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☆玄の館 別館 しまなみ海道☆
朝6時半に到着直後、撮影した朝もやにけむる来島大橋
★しまなみ自転車海道往復記'03−その3−★

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 2003年のゴールデンウィーク。朝早く起き出して自転車を持ってしまなみ海道へと繰り出した。なんとか片道をほぼ走破した所で、これまで渡ることのできなかった唯一の橋、尾道大橋にチャレンジしてみようということになった。自転車で渡ることが一般的でないこの橋。はたして。
●DIYショップで鍵を調達●

因島に渡ったところにあるDIYショップ「ユーホー」  一人だということもあり、ペダルは快調。生口島道路事情の悪さにぐちをこぼしながらも、ほとんどノンストップで生口橋までやってきた。橋を渡る前に一休み。この辺から少しずつ疲れが出始めているのだが、まだ前半。弱音を吐いている場合ではない。時刻は丁度10時ぐらい。確か因島に渡った所にはお店がいくつかあったように記憶していた。大島を走っていた時にもショップはいくつかあったのだが、まだ8時過ぎだったということもあり、開店していなかった。
 で、橋を渡ってしばらく走ったところにありました。DIYショップ。その名も「ユーホー」。うーむ、たぶん「UFO」から来ているんだろうけど、なんとなく時代を感じさせる響きだ。そんなことはどうでもいい。このお店に入った目的は一つ。出発時に壊してしまった鍵を購入すること。自転車のタイプからワイヤー錠しか使えないのだが、今時ワイヤー錠を売っていないDIYショップなんぞ無いに決まっている。とにかく少し不安になりながら無施錠の自転車を自転車置き場に残し、店に入っていった。

 時間はそれほど無い。悩んでいる暇はないのだが、心配することは無かった。ワイヤー錠の種類もそんなに悩むほどは無いのだ。結局一番安い、と思われるワイヤー錠を購入。自転車置き場でさっそく開封して試してみる。多少これまでのものより使いづらい所はあるのだが、とりあえず鍵としての機能は十分。これで心置きなくサイクリングができるというものだ。

 自転車置き場でごそごそしていたら、近所のおっちゃんらしき人が「ええ自転車やのお。どこいくんぞ」と声をかけてくれた。「今治から走ってきたんよ。尾道までいくつもりなんじゃ」とは言ってみたものの、「遊びにいくんかぁ、それにしてもかっこええ自転車じゃのお」と、あんまし話はかみ合わなかった(^_^;)。自転車自体は3年程乗っているし、かなり古びてきているのだが、ダブルサスの自転車はそれなりに見えるらしい。ま、悪い気はしないけどね。

 さて、ショップでの休み時間は終了。時刻は10時半。ここで10分ちょっとぐらいロスタイムがあっただろうか。とにかく急いでいる今回はまず動くこと。鍵の具合を確認したらすぐに走り出した。コースは前回も通った「運命の信号」を北に。国道317号線を北上する。急な上り坂道があるのだが、ここを通ることでその後の下り坂が長くて調子いいし、かなりスピードアップになる。今回はどれぐらいの距離の坂道か見当が付いていたので思ったより短く感じた。そして下り坂。ここでかなり快調にすっとばす。そして本日の最高速度を記録。どれぐらいになったかは道路交通法の問題もあるので伏せておこう(^_^;)。

 大楠山をぐるりと回ると、因島大橋が見えてきた。多少の疲れはあるが、きわめて順調だ。どんどん行こう、と思ったのだが、さすがに疲れが出てきた。因島大橋アプローチ手前の坂道でついに動かなくなった。時刻は11時少し前。木陰に自転車を止めて一休み。


●向島の葛藤●

緑映える因島大橋。例によってここのアプローチは異様に長い  因島大橋へのアプローチ、そしてそれを降りるアプローチは例によって異様に長い。下るときはまだいいのだが、ここを帰りにまた上ることを考えるとちょっとげんなりしてしまう。それにしても今回は平日だからか、とにかく人や乗り物が少なかった。因島大橋も自転車道はかなりせまいのだが、今回はすれちがう自転車もほぼ無かったのでほとんど気にならなかった。

 そして最後の島、向島だ。前回も通った道なので迷うことは無いし、目新しいものもほとんど無いのでどんどん飛ばす。道路も平坦なのでほとんど休みなしに一気に縦断してしまった。そしてあとは尾道に渡るだけ、という時になって少し気になっていた点が一つ。尾道大橋だ。

 これまで渡ってきた橋には、橋の前後に渡橋記念用のスタンプが設置してあり、それをメモ帳にペタペタと押してきた。しかし、前回もそうだったのだがここ尾道大橋は自転車で渡るのはお勧めではなく、実際に道路案内板にも自転車は渡船を利用してくださいとの表示がある。しかし、スタンプは無い。ならば尾道大橋には設置してあるのか?確認してみたいのと、「橋」を渡ってみたいという思いがあり、とにかく橋そのものを確認してみることにした。

 前回渡った渡船場からしばらく上ると、突然自動車道との交差地点に出る。ぱっと見た目にはここから車が自動車道=新尾道大橋に入るアプローチのように見えるため、ここは一般道である尾道大橋はここではないな、と思って更に先に進んでしまった。んが、行けども行けども橋へのアプローチは見当たらない。あれ?やっぱりさっきのが尾道大橋への入り口か?もうだいぶ下ってしまったぞ。ひえー。

 ひいひい言いながらもう一度先ほどの交差点に上ってみる。よーく見ると、尾道大橋への料金表が出ている。やはりここが尾道大橋へのアプローチのようだ。一応自転車の料金もあり、10円とある。んげ。これまでの橋の料金(50円〜200円)を考えると、格安ではないか。しかし、料金表はあるものの、歩道や自転車道らしきものは無い。あるのはほぼ車道のみで、しかも両端はガードレール。車から見ればバイクや自転車が通っているとかなり危険かと思われる。しかし、ここまで来たからには今更後には引き下がれない(いやべつに引き下がってもいいのだが)。とにかく渡ってみることにした。


●尾道大橋を渡る!●

尾道大橋を渡る!  体力はまだ残っていたのでなるべくスピードを殺さないように、車への迷惑度合いをなるべく少なめにできるようにしながらおっかなびっくりアプローチへ入っていった。途中料金所があるのだが、自転車、原付は車道とは違う所を通るようになっている。車の方には人が付いているのだが、自転車の所は料金箱が置いてあるだけ。で、ここまで来て実は財布の中に10円玉が無いことが発覚!少し悩んだのだが、払わないわけには行かないし、すぐ両替できそうな場所は無い。しかたなく50円玉を突っ込んだ。大した額ではないのだが、なんか損した気分。

 料金所を過ぎると、更に道路は狭くなって、車道をモロに走らないと自転車が通る隙間はほとんど無い。追い抜いていく車にヒヤヒヤしながらなんとか走りきった。橋を渡りきった所に少しだけ隙間があったのでそこに自転車を置いて撮影したのがこの写真だ。尾道大橋を渡るのはあぶなっかしいとは聞いていたが、確かにあんまりお勧めできるコースでは無い。もちろんスタンプなんぞは影も形も見えなかった。うーん。やっぱり渡船を使った方が気楽だ。

 橋を渡りきってアプローチを降りていくと、国道2号線に突き当たる。ここで辺りにサイレンが鳴り響く。あ、正午だ。もう少し時間がかかるかな、と思っていたのだが、ちょうどお昼に尾道にたどり着くことができたわけだ。帰りはペースが落ちることが考えられるが、なかなかのペースかと思う。ここから尾道駅までは思ったよりも距離があって、少し走りにくい国道を延々とサイクリングすることになった。


●そして尾道駅へ●

尾道駅をバックにセルフタイマー。ストロボを使ったので目元が光っている  そして尾道駅。ついに今治から尾道までを一気に渡りきったことになる。写真は証拠に、と尾道駅をバックに撮ったもの。そこらへんの縁石にカメラを据えて、セルフタイマーで撮影したのだが、ごらんのように人影はまばら。ただ、駅から自転車に乗り換える人なのだろうか、自転車を組み立てている人もちらほらいた。それにしても我ながらすごい格好だ。Gパンだし、両腰にはカメラと色々入っているポシェットを下げている。実はこの腰の荷物が結構負担になっていて、股にかかる負担が大きくなっていた。サドルが固めということもあってか、あまりいい積載方法ではなかったようだ。

 この駅の近くにしまなみ交流館というのがあるのだが、平日だからか、ほとんど人もいないし、お店も半分程度しか開いていなかった。ただ、観光協会のカウンターはあって、ここでスタンプなんかの話も聞いてみた。しかし、やはり無い、とのことで、尾道の小さいスタンプならある、ということで橋のスタンプではないが、とりあえずメモに押さえておいた。受付のおねーさんがやさしかったのでヨシとしよう(^_^;)。

 さて、ええかげん腹が減った。飯はあまり考えていなかったのだが、前回比較的美味しかった「味麺」をもういちど訪ねてみた。今度は普通のラーメンを喰ったのだが、なんだか小麦粉くさくていまいちだった。もう少し味の濃いものを頼んだ方が良かったか?。とにかく腹ごしらえもOk。時間も1時少し前。天気もいい。後は今治への引き返すだけだ。さすがにあの尾道大橋をもう一度渡る気にはなれない。帰りの渡船はどうする?


 尾道を背に瀬戸内海からの潮風を感じ、行き交う渡船を眺めながら、大きく息を吸い込んだ。


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