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☆玄の館 別館 しまなみ海道☆
夕焼けに浮かび上がる来島大橋 クリックするとXGAで見れます
★しまなみ自転車海道往復記'01−復路−★

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 '01年5月27日(日)。2回目のしまなみ海道自転車ツアーを4人で実施。天候はなんとか回復したのだが、たどり着けたのはかろうじて因島まで。しかし、そこで4人を待ち受けていたのは耐えがたい空腹であった。はたしてこの空腹を癒せるだけの食べ物にありつくことができたのであろうか?
●昼飯にありつく●
かろうじて見つけたラーメン屋「三吉」ここが折り返し地点となった  多田羅大橋に良く似た形の斜長橋、生口大橋を渡り、因島側のやたら長いアプローチをぐるぐる回ってなんとかたどり着いた因島。すでに腹は減り減り状態で、とにかく飯屋を見つけないとみんなそろって行き倒れ状態になりそうだった。アプローチを下りきったところに地図があり、ここでサイクリングルートを確認。既に1時が近かったので更に先に進むつもりはないのだが、飯屋を見つけるためにはにぎやかな方面に進まなければならない。サイクリングルートならまずどこかに飯屋があるだろうと踏んだわけだ。

 が、少々走っても飯屋らしきものは無い。かろうじてコンビニは発見したが、とにかくうどん屋でもラーメン屋でもいいから、しっかり食えるものを食っておきたかったのでコンビニはパス。んが、喫茶店等は休日ということもあって休み。だんだん絶望的な気分になってきた。んが、なんとかにぎやかな感じの方面に進んでいるような気はしていたので、きょろきょろと飯屋を探してしばらく走ってみた。

 と、仲間の一人がそこら辺を歩いていたおばちゃんに声をかけた。なにやら聞いているが、ぱっと顔が明るくなったところを見ると、どうやら食い物屋を聞き出せたらしい。やれやれである。情報によると、しばらくこの道を走っていったところにパチンコ屋があり、その前にラーメン屋があるという。ありがたい。

 即効でそのパチンコ屋&ラーメン屋を探し、なんとか昼飯にありつくことができた。腹減り減り状態だったので、ラーメンが美味かったことは言うまでもない。写真はそのラーメン屋の前で撮影したもの。結局ここが折り返し点となった。2階部分が因島郷土民族資料館になっているが、それが何なのかは謎のままである(笑)。

 なんとか腹ごしらえが済んだ4人は、生口大橋をぼんやりと眺めながら移動し、途中見つけてあったコンビニで水分とエネルギー(お菓子類)を準備し、再び長い長いアプローチをヒイヒイいいながら登り、因島を後にしたのであった。

生口大橋北側の道路沿いにある謎のオブジェ。いったい何?
●生口島北側サイクリングコース●
 時間的にはあまり余裕はなかったのだが、体力的な問題もあるし、帰り道はせっかく観光的な拠点も存在する生口島の北側、正規のサイクリングコースを通ってみることにした。この島にやってきた時点ではまだまだ体力に余裕もあったのだが、腹減り減り状態を体験した後では既に体力消耗の末期。極力体力を温存した状態で走りたいというのもあった。かといってあまり時間を費やしていると初夏とはいえ夕方までにスタート地点であるサンライズ糸山まで帰りつかないかもしれない。体力を温存しつつ、できるだけスピードを落とさないで走ることになった。

 で、生口島に渡って未知の道路、北側コースを少し走ったところで先頭のメンバーが突然止まった。「あ?あれって、何?」指差す所には何かの残骸なのか、妙なものが屹立していた。道路の海側に面した少し広場になったような所に、なにげに置かれているのである。始めは工事の残材か何かかと思ったが、その割には変な形をしている。隣の土管らしきものはとにかく、モスラのような変な形をしたものは何かを意図して作られたようにも見えるのだ。

 「…まさか、何かのオブジェ?」疑問が頂点に達したため、急遽そこで休憩。道路の反対側になるためメンバーの一人が調査隊として派遣された。そして、そこで彼が見たものは、予想通り「オブジェ」であるための1枚のプレートであった。「地殻(Crust)」と銘打たれたそのプレートには作者の名前と「瀬戸田町合併40周年記念」と書かれてあった。

 しかし、それ以上の情報は書かれていない。何故ここにあり、何をモチーフしたものでどういった目的で置かれているのか、土管のようなものは何なのか、謎は深まるばかりであった。

 謎のオブジェを後にして、更に北側コースを走る。さすがにサイクリングコースとしてあるだけあって、各所に表示や自転車道が比較的整備されている。しばらく走ると町並みらしきものが見えてきた。ここにあったコンビニで一休みしたが、実はその直後に耕三寺を中心としたお土産ゾーンがあったのである。なんか無駄に休んでしまった。

生口島北側にある耕三寺。立派な建物でかなりの観光客も来ていた
●観光名所耕三寺●
 耕三寺の手前にあるお土産センターのような所で再び一休み。ここにはかなりの観光客も着ていて、今までのコースが嘘のようににぎやかであった。他の人と同じようにメンバーもお土産を買う。私もここでキーホルダーとかを購入した。とにかく何か「ここまで来た」という証拠となるものが欲しかったのだが、意外とそういうものは無かった。まだ、乾物などの消えモノを買ったほうがよかったのかもしれない。

 で、ここで一つ問題が発生。ここまでの体力消耗と昼飯が合わなかったのか、突如腹の調子が悪くなった。幸いこういったお土産屋さんだったのでスッキリして事なきを得たが、これまで比較的快調だったので体の変化にかなりとまどった。普段の運動不足がこの辺に影響してきているのだろうか。

 お土産屋を後にすると、すぐに耕三寺。かなり綺麗な建物が並んでいて、観光客もひっきりなしに通っている。なるほど、さすがにスゴイ。んが、ここに入るには拝観料も必要だし、なによりゆっくりしている時間が無い。メンバーの中には入ってみたかったのもいたようだが、とにかく先を急ぐことにした。

疲れきった体には迫力の多田羅大橋ワイヤーも怖い
●大三島への帰還●
 耕三寺を過ぎてからは比較的平坦な道路が続く。しばらく走ると多田羅大橋が見えてくるのだが、かなり高さのある多田羅大橋。見えてから実際にそこにたどり着くまでに思ったより時間がかかってしまうのである。ここは精神的にすこし辛いところ。が、なんとか多田羅大橋のアプローチにたどり着いた。帰りは北側からだからアプローチの入り口に対しては近いほうだから結構余裕のはずなのだが、既に疲弊が激しいメンバーには辛い坂道には違いなかった。

 太陽は傾き始めているためあまり余裕は無い。多田羅大橋を渡ったところの多田羅島なみ公園で再び休憩。この辺から休憩の回数が目に見えて多くなる。本当はゆっくりでもいいから進んだほうがいいのだが、若いメンバーばっかりだから突っ走った後にたっぷり休むというパターンを繰り返していた。

   で、この辺でようやく気が付いたのだが、他のメンバーに比べて自分の疲労度合いがかなり大きい。スピードも出なくなってしまい、置いていかれることが多くなった。体力に自身があるわけではないが、他のメンバーと比較して相対的に劣っているわけではないと思っていただけにちょっと意外だった。んが、ここまで来て判明。事前に情報としては知っていたのだが、リアのサスを緩め過ぎていたのだ。

 リアサスは緩くすると後輪への力が分散されて体力が消耗してしまう。普段は乗り心地がいいのでかなり緩くしていたのだが、こんな風に長距離を走るときは硬くしておいたほうが得策。リアサスの効果はもっと上級者がかなりの速度を出さないと分からないレベル、と思っていたのだが実はそうでもなかった。

 ここでリアサスを最高に締め上げてみると、後のコースが驚くほど楽に(と言っても疲れているのでそれなりだが)なったのである。一つ賢くなってしまった。そして、ナゲットを喰った後、前回は地獄のルートとなった大三島大橋への道路をひた走った。


大三島大橋の恐怖の坂道を登りきった所でポーズ。実はヘトヘト  今回は比較的風も弱く、ほとんど向かい風の影響を受けることは無かったため、このコースが辛いという感じは無かったのだが、さすがに辛かったのはその後の大三島大橋へと続く坂道。この坂道は恐らくこの島なみ海道の中でも1,2を争う急勾配であろうことは走ってみれば一撃で理解できる。メンバーの中には一気に登れるだけの体力を残していたヤツもいたのだが、さすがに私は押してあがる羽目になってしまった。

 登りきった所で一休み。天候が少し曇ってきたため、この辺からフラッシュを使わないといけないレベルまで暗くなってきていた。まだ太陽は沈んでいないのだが、早くしないと暗くなってしまいそうである。ちなみに、この場所は大三島大橋が一番綺麗に見える位置。前回来たときもここで大三島大橋の写真を撮影した。



●一路来島大橋へ…●
 生口島、大三島の橋の手前までは比較的平坦な道が続いたのだが、ここから先、伯方島と大島にはホント「坂しかない」といってもいいような状況が続く。峠があるし、その峠を越えても橋までのアプローチがあるためかなりの坂道を登らなくてはならないのだ。自動車道は島をほとんど上下することなく縦断しているのだが、それとは本当に対照的である。

 うだうだいっても仕方が無い。伯方大島大橋や、大島の各所で次から次へと休憩しながら少しずつ進んでいった。前回来た時と違って帰りの時間的制約が少ないのであまり急がなかったと言うのもある。個人的には早く帰りたかったのだが(^_^;)。

 大島での休憩が多く、イライラしていて、リアサスを硬くして少し余裕が出来た私は一人で先に行く作戦に出た。余裕があればどこかで休憩していればいい。で、途中で中古レコード屋を発見。後続はしばらく来ないだろうと思っていた私はそこに寄って以前から探していたCDを発見してしまった。決して安くは無かったのだが、思わず衝動買い。ううー、わからないものである。

 しかし、ここでの買い物に思ったより時間を取られたのか、気がつくとメンバーは私より先を走っていた。追いつくのに必死になったのは言うまでも無い(^_^;)。

下田水のイベント会場でトイレ休憩。来島大橋をバックに。既に日が陰っている
●そして来島海峡を渡る●
 最後の坂道を登りきり、後は一気に坂道を下るだけとなった。既に夕闇が迫っていて、坂道を下りきったところに有る下田水の港は陰になっていた。ここでイベントをやっていたようだが、帰ってきたときにはほぼ終わっていたようで、お土産を売っている売店だけが開いていた。

 ここでトイレ休憩。そして、最後の難関である来島大橋を渡りきるための体力を蓄える。前回もこの来島大橋が意外な難関だったのだが、今回もそれはあまり変わっていなかった。向かい風こそ無かったものの、来島大橋中央部までの坂道と言うのは疲れた体にとって相当な負荷になるのである。

 写真はここまでメンバー4人を支えてくれた4台の自転車。2台はレンタルだが、どっちにしてもここまで約70km、パンクも故障も無く良く走ってくれた。

 そして来島大橋を渡る。後で気が付いたのだが、この下田水からゴールであるサンライズ糸山まで1時間を要しているのである。途中、かなり綺麗な夕日を見ることが出来たので橋の上から盛んに撮影していたのでそういった寄り道の時間もあるにせよ、この来島大橋を渡るのが実は大変だということがここからも分かる。

 その夕日は雲に隠れながらチラチラと見えた程度であったのだが、夕日に映える来島大橋は何物にも変えがたい存在感を放っていた。人口の建造物でこれほど大きなものはなかなか無い、ということもあるが、なんだか自然と一体となって、なおかつ存在を大きく示しているようで不思議な感じであった。

 ゴールしたのは18時50分。のべ10時間以上に渡ってしまなみ海道の橋をのべ10橋走破。全員へとへとになって新居浜への帰路についた。帰りに喰ったうどんがむちゃくちゃうまかったのは言うまでも無い。



夕焼けに煙る来島大橋。ライトが点灯している瞬間を狙って撮影!
何を求めて君は走る
何を感じて僕は走る
誰も答えを知らない衝動に駆られ
アスファルトが汗を吸い込む
暑い暑い坂がその影を落とす
高い高い橋が影に浮かぶ
夕日よりも高く
希望よりも高く
夢のようにそこに立つ
オレンジに染まる橋脚よ
何も言わくていい
ただ、我を照らせ


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