玄の館(本館)パソコンの部屋〜カシオペア編
パソコンの部屋〜カシオペア編
手元のもう一台の現役コンピューター。カシオのカシオペアの話である。現役といえども、パソコンとして使えているのかどうかは…不明である。余所のホームページのように突っ込んだレポートは書けないが、自分が使っている範囲で、しゃべくりたい事を並べてみた。もしかしたら役に立つものがあるかもしれない。「お、これは」と思ったら貴方も押入れの奥にしまいこんであるカシオペアを引っ張り出してみよう…って、持ってる人、います?
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★ 衝動害! ★
カシオペア。何は無くともカシオペアである。今更説明するまでも無いが、一応説明しておこう。カシオのWindowsCE1.0(日本語)マシン。手元にあるのは最初に出た2機種のうち、メモリの多いほうのA-51である。当初は随分と話題になったものだが、デスクトップとの互換性があまり無い、アプリケーションが少ない、日本語版はやたら(動作が)重い(重量は軽い)。ということで、次第に下火になってきたようである。
というわけで、コイツを購入したのはもうすぐWindowsCE2.0が出ようかという'98年の1月。正月気分がまだ抜けきらないときである。以前から日記をパソコンで書いているということもあって、「手軽に持ち運びできるテキスト入力マシンが欲しい!」というのがあった。
で、当時はCPUを高速化したA-51Vというのが出ていたこともあり、このマシンは処分価格になっていた。地元の某ダ○エーで定価のほぼ半額でget!。とはいえそれでも4万円をはるかに越える値段になり、一月の予算を大幅に越えることになった。まさしくこれは「衝動買い」ならぬ「衝動害」に近いものがあった(^_^;)。
ちなみにコレ、気づいた人もいると思うが、ただの誤変換である。いや、ただの誤変換にしては言い得て妙だったのでタイトルにしてみた。転んでもただでは起きない。ふふふ。
★ アプリ一通り ★
個々のアプリケーションについては、色んな本やホームページにかなり紹介されているので、この際割愛(手抜きとも言う)。とりあえず印象に残ったものだけを紹介しておこう。それにしてもこのA-51は動作が重い。重量は500gを切っているので結構軽いのだが、この動作速度。PDAとして使うには、かなりの我慢が要求される。
●ポケットワード・ポケットエクセル
標準でついてくるワードとエクセルのWindowsCE版。通常のエクセルやワードのファイルを直接読めない上、やたら動作速度が重い。
特にポケットワードは表示倍率が変えられない上、改行スペースが妙に広いので一覧性に乏しい等、随分と使い勝手が悪い。ただ、ポケットエクセルのほうはエクセルのファイルをコンバートさえすれば、とりあえず見える、というレベルにあるので、使い道が全く無いわけではないのがせめてもの救いか。でも、エクセル持ってなきゃ意味無いか?
●付属ゲーム
標準で入っている「ソリティア」は、デスクトップと変わらない感覚で遊べるのがいい。CD-ROMに入っている「AI将棋ポケット」(写真参照)も結構遊べる(私が弱いだけなのだが)。ただ、楽しみにしていた「ぷよぷよ」だけは期待外れだった。白黒液晶にアクションゲームを期待するのがどだいムリなのかもしれないが、とにかく見えない(笑)。何度かチャレンジして消してしまいました。
他にも色々CD-ROMには入っているのだが、いずれも「ヒマつぶし」程度。まぁそんなもんか。
●エディター
ポケットワードで日記を書くことをあきらめた私は、フリーのエディターがあることに目をつけた。PROTECHの「Super Editore F99 for WindowsCE light」というのがそれで、試供版だが、ほとんど製品と同じように使えるので「コレはいけるるるううぅぅっ!」と思って速攻でダウンロードして速攻でインストールした。
んが、少し期待はずれ。確かに字が詰まって読みやすくはなったのだが、1行の文字数が一定量を超えるとやたら重くなるのである(これはポケットワードでもあった)。
というわけで、結局某D電器でたまたま見つけたポケットWZエディターをこれまた衝動買い。「さすがに市販品はレベルが違う〜」とおたけびを上げてしまいそうになるほど使いやすく、現在に至っている。カシオペアの主な使い道はこのポケットWZエディターでテキストを入力してコンパクトフラッシュ経由でPCにコピーしている。というところである。本体がかさばらないだけに、出張の時などは電車の中でレポートの原稿が書けるのでかなり便利。
●フリーソフト等
便利なフリーソフトとかが結構あるのだが、あんましぶち込んでも、カシオペアをテキスト入力マシン程度にしか使っていない現在はそれほど使うことも無いので、とりあえず使っているのは傍島康雄さんの「DTOP」と津守正樹さんの「てんぷらす」ぐらいである。どちらも秀逸なデキだが、「DTOP」はやたら重いので少し困ることもある。いや、アプリが重いんじゃなくて多分カシオペアが重いんだろうが…。
あと使えるのが標準でついてくる辞書。簡単な英和や和英、国語辞書としてはかなり使えると思う。ただ、辞書からWZエディターに戻ると何故か必ずIMEがOFFになるのは困りモノ。
★ 入力スタイル ★
カシオペアのキーボードはかなり小さい。しかもキートップがへこんでいて(多分タイプミス防止用になっているのだろうけど、あまり効果はなさそうだ。)かなり打ちづらい。同じWindowsCE1.0マシンでも、少ししか触っていないが、NECのモバイルギアの方が大きさはほぼ同じで少し打ちやすかったように思う。
当然タッチタイピングなんぞできるわけも無く、両手で打つ時はせいぜい3本ずつの使用になる。それでも片手で打つよりは早いのでそこそこのスピードでタイプはできる。
実際は片手でタイプすることが多い。カシオペアを操作するときの半分以上はこの(写真の)スタイルである。家にいるときはデスクトップを使うので、カシオペアを使うのは主に外出先。車の中でちょっと時間ができた時なんかににテキスト入力をしているが、テーブルがあるわけでもないので、片手で持って片手でタイプするようになる。でも、こうやって持つと左手の親指でシフトやCTRLキーを押せるようになるので、少し便利になる。関係無いが、こうして見ると自分の手がやたらでかいような気がする。気のせいか?
但し、軽いとは言え約500g。長時間持っていると左手が痛くなってくる(^_^;)。しまいには左手親指の付け根に本体の跡がくっきりと…われながら良くやるわい。まぁそれでもWindowsCEのキーボード付きマシンの中では小型軽量の部類にはいるカシオペアはまだマシである。某モバイルギア2を持っている友人の話では、「でかいよ」とのことであった。まぁタッチタイプできる操作性の代わりにでかいずうたい、ということになるのだろう。
★ 使える目覚まし ★
動作が遅いとはいえ、なんだかんだいって結構便利に使えているWindowsCE。んが、知人に聞いてみるとこの便利なマシン(カシオペアとは限らないが)を持っているにもかかわらず殆ど使用していないという人も多い。確かにPCにもPDAにもなりきれていないので使いにくいのかもしれないが…もったいないもったいない(^_^;)
でも、実際私も普段は殆ど直接使うことはない。外に出なければカシオペアの本領発揮とはいえないからである。では、何に使っているのかというと、目覚し時計の代わりである。WindowsCEには、標準でアラーム機能がついている。コイツの便利なところは本体の電源を切っていても勝手に電源が入って勝手に鳴って勝手に電源が切れる所である。つまり、普通の時計のアラームと殆ど同じ感覚で使えるのである。
更に!便利なのは設定できるアラームの数が5つもあるところだっ!。腕時計のイイやつでもせいぜい2つがいいところ。カシオペアになると、5つのアラームそれぞれに時間や音の種類やON/OFFを設定できる。ちなみに私は目覚ましを一定間隔でかけて、寝過ごし防止としてある。
更に更に!このアラーム設定画面だけでなく、標準のスケジューラ(カレンダー)に「事前通知を行う」で設定しておけば、特定の日付の特定の時間だけに鳴らす事だって可能だ。年に1度のイベントや備忘録としても使えなくも無い。私はあんまし使っていないが。
ちなみにアラームのサウンドだが、ホンマに「アラームじゃああぁぁっ!!」(※)というような音もあるが、私が気に入って使っているのが"CA_gion0001"というヤツ。こいつは鶏の鳴き声で、毎朝「こぉ〜けこっっっこぉ〜!!!」とけたたましく私を起こしてくれる。なかなか頼もしい。
しかし、こんなカシオペア目覚し時計にも問題はある。電池の寿命である。なんにも使用しなくてもアラームだけを鳴らしているだけで結構な電池を消耗するらしい。2週間もなんにもしないでほおっておくと、ある日突然アラームが鳴らなくなる。原因は電池切れ。こまめに交換してやらねばならんのがネックといえばネック。ホントはACアダプタを繋いでおけばイイのだが、引越しのドタバタで行方不明中。おいおい。
※別に「アラームじゃああぁぁっ!!」と喋るわけではない。念のため。
★ 電池はもちろん充電式 ★
メーカー推奨の乾電池はアルカリ乾電池で、バッテリーの持ち時間は20時間程度となっている。しかし、実際に使用してみると、どうやら10時間程度がせいぜいらしい。バッテリーの使用時間はプロパティで見ることができるが、バッテリーの警告が出てからこの画面を開けてみると、アルカリ乾電池ではやはり10時間前後になってしまう。この辺が限界なのだろう。
また、リチウムイオン電池のオプションもあるが、単三乾電池が使えるのにわざわざリチウムイオン電池を購入するのも無駄のような気がする。でもアルカリ乾電池もばかにならないし、第一買いに行ったり廃棄するのが結構面倒。
というわけで、電圧は少々違うが、某T芝のニッケル水素電池を購入してみた(アルカリ電池は1.5V前後、ニッケル水素やニッカド電池は1.2Vぐらい)。単三型2本と専用充電器込みで2800ぐらいだった。普通アルカリ乾電池で1週間ぐらい持って、値段は20本1000円ぐらいだから、元を取るのに30週、8ヶ月かかることになる…。まぁ使えなかったらウォークマンかその辺に使うつもりで、ダメ元で購入。が、あっさり使えてしまった。
1300mAHのこの電池で使用時間はだいたい5時間ぐらい。普通はアルカリ電池より容量が少ないらしいので、まぁこんなもんだろう。ただ、この充電セットでは充電に10時間ぐらいかかるので、予備が無いと充電中はアルカリ電池を使用しなければならない。結局予備の電池も約800円で購入。これで投資回収に1年ぐらいかかることになった(^_^;)。
結局このまま1年以上使っているが、今のところ困るような事は起こっていない。こんなんならはじめっからニッケル水素電池を付属して欲しいところである。
ただひとつ気になるのが、バッテリープロパティの使用時間。普通は電池を入れ替えると(この辺どうやって検知しているかは不明)この時間が0にリセットされるのだが、場合によってはここがリセットされないままのことがある。いや、別に今となっては困るようなことではないのだが、少し気になる。
なお、1年経った現在('99/4月)、ニッカドとニッケル水素両用の急速充電器(と言っても3〜4時間ぐらいかかる)が出てきたのでそちらを購入。写真の充電器は使わなくなってしまった。
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