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☆玄の館 別館 しまなみ海道☆
朝6時半に到着直後、撮影した朝もやにけむる来島大橋
★しまなみ自転車海道往復記'03−その2−★

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 2003年のゴールデンウィーク。朝早く起き出して自転車を持ってしまなみ海道へと繰り出した。目的は対岸、尾道。サンライズ糸山で悲劇のトラブルがあったが、かろうじて出発。目の前に広がる片道75kmのしまなみ海道。はたしてどこまでたどりつけるのか。
●最大の難関も快調に飛ばす●

とりあえず来島大橋を渡りきった所で撮影。ここまでは例によって快調  天気は少し雲がある程度で、比較的晴れている。サイクリングをするには絶好の天気だ。気温も朝早くはまだ寒いぐらいで、これまでのツーリングの経験からは考えられないぐらい条件がいい。やっぱりまだ4月。いいぞぉ。これなら結構な距離がかせげるかもしれない。

 前回のツーリングから使っているサイクルコンピューターを確認する。今回思い知ったのだが、この速度計が結構役に立つ。平地での平均的な速度と自分の力の入れ具合を比較して、疲れの度合いが分かるのだ。ふんばっても速度が出ないときは疲労がたまっているはずなので、迷わず休憩を入れることができる。思ったより便利だった。

 風はほとんどない。まだ朝なので今後どうなるのかはわからないが、天気予報から言っても今日は悪くなる気配が無いので、もし風が吹いたとしても知れているだろう。辺りはまだかなり静かで、時間が7時半と比較的早いこともあるし、平日なのですれちがったり追い抜いていく自転車もほとんど無い。一人ということもあって少し寂しい感じがするが、感傷に浸っている場合ではない。今から80kmを往復しなければならないのだ。

 来島大橋はサクサクと渡る。ここはほとんどが下り坂になっているようで、大島へ向かっていくときはかなり楽だ。馬島の料金所で200円を入れるが、ここで番をしているおっちゃんに「50円玉に両替できない?」と頼んでみた。この先自転車料金が50円の橋が続くため、50円玉を多数用意しておく必要があるのだ。んが、「あ、すまんけど50円は置いてないんよー」との返事。そんなぁ。トホホ。

 来島大橋を15分ぐらいで渡りきり、アプローチを降りる。一人だと後ろのメンバーが付いてきているかどうかを確認する必要が無いので、こういうところではかなり楽だ。時間的に余裕が無いときはやはり一人でのツーリングに限る。そして下田水へ。そんでもって上り坂だ。ここからは大島「魔の坂道」が続く。ツーリングを計画したときにこの坂道を避ける道が無いか確認してみた。んが、島の外側を回る道路でもやはり途中にかなりの坂道がある。距離から考えるとやっぱりこの国道を走るしかないようだ。

最大の難関、大島の坂道。まだこの時点では余裕あり  2つ目の坂道の手前で一休み。ここで初めてドリンクを取り出した。気温がそれほど高くないのでのどもあまり渇かないのだが、汗はそれなりにかいているので水分補給は大切だ。ここの坂道で一休みした後は一気に残りの坂道を越えて島の反対側まで出ることができた。今までの経験から言って、この辺がしまなみ海道の中で最もアップダウンが激しい所になる。最大の難所なのだが、まだ全然疲れていない今ではかなり早いペースで通過することができた。これは快調。

 しかし、普段運動不足である体は正直だ。海岸に出てきたあたりから左足のかかとに痛みを感じるようになってきた。ヘンな感じだ。ここで無理をするととても尾道までは行けない。まだ痛みはひどくは無いのだが、しばらくは左足をかばいながら走行することになった。

 改めて自分の状況をよく観察してみると、そもそも格好からしてツーリングできるような服装ではない。かろうじて帽子はかぶっているけど、上は綿シャツ、下はGパンである。おまけにデジカメのポシェットと携帯とかが入ったポシェットの二つを腰から下げている。このポシェットを付けたいのでベルトが必要になり、ベルトをつけるズボンということでGパンを必然的にはいているのだ。ホントはGパンだと脚の動きが制限されるため自転車での長距離ツーリングには向いていない。我ながら無謀だと思う(^_^;)。

●伯方島から遥かなる尾道を想う●

 結局伯方大島大橋を渡るころには足の痛みも取れて問題は無くなった。この後局所的な足の痛みはなかったのが幸いだ。伯方大島大橋のアプローチも結構な上り坂なのだが、この辺まではまだ自転車を降りるほど疲れてはいないのでゴイゴイ上る。所々で止まって写真を撮るが、ほとんどの場合は何時にどこを通ったという記録みたいなもんで、綺麗なものを撮るとかというところまで行かない。まずは最初のポイント、多田羅大橋のたもとまでできるだけ休まずに行ってみるつもりだった。。

 伯方島に渡ったところで道の駅、マリンオアシスはかたでトイレ休憩。ポイントポイントで少しだけ休憩をしておけば思ったより疲れずに済んだ。ただ、このとき気になったのは自転車。ワイヤー錠をこわしてしまっていたので、鍵をかけないまま自転車を離れるのは少し気になった。実際には平日の昼間ということもあり、ほとんど人気は無い(人よりも野良犬の方が多いのではないかと思えるぐらい…)のだが、万が一のことを考えると少し気になるのは間違いない。まだ普通のお店が開いている時間帯ではないため、鍵を買うことはできないが、そのうち適当なところで手に入れておきたいと思った。

大三島大橋のアーチ橋。尾道までの距離を示す標識が…  とりあえずトイレ休憩の後、少し体を伸ばして再びスタート。大島の坂道でかなり体力を消耗してるかなと思ったのだがそれほどでもなく、伯方島のアップダウンもなんとかクリアできた。前回ここを通ったときは道路の作りかけの部分があって迷ったりもしたのだが、今回はしっかり出来上がっていて迷うことは皆無。もっとも、全ての道は一度通ったことのある道路だったので今回は迷いようも無かったのだが。

 続いて大三島大橋を渡る。この辺から写真を撮っても前回と同じようなものだと面白くないな、と思い始めた。ふと見るとなにやら距離を書いた標識が立ててある。尾道まで46km。うー。こんなものを見せられると気が遠くなるではないか。ただ、橋の上に泳がせてあるこいのぼりは風が全く無いことを示しており、まずは快適にサイクリングできることを約束してくれた。

 橋を渡り切った所で気になったのが料金。ここも50円なのだが、財布の中にはあと10円玉と100円玉しかない。次の橋で50円のものがあればもう100円を払うしかなくなる。とりあえずここでは10円玉5枚を探して放り込んだ。来島大橋の料金所で両替できなかった問題がこの辺で露呈してしまった。面倒だ。

 橋を渡って10%以上の勾配の坂道を一気に下ると、そこから既に多田羅大橋が見える。風が無いので快適にサイクリング、と行きたいが、さすがに少し疲れが出始める。この辺から再びサイクリングツアーらしき人がぽつりぽつり見え始めるのだが、スピードはだいたい両極端だ。のんびり走るか、私よりもかなり早いペースでゴイゴイ進むか、である。私のほうは大島、伯方島といったしまなみ海道でも1,2を争うアップダウンの激しい道を走ってきただけあってさすがにスピードがダウンしていた。それでも速度計で20kmを維持できるように走ることはできた。だいたい速度が20kmを切るようになれば、休憩をしなければヤバイ状態だ。

多田羅大橋へのアプローチ。何故か展示されている海上保安庁?のヘリ  多田羅大橋に到着したのは9時。1時間半ぐらいでここまで来れた。前回今治から走ったことを考えるとかなりのハイペースかと思う('01年の時は2時間半かかっていた)、まぁ出発した時間も違うのだが、それ以上に一人で余分な休憩をしない状態できちっと走れていることが大きい。自分のペースもまんざらではないな、と関心することになった。

 感心していてばかりではタダのナルシストだ。とにかく時間が惜しい。まずは開いていた観光案内所で小銭を両替してもらった。どーでもいいけどここのおねーさんはかなり親切だ(^_^;)。直後の多田羅大橋は100円でいいのだが、その後は50円の橋がまたある。まずは200円分ぐらいを両替してもらった。その後の分はその後考えよう。鍵をしていなかったので自転車と一緒に公園内を一回りして写真を撮り、そそくさと出発することにした。なんだかんだといってもまだ体力は残っているので、とにかく前に進もうという作戦だ。なにしろ出発は最初の予定より1時間半も遅かったのだから、少しでも時間を節約しなければならない。多田羅大橋の途中の龍にも会えずじまいだった。


●どうしても確認しておきたかった看板●

昨年も気になったみかん→の看板。後ろのヤツは確かに海を指している  多田羅大橋を降りた後は、ストレートに進める南側の国道を通る。北側コースは今回は一切通らなかった。距離的にも時間的にも苦しいからだ。南側のコースは思っているよりもアップダウンがあり、場所によっては結構辛かったりするのでかならずしも楽とはいいきれないのだが、距離が短くてすむのは気分的にも違う。

 で、まず確認したのは例のみかん直売所の看板(笑)。前回は他のメンバーのこともあり、撮影したい被写体があってもすぐに止まって撮影、ということができなかったが、今回は一人なので好きなところで撮影できる。んが、海を指し示す看板は1箇所しかなかった。それでも写真を見てもらえれば雰囲気は分かってもらえると思う。

 10kmほど走った所で前回も休憩した案内所に到着した。時刻は9時47分。今回もここで少し休んでいこうと思ったのだが、なんと閉まっていた。ゴールデンウィークだから閉まっているのか、休みの日にしか開いていないのかは分からなかったが、少し残念。ただ、さすがに足が棒になってきたのでここで一休み。水分補給もして体力を回復し、尾道を目指して自転車に乗り込んだ。


慌しく出発した一人旅。遥かなる尾道はまだ先だ。寂しさを感じる暇もなく、グリップを強く握り締めた。

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