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空はいまひとつだけどなんとか撮影はできるヤビツで空を狙う107FL
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 小学生の頃から慣れ親しんできた天体観測だが、その頃から、「これは一生の趣味になるだろうな」という気はしていた。紆余曲折を経て、未だにあれやこれやと思い悩む天体写真&観望、その顛末を記録してみた。「曇天」なのは、晴れればこのページを書いている暇が無い訳で、曇って星が見えない日に書いているか。例によって、トラブルも多数…(^^;

2018年6月10日 電車で運べる高性能を!BORG 107FL


買ってしまった107mmフローライト。中身は…
箱から出してみたらすごい箱だらけだったBROG107FL天体鏡筒セットCR。部品の数はすごいことになって、まずは組み立てに時間がかかることになる…
ついに10cm超のフローライトを手に入れてしまったのは2017年の9月末。当時、2017年前半は導入機材が比較的おとなしい年だった。いや実際はiOptronのCEM25ECを導入しているので、これだけで(価格的には)1年分ぐらいあるハズなんだが、いかんせん発注は2016年11月ということもあり、今となってはあんましインパクトは無い。いや、使いこなしを色々考えていくだけで本当は1年分ぐらいネタはあるはずなんだけど…。

実際、このCEM25ECとGS-200RCまたはR200SS(+いつの間にか導入していたコレクターPH)を使えば、かなりのことはできるはずで、必要なら更にプロミナーを組み合わせればよい。春の銀河(GS-200RCリチャード)、夏の天の川(プロミナー指令)、そして星雲星団(R200SS)というわけだ。しかし、転勤もあり、車にポンポン放り込んでさくっと出発、という環境が無くなってしまったため、もう少し身軽に動けるシステムが必要となってしまった。

極端に言えば、車など使わず、電車等公共交通機関で移動し、そこでガイド撮影が行えるシステムというわけだ。この場合、これまで反射ばっかり集めてきた自分としては、まず真っ先に筒の確保が必要となる。赤道儀は今年導入したCEM25EC(まる子)が小型軽量なので、まずはこれで考える。

筒にしても、90mmのフローライト実はプロミナーならば500mmF5.6で、換算上口径が約90mmあることになる。90mmのフローライトなら性能としてはまず問題無いのだが、いかんせん望遠レンズとしての形であるため、もし観望会とかになると結構苦労する。眼視システムは一応あるが、そもそもファインダーが付かない。この辺は色々検討したのだが、結局適切な同架方法が見当たらず今のところ見送っている。

というわけで、まずは軽量高性能な筒を揃えるところから検討した。ただ、既にプロミナー(口径90mmフローライト相当)があるので、あまり見劣りする筒を用意するのも面白くない。ここは一つ10cmフローライト級で、軽量なものを…と探してみると、やはりそう簡単に軽いものは無い。で、ご察しの通り、BORG107FLに白羽の矢が立ったわけだ。

だが、さすがに口径107mmのフローライト。お値段もそれなりにする。予算的にはなんとかなる範囲だったが、なんせ望遠鏡セット、税込みで32万円にもなる。この値段は去年のカサイ130EDTII(税込み27万円ほど)よりも上だ。しかし、この107FLだと重量はセットで3.7kgしかない。この重量はカーボン鏡筒を使っていることもあるが、全体的にスリムに作られていることが幸いしている。とにかく軽い。EDTIIだと、口径の近い115mmの方でもファインダーを入れたら6kgぐらいになる。半分程度の重さだ。

天体望遠鏡にとって軽さは正義とは必ずしも言えないが、機動性が大幅に上がるのは間違いない。そしてなんといってもレンズ部分と鏡筒部分が分離でき、更にレンズ部分は本体の縮小・フードの縮小と三段階に小さくなるので、相当に小さくなるのだ。レンズとラックピニオン部分で二分割し、カメラ用インナーバッグに収まってしまう。107mmの口径でこれだけコンパクトに収納できる望遠鏡をこれ以外に私は知らない。とにかく軽くコンパクトに作られたこの筒には大いに感心してしまった。

というわけで持ち運びできるシステムを構築しようとするとBORG以外考えられなくなったわけで、そのまま気絶(笑)。秋葉原の協栄産業で色々相談している間に、気がついたら大きなつづら(段ボール)を持たされて電車に乗ってそのまま帰っていた(爆)。手に持って帰ることができる辺りが、その辺のコンパクトさを物語っている。

持ち帰って箱を開けてみて、ある程度は想像していたが…とにかく箱だらけなのには愕然としてしまった。本当にパーツの組み合わせなのだ。パーツとしてはこちらにあるが、リストを書き並べてみると以下のパーツが入っていることになっている。

組み立てた107FL。段差はあるがなかなかカッコイイ
組み上がったBORG107FL。前の3段分の段差部分が対物ユニットになり、この部分が1/3の大きさに片付けられる。真っ黒で段差のある筒はなかなかにカッコイイ。そして軽い!
@[2107]BORG107FL対物レンズ
A[7120]80φL70カーボン鏡筒
B[7026]80L25鏡筒(BK)
C[7801]M77.6→M68.8AD
D[9850]ラックピニオン接眼部
E[7522]M57→M36.4AD
G[7317]31.7mmアイピースホルダー
H[7779]地上プリズムEP-3
I[8909]アイピースUW9
J[8920] アイピースUW20
K[7085] マルチバンド80φ x2個
L [7020] マルチバンド用スペーサー x2個 Kに取付済)
M[3200] ロングプレート200
N [3125] Vプレート125
O [0610] アリミゾ式ファインダー台座BK
P [0630] 6x30ファインダー(脚付)

これに更にカメラアダプターとTリングを導入してあり、それぞれに基本箱が付いている(というか箱に入っている)のだから、箱地獄は推して知るべしだ。

…実はここでこの付属品をリストアップしていて気がついたのだが、この[7779]地上プリズム、名前が「天頂プリズム」ではなくて「地上プリズム」なのだ。これ、天リフで話題にされていたアミチプリズムぢゃないか!

天頂プリズムだとどうしても裏像になるので、可能ならこのアミチプリズムをいつか買おうと思ってたのだが…持ってました(^^;;。こんなのが標準装備とは、BORGさん、星よりも鳥屋さんを狙っているだけあってさすが。

閑話休題。とにかく望遠鏡のパーツを全部出して、組み立てなければ望遠鏡にならない。さながらプラモデル状態だ。そーんなに難しい組み立ては無かったはずなのだが、一つだけ入らないネジがあった。80φ L25鏡筒([7026]と、M77.6→M68.8AD([7801]だ。どう考えてもネジが合わない。おかしいなぁと思いつつ、箱をもう一回まさぐって説明書を見つけた。これだけには説明書が入っている。それによると、80φ(7026)を[7801]と接続する際には、80φに付いている[73002]を外してから付けてください、とある。よーく見てみると、確かにアダプターが入っていて、それを外すことができた。こんなもんわかるかー!

なんとか組み上げた鏡筒。普段は対物レンズ(これがまたフード込みで伸縮3段式になっているので相当コンパクトになる)と、鏡筒+接眼部に2分割し、カメラケースに収まっている。最近は防湿庫をついに導入したので、対物側だけはそちらに大事にしまいこんである。まさか10.7cmの屈折望遠鏡が防湿庫に入る日が来るとは思わなかった。



2018年7月21日 完璧な画像を BORGマルチフラットナー


せっかく買ったBORG107FLを有効に活用するために…
せっかく買ったBORG107FLを有効に活用するためには、やはりレデューサーかフラットナーは必要になる。周辺の星流れがどうしても気になったので結局買ってしまった。
2018年の1月、BORG 107FL光圀を手に入れてからあまり撮影はできていなかったのだが、ここに来てようやく撮影場所を確保できて、107FLの実力を確認できるようになった。まる子があればオートガイダーも不要で、自動導入だからサクサク撮影できる…というほどでも無くて、撮影場所に慣れるので精一杯といったところだった。

久々に撮影できて、かつ107FLでの最初の本格撮影だったのでじっくり処理しようかと思ったのだが、周辺画像を見てゲンナリ。いやまぁ中心部はしっかり解像してるし色収差もほぼ見当たらないのでフローライトの実力は発揮!という状態で、この辺は通常のEDアポとは少し違って、ピントをしっかり合わせても微妙に青ハロとか赤ハロとか出ない(出にくい)ので、さすがのBROGフローライトというところだ。価格も凄かったので、これぐらいは頑張ってもらわないとね(^^;

しかし、周辺画像はいまひとつ。というかいま三つぐらいだ。普通に2枚玉のアポクロマートの直焦点だから当たり前と言えば当たり前なのだが、補正レンズをなーんにも入れていないために、周辺が放射状に流れて、星が太くなってしまっている。


写真左側が、普通に直焦点で、FUJIFILM X-T1(APS-Cサイズ)で撮影したもの。このサイズでこれだけの周辺画像だと、とても目も当てられない。APS-Cならそこそこの周辺画像が得られると思っていただけに、ちょっとアテが外れた感じだ。
やはりこのままではいかん。いずれは、フラットナーかレデューサーは導入しなきゃね、と思ってたので、このさい!とマルチフラットナーを買ってしまった。レデューサーだとプロミナー司令(400mm)辺りと焦点距離が被っちゃうというのもある。また、屈折用のフラットナーだとカサイのヤツが格安であるのだが、対応F値が微妙なのと、マルチフラットナーの対応範囲が広く、色々応用が効きそうだと思ったからだ。価格が税込み約4万円というのが少々ツライが、ここまで来たらえいやあ、だ。色々使えるかどうか、と言うだけならカサイの2インチスリーブの方が安いし融通は利くんだけどね。


画面右上1/4を切り出したM82の周辺。隅に寄るにつれて見事なまでに星が太く流れてゆく…
2018年初に撮影したM82の周辺。縦画面の右上1/4ほどを切り出したものだ。右上の隅の星の太り方と流れ方が、ものすごいことになっているのがよく分かるかと思う…。FUJIFILM X-T1での撮影なのでAPS-Cでコレだ。
画面右上1/4を切り出したM20の周辺。だいぶ改善されている
2018年の夏に撮影したM8&M20の周辺。同じく縦画面の右上1/4ほどを切り出したものだ。右上の隅の星の太さがだいぶ改善されているかと思う。個人的にはこれで十分だが、スケアリングの関係か、少しまだ太っているかも。
実際、このフラットナーだと接続はねじ込みだけになる。現時点では接続できる屈折を他に持ってないので意味はないが、もし他の屈折を持っていたとすると、この接続径に合わなければ接続できないわけで、ちょっと微妙だ。

マルチの所以はバックフォーカスを調整できるところにある。焦点距離に合わせてメモリの位置に設定すれば良いだけなので簡単なはずだが、BORGのページを見ると、実は微調整した方が良いというのが結構ある。

とりあえず通常の説明の通り、107FLの焦点距離である600mm(「107FLは640の目盛の近く、640の文字がギリギリ隠れる位置が最適な位置です」とのこと)に合わせて使っているが、今のところは特に不満はない。と言うか不満の出るような使い方をしていないだけだ。厳密に言えばAPS-Cのサイズで不満が出てもらっても困るのだが、周辺減光含めて補正が必要なのは同じなので、もう少し色々いじってみても楽しいかもしれない。

右側の写真の作例は2018年の夏に撮影したM8-M20付近の、これまた右上1/4ぐらいをトリミングしたものだ。左のM82の作例に比べると随分と星像が改善しているが、よーく見てみると、まだすみっこは肥大化している。もう少し調整が必要なのかも知れない。

ただ、このフラットナーの焦点距離の調整は普段は外から見えないので、しばらく触っていないと、調整があったこと自体を忘れてしまうことがある。普通にフラットナーを着脱していて、「あれ?このネジってなんだったけー?」と締めたり緩めたりしてしまった(実話)。緩めたまんまだと当然中のレンズが動いてカタカタ言うので「あ…ヤバかった?」と思って改めて中身を見て「あちゃー」と思い出してまた焦点距離のところに調整し直して…ということになってしまう。仕方が無いので、このネジの所に「緩めるな!」と表示をしてしまった。


フラットナーを組んだ状態。
通常、接続部分(前後の径はφ57mm?意外と正規の表記が探せない)を組み上げておくとこんな感じになる。この状態だと調整部分は見えないので、油断するとネジを緩めてしまう…
後はフィルターの設置にちょっと難がある。というか、こいつはフィルターを設置する場所が無い。光害防止フィルターとしてφ48mmのLPS-D2を用意したのだけど、直接的には使えない状況になっている。この辺は、もしかしたらフィルターBox[7519]が必要なのかな?。むー、BORGのリング地獄に片足を突っ込んでしまったか。もう少し色々調整が必要そうだ。

結局、色々調整するとか試してみるとかしているその前に、結局レデューサーが欲しくなるかもしれない。レデューサーは107FL専用のものが出るという話だったが、2018年のCP+で聞いてきたところだと、フルサイズとかを気にしなければ、90FL用で十分事足りるらしい。まぁ、まずはしっかりした像を撮影できるようになってからかな。

さて、少し遅くなってしまったが、この鏡筒にも名前を付けてやらねばなるまい。赤道儀のまる子に合わせれれば良いが、特にそこにこだわりがあるわけでも無い。色々悩んでいたが、あまり悩んでもしかたないので人から色々アドバイスをもらいながらもテキトーに付けることにした。107を10と7に分解して、逆にしたら710、納豆だ(強引)。そして、関東で納豆と言えば水戸。水戸と言えば光圀様だ(更に強引)。光り物という共通点もあるので(もっと強引)、ここはひとつ「光圀」という名前にしてしまおう。

だが、名前なんてのはこんなもんだ。価格的にも重鎮という意味でここは光圀様で通してしまおう。プロミナー指令に続いての屈折系のフラッグシップにはなるが、望遠鏡としては自分の屈折の主力となる。「あこがれ」であった10cm屈折望遠鏡。今後ともがんばってもらおう。



2018年8月30日 機動性アップ!天文ガイド FEISOL カーボン三脚


カーボン三脚で機動性大幅アップ
これまた少々高価だが、組み立てが大幅に簡単になった。天文ガイド通販のカーボン三脚。iOptron用アダプターがあるのが貴重。最終的にはご覧のように手製のストーンバッグを取り付けて運用している。コントローラーとバッテリーを入れられるので相当便利になる。
この天文ガイドのカーボン三脚を導入したのは2017年の10月。主力の赤道儀をCEM25ECことまる子にして、筒の方はリチャード君ことGS200RCと、持ち運びが簡単に?できるBORG107FLこと光圀様を召喚し、出撃時の重量と簡便性をかなり上げることができはじめている。ただ、赤道儀に関してはCEM25ECについて、必ずしも重いものではないが、まだアルミトランクケースとステンレス三脚、そして固定板などが必要なため思ったよりもかさばる状態となっていた。

ここは一つ三脚部分をもっと軽量かつ簡便なモノにしたいというイメージはあった。ただ、この三脚のプレートを入れて開き止めにする方式はかさばって、かつ付け外しが面倒ということもあるのだが、構造を簡単&丈夫にできるためか、わりと多くの赤道儀に採用されている。この辺をビクセンやタカハシにあるようなネジ一本で止める方式に変更するのはかなり面倒そうな感じがしていた。

が、ここに救世主が現れる。なんと我らが?天文ガイドさまだ。ライバル誌の星ナビは昔から雑誌主催の通販を行っていたが、天文ガイドは本以外は通販していないようだった。が、いつの間にかちょっと変わったモノを通販しだしていた。そして、光圀様を召還した直後、2017年の秋に合わせたかのようにカーボン三脚を取り扱うようになったのだ。

このカーボン三脚、台湾のFEISOLという聞いたことの無いメーカーのものらしい。まぁ今時なので粗悪品では無いだろうし、なんと言っても天下の天文ガイド様の通販である。使えるモノであろうという気がしてた。小型赤道儀用の三脚として販売していて、標準は3/8インチの大型カメラネジとなっていて、アダプターを変更することでタカハシ、ビクセンなどの各種赤道儀に対応するようだ。で、ここで大注目だったのがiOptron用のアダプターオプションがあることだ!

タカハシのPSやEM-11用、ビクセンのAP/SX向けのアダプターがあるのはメジャーどころだから普通なのだが、普通、マイナーなiOptron用のアダプターとかは出ないと思ってた。が、しっかりとCEM25も対応機種に入っている。価格は三脚本体が7万円ほど、アダプターが3500円、更にスチール爪アダプターが4千円ちょい(三脚足先はゴムなので、現場でしっかり食い込めるスチール先端は必須)なので、全部で8万円ほどの出費になる。三脚としてはそこそこ高めだが、カーボン三脚はこんなもんだ。重さも2kg弱になるので、付属の三脚と比べると重量がざっくり2/3ぐらいになるし、赤道儀のセットはネジ一本で簡単になる。これはもう、いてまえー!ということでポチッとな。

実際に発注したのは2017年の9月。アダプターは発注時に追記事項として記入することになる。少し不安もあったが、すぐにメールで返事が来て、発注内容や発送についての質問にメールで回答。比較的早い段階で納入された。メールも丁寧で安心できる内容だった。

いや実は本当にまともに使えるのか結構心配した。というのもこの三脚の情報があまりにも少ないのだ。普通の天文ショップで扱っていないからか、Webで捜しても実際に使用しての感想を書かれた人が少ない。実際には売れているんだとは思うが、使い勝手とかが分からないまま購入するのはかなり心配だった。安くない買い物だけになおさらである。

到着した三脚は予想通りしっかりした造りだ。アダプターが箱の中に入ってたので、最初は「あれ?これどうやって付けるんだ?」という状態だったが、標準のカメラネジプレートを外してアダプターを取り付ければ問題無く使える。ただ、赤道儀を取り付けるネジの取っ手は少しまんまるで、引っかかりがあまり無いため少々滑って回しにくい、この辺の作り込みはまだまだかな。

三脚の足は3段伸縮式で、3段全部延ばすと相当に高くなる。赤道儀を使うときは通常一番縮めたままでもOKだが、2段目を半分ぐらい出してやると使いやすくなる。屈折で少し延ばしたいときも2段目を延ばしきるぐらいまでだ。それ以上になると振動も気になるのであまり延ばしたくない。正直2段目までだけでもっと軽くして欲しいぐらいだ。それでも伸び縮みはスムーズでロックもしっかりしている。今のところ気持ちよく使えている。

赤道儀取り付け部分。シンプルだが使いやすい
赤道儀取り付け部分はこんな感じ。一体化されてオプションとも思えないぐらいだ。取り付けのネジは運搬時は赤道儀側に付けておく形になる(タカハシ形式)。ただ、このグリップは滑りやすいので少し切れ込みを増やしてある。
本当は開き方の角度をもう少しだけ広くして欲しいが、この辺はカメラ用の三脚を流用しているので仕方ないところだろう。天体望遠鏡用の三脚は通常もう少し開く角度が大きく、安定して使えることを第一に作られているが、カメラ用の三脚はコンパクトかつ設置面積もそれほど広くならないようにこれぐらいの開き角度になっている。もっと開く様に脚の根元にスイッチがあって開くのだが、今度は開きすぎになってしまいちょっと使えない。この辺はカメラ用三脚の限界だろう。

重量は2kg近くあるので、これまでの3kgちょいの三脚に対して必ずしも軽くは無いのだが、体積の割には軽いのでインパクトとしては大きい。そもそも、円子に付属の三脚だと固定プレートやら長いシャフトネジやらで、忘れそうな部品点数も多いので、ほぼ部品の無いこの三脚は非常に便利だ。これで機動性が相当良くなったのは間違いない。

この三脚に加えて、円子の梱包を付属のアルミケースでは無く、例によってリュック形式のものを追加した。これで運搬&展開&撤収がかなり楽になった。これでどんどん活躍してくれればいいのだが、その辺は天候や体力との兼ね合いがあるので、思ったようにはいかない。でも、こうして出し入れを楽にするのは出撃回数を上げるモチベーションになるので、どんどんやっていきたい。人力で一度に運搬するのでは無く、車に乗せることを前提として梱包するのなら、当初計画した三脚に付けっぱなしと言う手もある。その辺も含めてまだまだ改善していきたい。



2018年9月16日 一括運搬!40Lバックパック


まとめて運べるリュックが欲しいが、なかなかぴったりなものは無い
小型の筒と赤道儀が揃えば、後はそれらをまとめて運べる運搬ケースが必要となる。赤道儀のアルミトランクケースなんてのは重くて使いにくいだけだ。ここはひとつバックパックで行こう!。
これまた導入したのは2017年の10月。光圀(BORG107FL)を導入することで天体観測の機動性が相当にあがったはずなのだが、いかんせん持ち運ぶためのケースはこれからだった。電車でGO!ができるようになるには、もしくは車までの運搬が楽に出来るようにするにはまだまだ工夫が必要だった。過去EM姫とかジーナさんと言った赤道儀は適当なリュックを見つけてきて放り込むことで運搬してきた。まぁ、ジーナさんは特殊なケースを用意したりもしたが、これはまぁかなり特別な状況と言っていいだろう。とにかく、今回もリュックを物色してみた。

ただ、まる子はエンコーダー内蔵でクランプも特殊なため、できるだけそうっと運んでやりたい。本来なら付属のアルミケースがいいのだが、出し入れは意外と面倒な上、全体として大きく重くなってしまうので、とにかくコンパクトに収納したかった。ということでいつもの手段。大きめのリュックで綺麗に梱包することを検討した。

光圀はレンズ、フード部分を縮めると恐ろしくコンパクトになる上、鏡筒とラックピニオン部分は別に分離できるので、この2パーツをカメラ用の大型インナーセパレーターに入れて運ぶことにした。リュックの下半分にまる子、上半分に光圀を入れる。となるとリュックもそれなりの大きさが必要で、色々探した結果、Amazonのハインズ・イーグルの40リットルバックパックをセレクトした。

このリュック、四角いのでしっかり収納できるだけでなく、カパッと開くので出し入れが非常にしやすいのだ。今までの赤道儀はだいたい千円〜二千円ほどの格安リュックで済ませてきたのだが、今回は筒も一緒に運搬したいため、あまり安いのでムリさせるのも問題がある。今回のバッグは7千円ほどするので安くはないのだが、使い勝手はかなりいい。


三脚も合体させればまとめて一式持ち運べ…なくはない
カーボン三脚を合体させれば、全部で16kgぐらいにはなるが、まとめて背負えなくは無い。10.7cmの屈折赤道儀を背負って移動できるのだから、これはこれで凄いことのような気がするぞ。
ただ、問題はまる子の収納方法だ。思ったよりかさばるし、変に突っ込むと無理がかかりそうなのできちんと収納しなくてはならない。素の状態では入れられないのだ。かと言ってアルミトランクにあるようなスポンジで組んでしまうと、かさばって入らなくなる可能性がある。

結局、アストロショップダイソーのクッションをいくつか買ってきて、箱型に組み上げてチクチク縫い上げた。組み立ての強度はそれほど無いが、大事なのは無理な力がかからないようにすることなので、きちんと収めさえすればオッケーだ。上には光圀が収まるが、重量的には知れてるので問題ない。ウェイトを底に忍ばせてシャフトやケーブル、バッテリーなんかはポケットに入れれば、後はカーボン三脚をリュックサイドに掛けることで一式を持ち運べる事になる。

まぁ、改めて上の写真を見てもらえば分かるのだが、大きさは本当にギリギリだ。ある程度寸法を測ってから購入したから、なんとか入るだろうという目算はあったが、ここまでギリギリになるとは思わなかった。あまり余裕があるのも問題だが、ここまでギリだとは…。CEM25ECは比較的軽いのだから、もうちょっと収まりの良い形になってくるといいんだがな…。まぁ、贅沢かな。

重量物が下に来て、背負ったときのバランスが悪いのがもう一歩だが、10.7cmフローライト屈折赤道儀を一式背負って歩けると言うのはなんだか不思議だ。その昔、天文ガイドとかの広告でNikonの10cm屈折赤道儀はピラー三脚で、それこそ天文台でも持っていなければ使いこなせないような立派な望遠鏡だったという記憶があるからだ。時代は変わってきている…

後はこれで電車に乗って遠征できればいいのだが、実際にはこのほかに撮影機材やら何やらあるので、今のところは車に持ち込むまでの運搬&保管システムとして便利に使っている。赤道儀って、大抵が重くてかさばる上に持つところがないので、純正のリュックとかあれば売れると思うんだけどなー。EM200用とか、安く作ってくれるとこ無いかな(^^)



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