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比較的行きやすい場所で見つけた南の見える観測地
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 小学生の頃から慣れ親しんできた天体観測だが、その頃から、「これは一生の趣味になるだろうな」という気はしていた。紆余曲折を経て、未だにあれやこれやと思い悩む天文おっさんとなった。写真撮影にまつわる顛末を記録してみた。「曇天」なのは、晴れればこのページを書いている暇が無い訳で、曇って星が見えない日に書いているから。例によってトラブルも多数…(^^;

2019年7月16日 みぞかさん運用に必要な「取手」と問題点


簡単にヒモを巻いただけど、結構使える
重さのある赤道儀なので、収納場所や三脚に乗せ下ろしをする際に、片手で持っただけでまっすぐ確保できる「取手」が欲しくなる。色々考えたが、これが一番簡単で便利。
「みぞかさん」ことAXJ赤道儀を導入して、実際何度か運用してみると、いくつか問題点が見えてきた。まぁ、これは導入前から問題だと思ってたのだが、まずはその重さだ。17.5kgという運搬用としては結構な重量なので、部屋から車まで運搬するのにかなり苦労する。そもそも結構ツルリとしたデザインなので(よく言われている)AXDほどではないにせよ、持つところがなくて苦労するのだ。運搬時は本体を抱えるようにして持ち上げるため、腰に結構負担になる上、本体以外は何も持てず、ドアの開閉にも苦労するのだ。

更に三脚に乗せる時もほとんど抱えたまま。とにかく扱いくいのだい。せめてどこかに取手が付いてれば助かるので、2019年CP+の時にビクセンブースで聞いてみると、やはり要望はあるらしい。ただ、中途半端なのを付けて運搬中に外れてお客様が怪我したら…と言う事でPL法含めて実現は難しそうだ。ならば!ここはユーザー側でなんとか工夫するしかあるまい。

色々考えてみて、行けるかも、と思っていたものは、極軸体に紐をぐるぐるに巻き付けて接着し、そこに取手用の紐を付ける方法。これなら重量増も少く、バランスさえ合わせてやれば片手で持ち上げられるかもしれない。後は稼働上邪魔にならない様に巻けるかどうかだ。

まずは太めの紐で軽く巻いてみて、バランスがどの辺か探ってみた。と、赤緯体の極望辺りに紐が引っかかるところがあり、1回だけ回してやるだけでそこそこ持ち上げられるバランスになる事がわかった。しかも適度に紐をたるませてやれば、赤道儀としての運用にも問題はない。

これでいいジャーンてなわけで、みぞかさんの出し入れのみに使う取手としてはこの紐を使うことにした。直径7mmの金剛編みポリ紐1本だ。若干不安は残るが、これを使うのはケース出し入れと三脚にセットするときだけなので、紐が変なところに掛かってないか(外れてないか)確認できれば問題ない。それよりも特にケースへの出し入れ時に片手で垂直に出し入れできるようになったのは相当に便利だ。やっぱ取手は必要ですぜ。

がっつり持ち上げた状態で撮影したが、手がぷるぷる震えてる
特にケースに出し入れするときは片手で垂直に出し入れできるのは相当便利。17kgを片手で持って撮影しているので、相当ぷるぷるしている(^^;
もう一つ、問題だと思っているのは極軸望遠鏡だ。AXJに内蔵されている極軸望遠鏡は暗視野が内蔵されて、目盛環が無くなったタイプのPFL-IIだ。このタイプは最近増えているタイプのようだが、目盛環が無い分、覗いたままで全ての作業が終了できるというので「便利だろ?」とメーカーのエゴが聞こえてきそうなのだが…

北極星を導入するまではいいのだが、その他に「こぐま座デルタ星(4.4等星)」と、「ケフェウス座51番星(5等級という情報のみ。そもそも星図を見てもどの星かよく分からない…)を指定の位置に導入しなければならない。この導入には極軸の上下・左右に加えて、時間軸の回転操作を含めて3点を指定の位置に導入しなければならない。

使い方としては、おおまかに揃ったところで回転(時刻)を決定し、その上で上下左右を調整して北極星を導入することになる。この操作がややこしい上に、そもそも51番星が暗すぎて見えないのだ。かなり空のいい場所でないと見にくい上に、どうやら極軸に張り出した電線の影響(これは後で恐らく不良ということで処理された)で更に見えにくくなってしまっているようだ。

正直水辺を出してもいいから、そこから目盛り環で調整する従来の方式の方がよっぽど分かりやすいのだが、極軸望遠鏡の据え付けやその他の精度上の問題もあるのかもしれない。これもCP+でも聴いてみたら、実はAP赤道儀の赤緯赤経の目盛環と同時に、この目盛も提案はしてたらしい。が、社内で開発却下になったらしい。なかなか難しい−。この辺も自分である程度工夫して精度を上げるしか無いのか…紙でてきとーに目盛り環を書いて貼り付けるとか、なんらか手を打ってみたいとは思うが、なかなか難しそうだ。


2019年8月10日 やはり必要。みぞかさんの運搬BOX


リュック形式を探したけど結局手提げに落ち着いた
あれこれ悩んだけど、結局リュック形式ではなく手提げ形式にしたAXJの運搬BOX。これだけでも結構便利
みぞかさんことAXJ赤道儀。そのままでは持ち運びが大変なのは先日お話ししたとおり。三脚やケースに出し入れするときのために取手は付けたものの(…付けた、と言えるのか?コレ…)、車までの運搬や、車の中での保持、果ては室内での保管も含めてなんらかのケースが欲しいと思ってた。え?今まではどうしてたって?棚の上にそのまま寝転がして、ほこりよけだけをかけてた…(^^;

これまで、EM姫ジーナさん、パトラー嬢にはそれなりにケースや、リュックを用意してやって、保管もほとんどそのまま行ってた。湿気を考えるとこうした布系のケースにそのまま、というのはいまひとつなのだが、持ち運びや出し入れを考えると便利なんだよなー。

で、今回もEM姫同様、リュックを考えてた。しかし、寸法がEM姫より一回り大きい…。縦横40cm以上、そして厚みが15cm以上必要。ヘタしたら18cmぐらい無いとスムーズに入らないかも。この大きさを収納できるリュックになると…ほぼ皆無。実際は40cm無くても部分的に対応すれば入る可能性はあるのだが、なんと言っても幅が足りない事が多い。

最終的に、リュックを探すのはあきらめて、手提げ方式を考えた。背負わないなら純正のPPのケースも考えられなくは無いが、重量4.3kgはとにかく、価格が6万円とちょっと手が出ない…

内部インナーはこんな感じ
内部インナーはこんな感じで本体を立てたままサポートできる様に工夫してみた。が、最終的にこれをケースに入れるのに結構苦労した(^^;
手提げ方式なら、と、amazonを始めとして色々探してみたが、高さははみ出すものの、どうやら工具ケースが良いのでは無いかというところまで行き当たった。奥行き20cm前後、幅50cmぐらいの屈強なヤツが何種類かある。フタをすることも考えたのだが、高さ的に40cmを超えるものはなかなか無さそうでそこはすんなりあきらめた

結局導入したのは近所のホームセンターで購入した POP UP BAG。SK11の、SPU-W48というバッグ。底板が厚く、しっかりしているのが決め手だ。みぞかさんをそのまま立てて入れれなくは無いのだが、立てた状態では不安定&色々不安なので、インナーを作ることにした。最初は1×4の木でしっかりした枠組みを作ったのだが、あまりにもてきとーに作ったためか、高度調整ネジなどが引っかかり、AXJが入らない&バッグにも入らないというおまぬーな状況で作り直し(涙)。全部を囲うのでは無く、底とサイドだけ補強するパターンとした。

まずは底板を加工。どこに荷重を持たせるか悩ましいところだが、モーター部分と三脚接続部の前部分で持たせることにした。そこにきちんと合わせられるようにと、後はウェイト棒出し入れのクランプレバーが当たらない様に切り欠きを入れる。後はサイドをサポートできるように板とクッションを入れて、バッグに押し込んでできあがり(実はケースに入れるのにものすごーく苦労したのは秘密)

例の「取手」を使えば、このバッグからまっすぐ取り出して、三脚に乗せることができる。また、多少重いが、このバッグを使えば運搬するのもなんとかなる。少なくとも一時的には片手で持てるので、ドアや鍵を開けるのに便利なことこの上ない。実はショルダーは別売りなので両手を離すことはできなかった。んが、ショルダーベルトは結構持ってるので、てきとーに付けててきとーに使ってみている。あまりムリできないが、一時的には肩掛けで両手を離すことも可能だ。

レバー部分はこんな風にかわしている
ウェイト棒のレバーと高度調整用のネジはこんな風にかわしている。この状態で自立できるので、比較的安定して運ぶことができる
ただ、色々セットしたのでバッグ本体で3.5kgの重量になった。みぞかさん本体が18kgほどあるので、20kg以上になることに…。改めてバッグの注意書きを見てみると「収納は10kgを超えないようにしてください」とある。まぁ、なんとかなるっしょ(^^;

普段は立てたままだとモーター近辺になんか負担がかかりそうなので、バッグに入れたまま、横に寝かせて保管している。ビクセンから輸送されてきて段ボールに入っていたときも横だったし。
保管場所から玄関までの道のりについては、また後日…


2019年9月20日 もう少しだけ楽に。みぞかさんの収納台


ちょっとした台だけど、出し入れ&保管が便利に
簡単な木の台&キャスターだけど、これだけで重量物であるAXJの運用が思いの外楽になったりする
運搬ケースを作成して車への運搬は相当に楽になったみぞかさんだが、室内の保管場所&玄関までの運搬にはまだ少し課題が残っていた。保管場所はビグレプ1号との取り合い状態だったんだが、今回みぞかさんを床上に置ける台を作ったことで随分スッキリした。

そもそもは玄関までの移動で、手提げできる状態ではあるものの、合計20kg余りをえっこらやっこら持っていくのはそれなりに体力を消耗するし、他の機材を持つ余裕も無い。そこで、保管台も兼ねて運搬台を作って、それを定位置にしてしまおう、という魂胆だ。

台の大きさは幅と奥行きはみぞかさんを寝かせられる40cm□。高さは安定しててかつ付属品とかが置ける25cm程度とした。素材は例によって1×4の格安木材だ。長さ1.8mを合計2本ほどを使って組み上げ、底にキャスターを4個付けて出来上がり。作り始めれば1日掛からなかったのだが、あれやこれやと試行錯誤してた時間が長かったか。かかった費用はおそらく1000円ちょいぐらい。カンペキでは無いけど、まぁこんなもんだろう。

底面にキャスターを配置して転がせるように
底面にキャスターを配置したので軽い力でゴロゴロと動かせる。地震とかで走り出したりしないように気をつける必要はあるが…
キャスター仕様にしたので、玄関までは取りあえず蹴飛ばしていってもなんとかなる(みぞかさん+皿の価格を考えると絶対蹴飛ばしたりしないが…)。また、保管もこの状態で上に埃よけをかぶせた形でやる。周囲の収納物との関係で邪魔になっても、キャスター仕様なので、ちょいと転がせば問題無し。時々出し入れする物の真ん前に置いても全然問題ないわけだ。特に保管場所の確保で上手く行ったかと思う。

下段にはバッテリーや星本TEN、ケーブルなんかを入れて活用してる。このオプション類をコンパクトに片付けられるようになったのもメリットの一つなのだが、この辺、遠征時に一気にさくっと持って出られるようにもう一工夫は必要そうだ。乾燥空気システムも欲しいな…まだまだやれることは多い。がんばんべー。


2019年9月25日 TNKの最終兵器AXJエンコーダーと極軸望遠鏡トラブル


部品数は多いが、取り付けはさほど難しく無い
部品数は多いが、取り付けはマニュアル通りにやればさほど難しくない。問題は、極軸望遠鏡が素直に外れるかどうか、と、その価格だ。
色々工夫してなんとかきちんと運用できるようになってきたみぞかさんことAXJ赤道儀だが、そもそもみぞかさんを導入した理由は、耐荷重や星本TENの話もあるのだが、エンコーダーを付けることができる、と言う理由だった。30cmクラスを乗せることができる、と言うのも理由だが、エンコーダーでノータッチで高精度なガイドができると言うのが一番の理由だ。

なので、毒(AXJ)を喰らわば皿(エンコーダー)まで、と言うのが必須だったし、AXJで貯めたビックカメラのポイントを有効に使わねば、てなわけで、そろそろ第二ロットが出てくるであろう4月中旬にビックカメラで発注した。ポイントのおかげで追金としては半値ぐらいで買うことができた。納入は5月になってからかな、と思ったのだが、意外と早く、GW前には納入された。取り付ける時間があまり無くて、組み込もうとしたのはGWに入ってからになった。

組み込みは、極望を外したり、専用の治具を使ったりで複雑そうだけど、マニュアルを見ながらやれば問題ないはずだった。早速最初の手順である極望の取り外しを始めた。極望は基本ねじ込んであるだけで、マニュアルによるとカニ目穴の片方に細い六角レンチを入れて極望と共にえいやッと回せば外せるはずだ。

こんな感じで外そうと思ったが…
マニュアルの通りだと、この状態で「えいやっ」と回せば外れるはずなのだが、ああやってもこうやってもどうやっても極軸望遠鏡が回ることは無かった…メーカーさん締めすぎ!
が、何故か固くて回らない。ああやってもこうやっても、果てはピンセットを持ってきてカニ目に入れてうおりゃああぁぁ!とやってもピクリともしなかった。クローズアップレンズをバラした時みたいには行かないわけだ…。とにかくこれは明らかに変だろう、と思い、ビクセンのサポートにメールで連絡。結果、着払いで送ってくださいと言う事になった。

不具合としては極望の前に配線が飛び出しているので、これも含めて修正してもらうことにした。エンコーダーもついでに付けてもらおうかとも思ったのだが、これは楽しみで取っておくことにしてGWの終盤に発送。そう、この時にあのきちんと保存してあった梱包材が役に立ったわけだ。

送付後は一週間ちょいで極望がほぼ外されて、配線がしっかり貼り付けられたみぞかさんが帰ってきた。この配線、実はエンコーダーのための配線で、赤道儀のお尻部分にエンコーダーを付けるため、曲軸の筒の中をフラットケーブルで走らせているらしい。

エンコーダーの取り付けは少し煩雑だが、マニュアル通りにやればさほど難しくない。そう、極望さえすんなり外れてくれればほとんど問題無かったわけだ。ちきしょー。

これは前から覗いたものだが、修正前の配線
修正前の配線。少々飛び出していて極軸望遠鏡の前を少し塞いでいる感じだ
修正後の配線を後ろから覗いたもの
帰ってきたAXJの極軸望遠鏡を外して後ろ側から覗いたもの。配線がきっちり貼られてエンコーダー部分(写真手前)まで伸びていることが分かる

エンコーダーの取り付けは、内筒を赤道儀のコネクターで固定し、外側を外枠からのネジ締めで固定して内側と外側が回転できるようにして、後は内部で回転角を検知できるようにしてあるようだ。この外枠からの固定はイモネジで、締め具合に少々悩んだが、とにかく固定できるレベルとした。ただ、エンコーダーを付けてからは、クランプフリー時に回転がところどころ引っかかるような感じもあるので、ちょっぴり不安でもある。

このエンコーダーはまる子とは違い、赤緯赤経両方にあり、クランプを緩めて手動で動かしても位置を見失わないようになっていてさすがだな、と思ってしまった。まぁ、エンコーダー単体でヘタな赤道儀ぐらいの値段するわけだから、それぐらいの性能は持っておいてもらわないと困るのだが…。

肝心のノータッチのガイドの性能は、完璧だぜ!と言いたいのだがどうやらそうでもない。少なくとも対象を導入してから数分間は安定時間が必要なようだ。これはエンコーダーだけでなく、バックラッシュ含めて恒星時の負荷が安定するまでは撮影してもブレが出る。

ただ、それ以外で時折妙にズレる時がある。この辺はまるでまる子(CEM25EC)と同じような感じだ。バランスが少しずれているなど、多少の負荷に関してはみぞかさんの方が挙動が圧倒的に安定している(そもそも「んぎゃー」が無い)ので、そうした微妙なところで影響が出るのかもしれない。ただ、状況から見ると撮影し始めてしばらくすると安定するようにも思えるので、ちょっと頼りないアリガタアリミゾ、そして鏡筒バンド含めてその辺の「たわみ」が問題になっているのかもしれない。だとすれば固定をしっかりすればもう少し安定するはずだ。もう少し見極めなければなるまい…。


2019年10月01日 AXJアリミゾ、まずは小型のダブルブロック


アリミゾはAstroStreetの小型ダブルロック
紹介が少し遅れたが、アリミゾはAstroStreetのダブルロックGP互換。小型でダブルロックで、しっかり止まってくれるんだけど、取り付けには難ありだった
みぞかさんことAXJ赤道儀を導入する際に、アリミゾをどうするか少し悩んでいた。というのもみぞかさんの目的である大型の筒を最終的に乗せるのであれば、ロスマンディタイプの使えるヤツをセットしておいた方がいいかも、と思っていたわけだ。ただ、当面はビクセン規格のアリガタも使いたいので、まずはビクセン規格のヤツで、比較的安くてしっかりしていそうなアリミゾをチョイスしてみた。

モノはAstroStreet ダブルブロック締め 高品質アリミゾ GP互換 タカハシにも [国内正規品](6,051円)だ。(消費税率が変わると価格は変わっているかも知れない。)なお、AstroStreetのHPからならもう少し安く買えるが…送料考えると同じぐらいかな?。ビクセンのは天体望遠鏡 プレートホルダーSXが標準品ではあって、定価5千円だが、実質3千円前後で売られているので、これが使えるならこっちの方が安い。

実は元々はSXPで使っていたこのプレートホルダーを使い回してやろうかとも企んで、まずはやってきたみぞかさんに付属のネジで取り付けようとしたのだが、ネジが長すぎて付かない…。説明書には「長すぎるネジは内部の機構を損傷する原因になるので使わないでください」みたいなことがあるのだが…それなら、純正のホルダーが使えるようにちゃんと短いネジを付属しとけー!

とりあえず仮で付けてみたのだが。その時はSXPでガイド鏡を付けるために作成していたアルミ板を間にかませて付けてみていた。この後、短いキャップスクリューφ8mmをしっかり購入してきたのだが…。

ただ、実際にビクセンの純正プレートホルダーだと、固定がネジ一本だし、ビグレプ1号の14kgをこのネジ1本で固定するのは強度的な不安が残る。まぁ、これまではEM200でも問題無く運用できていた(つもり)なのだが…、せっかくAXJにしたのだからもう少ししっかり固定してやりたい。

最近はamazonでもそれなりのものが扱われてたりしてるので、検索してみるとアリミゾはいくつかヒットした。その中でも、ダブルブネジの少し丈夫そうで、かつビクセンのアタッチメントプレートが接続できるものを選んでみた。アリミゾの場合、ストレートのものであればたいていのアリガタを接続できるが、ビクセンのアタッチメントプレートは長さ100mm(ぐらいだったと思う)以上のアリガタには取り付けられないという制限がある

ということで最初に戻るのだが、このアストロストリートのダブルブロック締め高品質アリミゾであれば、アリミゾの長さ90mmほどなので、今運用しているビグレプ1号につけてあるビクセンのアタッチメントプレートでも問題無く使えるわけだ。しかもダブルブロックなので、平面押しでかなり強固に固定できる。価格も6千円ほどでリーズナブルだった。

後々TMTで30cm級鏡筒を乗せるときはロスマンディークラスのアリガタを付けることになるだろうから、どうせならダブルアリガタ式のものにしておけば、とも思ったのだが、たいていのダブルアリガタ(ロスマンディーもビクセン規格のも付けられるもの)は、長さが100mmオーバーでビクセンのアタッチメントプレートが取り付けられない可能性が高い。なら、とりあえずは重量や価格面からこいつで運用してしまおうというわけだ。 このビクセンのアタッチメントプレートにこだわるのは、理由がある。アタッチメントプレートのアリガタの部分が若干鏡筒側に凹む形なので、少しバランスが楽になるのだ(しかもこれ、160gしか無いよ…軽い!)。まぁ、鏡筒バンドは間隔が少し短めなのでその辺は問題だが…。

実は、みぞかさんの追加バランスウェイトをKYOEIさんで追加注文した際に、3.5kgのウェイトと7.0kgのウェイト、どちらにしようか、と店頭で悩んでいたら

「え?BKP250を乗せるんですか?だったら+3.5kgだったら絶対足りませんよ〜。7kgにしておいた方がいいんじゃ無いですか?」

と言われてしまった。確かに今後TMTを考えたら7kgを追加しておいた方が正解だし、普通に考えると25cmF4の反射望遠鏡を載せるのに+7kgのウェイトは必要だとは思う。が、ウチのビグレプ1号は(恐らく想定外の)ビクセンアタッチメントプレート運用なので、先に説明したように、意外とバランスは軽くて済むのだ。

運用は+3.5kgのウェイトでなんとか
ビクセンのアタッチメントプレートで運用すれば、標準+3.5kgのウェイトで、ビグレプ1号の撮影システムが問題無くバランスできる。
テストをした仮運用時は3.7kgで問題無く使えたので、3.5kgで行ける可能性は高かった(実際問題無く運用できた)のだ。アタッチメントプレートの勝利である。

さて、このアストロストリートのダブルロック締め高品質アリミゾ(長い名前だな…)だが、実は問題が一つだけ(でも結構致命的)あった。赤道儀への固定用ネジの落としミゾのところにキャップスクリューが入らないのだ。最初に取り付けしようとして、まさかとは思ったのだが本当に入らなかったので目が点になってしまった。マヂかよ…。

固定はキャップスクリューでねじ込む必要があるので、そのキャップの頭が入らなければアリミゾにつかえて使えない。落とし込みのミゾ部分を削ってやろうかと色々してみたのだがうまく削れる道具が無く、結局はキャップスクリューを電気ドリルに付けてヘッド部分をやすりでウィンウィン削ってやることでなんとか事なきを得た。安いだけあって、この辺の精度はてきとーなんだな…(鋳型がちびってしまっているんだろうか…)
※実は後日、小海の星フェスでAstroStreetの方とお話をすることができて、この点相談してみたところ「あ、コレは超低頭キャップスクリューしか入らないんですよ。仕様です。」とあっさり言われてしまった。いやいや、そんなのどこにも書いてないっしょ(^^;;。とにかく、仕様らしい…

取り付けには難儀したが、付いてしまえば特に問題は無い。締め込みのグリップが丸形なので、力を入れるには少し頼りないが、実際には締め込みにほとんど力は不要で、軽く締め込んでやれば2カ所・平面で締め込んであるだけあってがっちり固定できる。実際にはTMTのロスマンディーアリガタ(…になると思う)になるまでの間だが、とにかくこれでしっかり運用してやりたい。色はアルミのシルバーのまんまなんだが、みぞかさんの色を考えると、ちょいとアクセントの色にするか、白く塗ってやりたいところでもある。まぁ、そんなにうまく塗る技術は持ち合わせてないのだが(^^;


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