもノイズ耐性がもっと上がっていれば、思い切って導入して更にSHGのZD150mmF2.0とかを導入したい!と思っていた(思ってただけ…ね(^^;)だけに、ああ、がっくしorz…ということでOLYMPUSの追加導入は以後しなくなってしまったのだ。ZDレンズも出なくなったしね。

 実は、今回のE-5導入に関しては、一つだけ事前に準備してあった?ものがあった。バッテリーだ。元々E-5のために、というわけではなくてE-3のためにだったのだが、E-3で使っていたバッテリー、BLM-1がついにヘタってきたのである。まだ大丈夫なレベルではあるが、予備バッテリーとして購入していた互換バッテリーに至っては、ほとんど使い物にならないぐらいヘタってきていた。これでは安心して使うことができない。もう一つBLM-1を買っておこう、と思っていたら、実はもう新品は何処にも売っていない状態であった。法律の関係上、バッテリーは切り替えざるを得なかったようだ。

 E-3はもう少し(いやもっと?)使う予定だったので、買えるうちに新しいバッテリーにしてしまおう、と、予備も含めて>BLM-5とチャージャー、それと予備バッテリーという形でE-5用のバッテリー、BLM-5を導入してしまっていたのである。E-630以降、一眼レフカメラを導入する時は予備バッテリーもなるべく同時に導入していたのだが、今回は図らずも事前準備してしまっていたことになった。レンズはもちろんZDレンズが一通りあるので、もう、E-5ライフ満喫状態である(^^;



ボディだけを正面から見れば、ロゴ以外に違いが分からない…  
●似たもの兄弟で、気になってた点●

 E-5については、基本筐体は同じもので、MOSセンサーが変更になったのが主要なポイント、というのが私の認識だった。いや実際、到着したE-5をE-3と並べて比べてみると、一瞬「あれっ?」と思うほど違わない。背面は液晶画面が大きくなって操作ボタン類がごっそり変更になっているのだが、正面側は、本当にロゴ以外は全く変わっていないんじゃないかと思う。ロゴを隠せば、どっちがE-5でどっちがE-3か、分かる人はいないんじゃないかな…(^^;

 ただ、その背面を含めて、中身は結構別物になっていると感じるところもある。細かい所はまた次回に紹介するとして、E-3を最初に使っていて気になっていた点を確認してみた。まずはシャッター音だ。

 私の買ったE-3は、シャッターを切った後の巻上げ音が少しだけ変な感じで「ズルッ」と引きずるような音がしていた。音そのものはかなり小さいのだが、振動を伴うので実際は結構ヘンな気分になったもんだ。少し極端な表現だが、30歳台後半以降の方なら、「銀玉鉄砲」と言えば、雰囲気は分かってもらえるだろうか。あれほど「びよよーん」が酷いわけではないが、イメージとしては近いものがある。

 その後、他の方のE-3を触る機会もあったのだが、この「ズルッ」という感触は自分のE-3だけだったので、やはりチャージモーター周辺の精度の問題だろう。一度確認に出して「異常なし」で帰ってきたので、「ホンマにこれでシャッター15万回も耐久性があるのか?」といぶかったものだが、その後シャッター周りはおろか、本体含めて耐久性に疑問が出るような状況は皆無だったりするので、まぁ少なくとも普通に使う分には問題ないのだろう。E-3の頑丈さを思い知らされたわけだ。

 で、肝心のE-5。結論から言えば、全く問題なし。心配していた「ズルッ」という感触は全く無く、本当に気持ちよくシャッターが切れる。いやー、欲しかったのはこの気持ち良さなんだよー(^^;

背面の雰囲気はちょっと違う  次に気になったのは、少し撮影して気になったのは、ちょっとコントラストとシャープネスがきつくない?というところだ。実際にはOLYMPUSのウリ、ファインディティール処理によって「1200万画素なんだけど1600万画素ぐらいの実力がでてるぞー」、ということらしいのだが、個人的にはちょっとシャープネスかけすぎでは?という気もしなくも無い。

 少しほんわかした被写体だとあまり感じないが、特にコントラストの強い被写体を撮影すると、半分合成写真じゃないか、と思ってしまいそうになることがある。この辺はシャープネスの設定を少し弱めてやれば良い。…む、なんだかこの感覚は昔味わった事があるぞ。そうだ。この時だ。なつかしいな。やっぱりOLYMPUSか…(^^;。いやそれはいい。とにかく、その設定って、どこだ?としばらく探してしまった。確かE-3の時でもいじったんじゃなかったけ、と思いつつ探して見ると、意外な場所にあった。

 正解は画質モードの更に奥。具体的には例えばNomalならNolmalの更に奥(メニューで言えば右)、Vividならその奥、と言う風にそれぞれの画質モードごとに設定できる形になっている。あれ、この辺はE-5になって個別に設定できるように進歩したのかな、と思って改めてE-3を見てみると、E-3でもほぼ同じメニュー構成になっていた。む、ということはE-3のそこでシャープネスの設定をしていたかというと、それもしていなかった。ほぼデフォルトで使っていたわけだ。結構いーかげん(^^;

 ただ、ということはE-3の1000万画素の時はデフォルトのシャープネスでも、さして不満は出なかったのだが、今回のE-5は少し強調度合いが大きく感じる。少しレベルが違うのかもしれない。2段階ほどシャープネスを下げて設定しておいたが、実際にそれがどこまで効いているかは、あまり検証していない。普通に使えればいいか、といういいかげんさなのと、いまさらE-5の色々を実証しても、お役に立てるわけでもないから…というところだ。

 実際に撮影をしている間は、あまりE-3とE-5の差は感じない。前から見ればほとんど差が分からないぐらボディは同じだし、覗いた感じもこの見やすいファインダーは変わっていないので違和感はほとんどない。新しいモノを使っている、という充実感は少ないが、それよりもE-5になって良くなった画質を思う存分堪能できるわけだ。



基本E-3と同じなんだけど、細かく見ると違いが…  
●細かく見ると、違いもそこそこ●

改めてE-5の細かいところを見ると、E-3と比較すると実は少しずつ改善されている。その他改めてE-3とE-5で違うな、という所が複数あるので並べて見よう。

・背面のボタン配置変更によるとまどい。
特にライブビューの位置が違っている。この辺はどちらかというと一般的な配置に変更になったので、ほぼ慣れの範囲で問題ないだろう。むしろE-3が特殊な場所だったといえる。

・メニューがカラーになった
 これは最近のカメラの傾向であり、E-5に限ったことではないし、EOSの60DやKissX5を使っていてもかなりカラフルになってきているのでむしろE-3の古臭さを感じることが多い。先ほどのシャープネスの設定なんかを見ていても、改めてE-3のメニューを見ると「う、こんなに素っ気無いメニューだったっけ?」と思うぐらいだ。やはり一度カラーに慣れてしまうと、そっちの方が見やすい。

・液晶画面がかなり見やすくなった。
 数少ないE-3の欠点の内、とにかくなんとかしたかったのがこの液晶画面の見にくさだ。暗い場面ではさほど気にならないが、明るい屋外では、E-3はほとんど液晶画面が見えなくなる。せっかくフリーアングルのライブビューがあっても、ほとんど見えないのでカンでアングルをあわせるぐらいしかできなかった。E-5になってこれが相当に改善されて、かなり見やすくなった。さすがに直射日光に照らされるとかなり厳しいが、普通に屋外で使う分には結構いける。ライブビューを使ってもピントを合わせるのも難しい話ではなくなった。

 ついでに言うと、バッテリーの持ちもそこそこ良くなったみたいで、かなり安心してライブビューを使えるようになった。E-3の場合はライブビューを使っていると、かなりのスピードでバッテリーが減ってきていたので結構気を使っていたのだが、この辺はあまり気にしなくて良くなった。まぁ、E-3のバッテリーが相当ヘタってきていた、というのもあるが(^^;

・傾き検知がついた
 デフォルトだと、シャッター半押ししたところで傾きを表示するモードになっている。はじめは露出が見えなくなるのでちょっと戸惑ったが、慣れるとこれがかなり便利だ。三脚中心に使っている人ならあまり関係ないかもしれないが、その場合はOFFにできる。私の場合は三脚を使うことがほとんど無いため、この水平表示は相当便利に使える。ただ、縦位置の場合の表示方法が少し違うので、縦位置の時はちょっととまどう。まぁ、この辺も慣れの範囲なので、とにかく特殊な操作をしなくても水平がきちんと出るのは便利だ。

・CFスロット&カバーが変わった
 さすがに時代の流れを感じるのがメモリースロットだ。E-3はCFとxDピクチャーカードのデュアルスロットだったのだが、最後までxDカードを使うことは無かった。これがE-5ではSDカードとCFカードのデュアルスロットになった。CFカードも持っているのだが、足元ではやっぱりSDカードのみを使っている。また、カードの蓋はE-3の時は専用のレバーがあってこれで開いていたが、E-5では一般的な蓋そのものをスライドさせて開閉させる形となった。少し安っぽい気がしなくもないが、デメリットそのものは無いので、液晶が大きくなって操作スペースが少なくなった分、仕方の無い措置なんだろうなと思う。

今回のスロットはCFとSDのデュアル ・アートフィルターが付いた
 実際に撮影していく上で、結構大きな変化が、このアートフィルターだったりする。E-620でもアートフィルターが付いていたので時々使っていたのだが、このアートフィルターを使うのが結構面倒だったと言うこともあり、あまり積極的に使うことが無かった。モードダイヤルを一周近く回してようやく使える、という状態だったからだ。E-5の場合はモードダイヤルが無いので、アートフィルターはメニューからたどらなければならないが、それでも画質モードの一つの扱いで、不要なモードを隠すこともできるので比較的操作しやすい位置にある。なんとか我慢して切り替えできる範囲、というわけだ。

 アートフィルターの種類の中では、このE-5から装備となったドラマチックトーンが一番使用頻度が多いだろうか。次がファンタジックフォーカスぐらいだ。どちらも「おこれは撮っておきたい」と思わせる被写体に出会うことがあるので、結構重宝してたりする。

 後は細かいところを上げればキリが無いのでこの辺にしておくが、操作性はそのままに、良い点だけを強化していった、という感じだ。E-3で使っていたオプションなどは全部使えるし、操作感もほぼ変わらない。再生モードの表示内容で使いにくいな、というのも全く同じだ。良くも悪くもそのまま、である。堅牢さもそのままみたいなので、その辺は安心感ばっちりで変わりないのはいいけどね。




デジカメIndexに戻る  玄の館トップページに戻る   その2(機能と性能)=>