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今となっては懐かしい状態になったPCIスロット全部埋まりのケーブルのたうち状態。SCSIが無くなるだけでスッキリに
トラブル・めーかー'02年7月〜8月

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 パソコン周辺の話を日記風に。気になること・やってみた事・トラブル失敗墜落転落自暴自棄その他紹介したいことを書きまくってしまおう、というコーナー(なんなんだか)。ちょくちょく更新しているつもりなので、覗いていれば参考になることが……多分無い(^_^;)。何か面白いネタがあればどんどん書いていくつもり

2002年8月19日 USB2.0の実力?

背面に2ポートを出力するためのブラケット。コードが短い!  マザーボードを更新して一番気になっていたのはそのCPUパフォーマンスだったけど、これについては満足はしないものの、不満ではないレベルまでパワーアップしている。で、ついでに気になっていたのはせっかく付属となったUSB2.0の能力である。USB2.0といえば、480Mbit/secと、従来のUSB1.1の40倍もの転送能力がある、と言われている代物である。せっかく付いているのだから試してみない手は無い。

 話はそれるが、USBといえば、その昔鳴り物入りで登場して、チップセットにはずいぶん前から搭載されていたのだが、実際にまともに使えるようになったのはここ2,3年。それでも対応機器もずいぶんと増えてきて、手持ちのUSB対応機器だけでも6〜7個になってしまっている。特に元シリアル関係は全部USBになってしまった。便利。

 閑話休題。肝心の手持ちのUSB2.0対応機器だが、今のところ640MBのMOしかない。これだとUSB2.0の全帯域を使ってのテストは無理っぽいけど、USB1.1にも対応しているのでその差を測ればUSB2.0の性能もわかるというもの。ただ、今のマザーボード、AK-77-333の後ろの通常のブラケットはUSB1.1しか出ていない。USB2.0を使うには内部のコネクタに専用のブラケットを接続してやる必要がある。このブラケットに付属のケーブルがまたずいぶんと短い

 接続するのは一苦労で、ブラケットの位置もこのケーブルのせいで制限される。おまけにブラケットのコネクタ自体はまだあと2つほどある。あと最低2つ、きちんとしたポートなら4つのコネクタを持たせることができるはずなのだが、当面はこの2つだけ。USBのコネクタは本体からは通常のブラケットの1.1のやつを合わせて4つ、1.1のほうには4ポートのHUBも繋がっているから合計7つのUSBコネクタがある。んが、実は全部埋まっていたりする。次はUSB2.0対応のHUBが欲しいところである。ねぇ、Mさん(笑)。

 さて、肝心のUSB2.0のパフォーマンスだが、今回もHDBENCHで測定してみた。単純に10MBぐらいでの測定だとキャッシュに収まってしまう可能性もあるので今回は200MBでの測定とした。測定中はかなりヒマ(^_^;)。結果としてはあまり変わらなかったのだが(^_^;;;;)。

結果としては、こんな感じ。
USB1.1
Read Write Copy Drive  
994 618 295 H:\200MB 

USB2.0
Read Write Copy Drive 
1925 625 354 P:\200MB

 Readに関してはほぼ倍になっているのでUSB2.0にした甲斐があるのだが、Writeに関してはMOそのものの能力の問題もあるせいか、殆ど変化ないという結果になってしまった。うーん。体感的には少し速くなったと思っていたんだけどなぁ。600kB/secだと、ちょっとしたデータをやり取りする程度なら全然問題ないが、少し大きいファイルを書き込もうとすると結構待たされる。これ以上にするなら別のメディアをセレクトしなければならないところだろう。多分、CD-Rの方が早い。あんましUSB2.0にする意味は無かったかも。

 現時点ではUSB2.0を使うだけの速度を要求するデバイスというのはそれほど無いのだけど、そのうちPCカードリーダーやHDD等、携帯機器との関連でどんどん出てくるのは間違いないだろう。とりあえずはUSB2.0のHUBが欲しい…でもまだ高い…。



2002年8月4日 ポストFDD、USBメモリーアダプタ

直刺式のUSB-CFアダプタ。延長コードのコネクタにはどっちが上か分からないので「UP」の文字を入れてある  珍しく仕事の話になってしまうのだが、家でもPCを持っている関係上、たまーに家で仕事をすることもある(ただ、ついTVを見てしまうとか、ついインターネットをしてしまうとかで、実際にまともにできることは少ないのだが(^^;))。家と職場との間でデータをやり取りするのはもっぱらフロッピーディスクを使っている。今更フロッピーもないもんだとも思うが、小さなテキストファイルやワープロファイルぐらいなら一番手っ取り早いメディアであることは確かだ。

 ただ、最近少し気になるデバイスが出始めた。USBコネクタが付いたスティックタイプのメモリーだ。16MBぐらいからあって、USBのコネクタに挿せばそのままストレージとして認識してくれる(Win98/SEでは一般にドライバーが必要)。少し値段は高いが、最低でも16MB、つまりフロッピー12枚分ぐらいの容量があり、かなりコンパクトで持ち運びとかにも便利そう。

 更に、ちょっと前に職場で他の職場の人のノートPCとのデータのやりとりがあった。この時はなんとかLANに接続してかろうじてどうにかなったのだが、今の職場はLANのポート数が限界であるため、他にデータをやりとりするストレージがあると便利だな、と思い始めた。普通はCF(コンパクトフラッシュ)とかを使うのだろうが、何故か今のの職場にはLANにつながったノートPCが無いため、CFをまともに使える環境に無い。やはりココはUSBメモリーが使いやすそうだ、という結論になった。

 というわけで、よさそうなものを物色してみたのだが、通常不揮発メモリーといえばCFかスマートメディア、あとはせいぜいSDメモリーカードかメモリースティックぐらいしか思い浮かばなかった自分にとって、このUSBメモリーはずいぶんと高価に思えた。なんせ64MBで1万円ぐらいする。確かにUSBのコネクタやドライバーが付属していたり、ということを考えるとCFなんかより割高になるのはしかたないかな、という気もするが、1万円も出せば128MB、もしくはそれ以上のCFやスマートメディアが買える。

 で、手元を見てみると現在は余り使われていない8MBや20MBのCFがころがっていたりする。これを使わない手は無い。ということで、USBに簡単に接続できるCFアダプタを購入することにした。以上は前振りである(長くてごめんっ)

 さて本題。この手のUSB直付けCFアダプタは各種メーカーから出ていて色々あるのだが、なんといってもコストパフォーマンスに優れるのはメルコMCR-CF2(LT)である。デザインも垢抜けしていてイイのだが、定価で1980円という値段は他のCFアダプタと比べても飛びぬけて安い。一応他のものも探してみたのだが、結局コレを導入した。

 まずは家のデスクトップに接続しようとしたのだが、ウチのマシンは筐体も古いのでフロントUSBコネクタなんぞ無い。しかも、よく考えてみるとUSBコネクタは一つしか空いていなかったのである。背面パネルの2個はUSB-HUBとUSB-PCカードリーダーで埋まっているし、HUBの方はプリンタ・スキャナ・マウス・Visorのクレードルで完全に埋まっている。もうひとつのUSB2.0のブラケットの二つのうち一つはMOで埋まっている。つまり、USB2.0の一つしか空いていないのである。

 どっちにしてもUSBコネクタに直挿しはできないので、付属のUSB延長ケーブルを使う。このケーブルはコストダウンのためかかなり安普請で、メスコネクタ部分はどっちを上にして挿せばいいのかさえ分からない始末。元々はスタンドに取り付けるためのケーブルを利用したのだろう。スタンドならば上下を間違えることもないのだろうが、ケーブルだけだとまず間違えそうなので、コネクタ形状を見て上になる方に印をいれておいた。

 自宅のWindows2000マシンだと、直接挿せばそのままストレージとして認識してくれてすぐ使える。MeやXPマシンでも同じだろう。会社のWindows98マシンだとドライバーを入れてやる必要があるけど、セットアップは簡単なのでCD-ROMさえ読めればまず問題は無いと思われる。ただ、ドライバー自体は数MBの容量なのでFDに収まらないのが難点…かと思ったら、ユーティリティを含まない純粋なドライバだけなら、「Win98」フォルダ以下なので、FDにも十分収まる大きさだった。今回の場合はCFなのでドライブのないノートPCなんかは最悪CFにドライバーを入れておけばなんとかなる可能性が高い。

 実際に運用してみると、8MBぐらいのCFを挿していたとしてもフロッピーで6枚分ぐらいの容量があるので、思っていたよりかなり便利。フロッピーと違って音が全くしないのも気持ちいい。ただ、持ち運びのときにUSBコネクタ部分なんかが剥き出しの状態なのでちょっと気になる。CFも半分はみ出したままなのでこの辺になにかぶつけると不安な感じもする。この辺は一般的なUSBメモリー(コネクタ部分にキャップができる)とは大きく差があるところだろう。図体もかなりでかいし。

 とにかくUSBがこれだけ普及した現在では、こういったUSB直刺しのメモリーがほとんどフロッピー感覚で使えるメディアになっているのは間違いない。もう少し安くなれば確実にポストFDとして最右翼になるだろう。CD-Rという手もあるが、ノートPCではCD−ROMが付いていない場合もあるし、少量のファイルでは無駄が多い。自分としてはもっと便利にUSBデバイスが使えるように、USBのFDDが導入できれば、フロントベイのFDDをとっぱずしてそこにUSB2.0のハブを設置してやろうかと企んでいる。



2002年7月30日 本体パワーアップ!〜性能は?〜

苦労してマザーに取り付けたAthlonXP。発熱しまくり(^_^;)  新しいマシン(といっても外見は今までと同じで変化ないのだが)を組み立てて、動作を確認したら次はOSのインストール。これは今までと同じWindows2000。HDDは変更していないのだが、どっちにしても新しくインストールしなおさなければならない。それならOSのドライブをフォーマットしてしまってからインストールしたほうが気持ちがイイ。で、どうせなら、ということでNTFSフォーマットにすることにした。

 これまでHDDのフォーマットははFAT32でしてきたし、データドライブもそうしてあるのだが、FAT32でフォーマットしていた理由は、もしOSがうまく立ち上がらなくなったときに必要なデータを救うことができる…かもしれないから。が、実際はWindows2000で行っている限りOSが立ち上がらなくなることはめったに無い(最初のころは結構あったが、最近の機器やドライバならそんなこともまず無くなった)し、元々OSのドライブにはバックアップしていないデータ類はほとんど置いていないので、実際にFAT32で良かった、という経験がないのである。

 それなら今回はNTFSのパフォーマンスも試してみたい、ということでNTFSでのフォーマットを行った。OSをインストールする際にフォーマットを選ぶだけで、特に何かを意識する必要は無い。インストール後も特にどうこう、ということもなく何も違和感無しに使えている。ただ、OSの立ち上がり時間がどう考えても長い。BIOS画面はかなり短くなっているので、OSのローディングや各種設定に時間がかかっているようだ。この辺は具体的な数字が無いが、BIOSの時間が短いのに、最終的な立ち上がりの時間は以前と同じになっている。HDDの読み込みや処理速度は確実に速くなっていることを考えると、やはりNTFSの何かが問題なのだろうかと思ってしまう。

 実際のパフォーマンスはどうか、というと、HDBENCHで測定してみた結果を以下に示しておくので参考にしてもらいたい。始めはグラフィックのテキストの項目がやたら悪かった(一桁低かった)のだが、ここはNVIDIAの最新ドライバーを入れることで解決。グラフィックは全体的に速くなった。が、HDDの方は今一つで、特にCOPYの項目がやたらめったら悪い。この辺がNTFSに起因するためのものなのか、IDEのバスマスタドライブがOS標準のものしか入れていないからなのかは不明。

ちなみに、こちらがマザー変更前のデータ
HDBENCH Ver 3.22 (C)EP82改/かず
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
19689 39055 38911 11458 13712 17896 29
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
18948 17102 4419 101 28015 26562 11375 D:\20MB

で、マザー&CPUパワーアップ後のデータ(太字は良くなったもの)
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
25242 62489 76037 22667 30460 36757 37
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
19966 11114 7458 105 31458 30521 3450 C:\20MB

 もっとも、HDDのCopy以外の項目では予想通りというか、予想以上にいい成績になっている。CPUは大幅にパワーアップしているし、メモリー関係もほぼ倍の数値をたたき出している。体感的にも色々処理しているときに「待っている」という感覚がほとんど無くなった。mp3のエンコード等もほぼ倍以上の速さで終わるようになったし、ビデオキャプチャをしていてもコマ落ちが殆ど無くなった。

 ただ、喜んでばかりではない。さすがに1.46GHzだけあって、CPUの発熱も相当なものがあるようだ。ケースの左側パネルはほとんど外してあるのだけど、そこから手を入れるとケース内はほんのり暖かい(^_^;)。しかも外気温が上がってきた夏場になると、連続稼動しているうちにケース内から「ふいいいぃぃぃぃぃぃいいいんんんん」と、聞きなれないファンの音がし始めた!しかもかなりうるさい!

 別に新たな温度センサー付きのファンなんぞは付けた覚えが無いので、何だろうと思いつつケース内を調べたけどそれらしきファンは無し。結論として、300W電源に温度センサー付きのファンがあって、消費電力が上がって温度が高くなっているのでそれが回り始めた、ということに落ち着いた。電源の仕様(というか説明書)は無いので、たぶんそれだろう、ということぐらいしかわからない。

 このファンが回り始めたのでふと気になってケースの背面に手をやると、電源から出てくる風はかなり暖かくなっていることに気が付いた。こりゃあ、冬場はヒーター不要になるかもしれん。逆に、これからの夏場はPCを動かすときにはエアコンをかけておかなければならないかも。うむむー。

 気になるHDDの性能だけど、マザーボードの説明書によるとIDEのバスマスタドライブ(この場合、VIAの4in1)は、Windows2000の場合入れる必要が無い、とある。Windows2000はSP2を入れてあるので、この辺でATA100も認識しているのかもしれないけど、ベンチマークの値がこれでは少し気になる。

 実際起動時間も今一つ遅くて、電源を入れてから起動するまでの時間は従来のマザーでは1分10秒ぐらいだったのが、今回は1分20秒ぐらいに逆に伸びている。BIOSのPOSTの時間は短くなっているようなので、やはりHDDのアクセスが遅くてネックになっている可能性がある。それともUSB2.0とかが増えているのでその辺のチェックに時間がかかっているのだろうか。一度起動してしまえば全然気にならないのだが、パーソナルユースでは終了・起動させることが多いのでもう少し速くなって欲しいところだ。



2002年7月15日 本体パワーアップ!〜組み立て編〜

今どきのブリスターパック。実は開封に一苦労  家に帰って、さっそく組み立て。まずはマザーボードを確認。ブラックの基盤で結構カッコイイ。それを誇示するかのようにマザーの箱はブリスターパックになっていて箱の外からマザーが見えるようになっている。そのため、普通は袋に入っているマザーボードも取り出しは簡単だった。レイアウトは比較的ゆったりしているようで、ちょっと大き目のマザーであるようだ。

 まずは各種ジャンパピンの位置を確認し、メモリを取り付け。これは簡単。そしてCPUの取りつけ…の前に、これまたブリスターパックに入ったAthlonXP 1700+を出してやらなければならない。んが、このブリスターパック、しっかり接着されていて、相簡単には外れてくれない。ケースの外側に何やら注意書きのような紙が付いていたので開封の仕方かな?と思ってみたのだが、単なる保証規定のようなものと、ヒートシンクに関する追記事項だけ。

 しばらく試してみたのだが、どうにもうまく開かない。とうとうきれいに開封、もしくは素手だけで開封することは不可能と判断。しょうがないのでカッターナイフでザクザクと切込みを入れてバラしてしまった。この辺は開封方法を注意書きで対応するとか、何とかして欲しいところだ。

 付属していたヒートシンクは少し大型のものではあるけど、一般的なもの。組み立て方については写真付きの詳細な説明書が付属しているけど、とにかくコア欠けや焼き馬にならないようにと、しつこいぐらい注意書きが書かれてある。ヒートシンクのバネも治具を使ってしっかり取りつけてくれ、と書いてあるのだが、ちょっと触った感じではそれほど強いバネとも思えない。なんだ、簡単じゃん、とタカをくくっていた

 で、マザーボードにCPUを乗せてヒートシンクの位置を慎重に合わせ、いざ固定。というところで実はこのバネがかなりキツイことが判明した。あわてて大き目のマイナスドライバーを用意する。ソケットの爪にひっかけようとすると、かなりの力を入れないとそこまでいかない。そーいえば爪をひっかける位置の下に黄色い注意書きのテープが貼ってあり、「この下にも部品があるからCPUをセットするときは気ぃつけてや!」との表現があったことを思い出した。力をかなり込めるので故障の原因になりやすいのだろう。

 女性ではまず組み立てに相当苦労するのでは?(もっとも、その前に女性がこんな組み立てをするかどうかという疑問もあるが)と思えるぐらいの力を込めてなんとか爪を引っ掛けることに成功。うーん。こんなに力が必要だと、一度セットしたら2度と外したくないぞ。

 続いてマザーボードをケースにセット。これまで1年半も働いてくれたCUSL2に別れを告げ、新しいAK77-333をセット…する前にやたら埃がたまっていることに気がついた。CPUを始めとする各種FANの関係で埃がかたまってしまっているのである。慌てて取れる範囲の埃を除去したけど、あらかじめ判っているのなら掃除機でも準備しておくべきだった。

 で、ようやくマザーボードのセット。今回のAK77-333は機能的にはサウンドがオンボードになっているぐらいなのだが、これまでのマザーより少し大きめ。そのため、ケースの前側に大きく張り出す形になってしまっている。今までのマザーでは大きさ的に届かなかったネジの位置まで来るのだが、その位置は今まで使っていなかったのでスペーサーをセットしていないのだ。あわてて昔のネジ類をしまってある箱を探し出してきて捜索。なんとかスペーサーを見つけてセットしなおした。

 後はケースへの接続類を確認し、まずはビデオカードだけを挿してBIOSチェックを行った。「焼き馬」になる可能性がないでもないので、CPUFANの挙動等を注意しながら電源ON!。うわさに聞いていたCPUFANの音はそれほどでもなく、以前のCPUFANとさほど変わらない感じ。で、肝心の画面表示だが、ビデオカードの確認表示、続いてBIOSのPOSTが一瞬出たかと思うと、次の瞬間には「システムディスクを入れてクレー」表示まで一気に進んでしまっていた。DELキーを押す暇なんぞありゃしない。

 今まで使って来たシステムだと、だいたいメモリチェックに数秒〜10秒程度、その他IDEのチェックやらなにやらで、POSTが終了するまでに5〜10秒ぐらいはかかっていたものである。んが、今回のはIDEをまだ接続していないとはいえ、とにかく速い。恐らくPOST自体も新化してパラで走ったりしているのだろうけど、合計の起動時間も短くて済みそうだ。



2002年7月11日 本体パワーアップ!

ついに7代目のマザー。その名前がAK77というのも偶然か?  ここ最近は比較的周辺機器の方に力を入れてきた。というのも、本体の方はCeleron566MHz@850MHzでも普通にWebを見たりTVを見たりするにはさほど不具合を感じていなかったから、とういのが建前。ホンネは、パワーアップ自体にあまり魅力を感じていなかったからと、パワーアップするだけの資金が不足していたから。先立つものが無ければどうしようもない…(;_;)といったところ。

 実際、前回CPUを交換したのがなんと2年前。これまでのパワーアップは毎年この5月の連休やボーナス時期の恒例になっていたのだけど、去年はノートPCを購入したり、デジカメを購入したりでそれどころでは無くなっていたのだ。HDDは増強したんだけどね。CPUパワーが増えて来たり、価格が下がって来たりして、あまりオーバークロックとかのPC内部をいじくり回すことが魅力的で無くなってきた、というのもある。

 で、ここ最近ワールドカップとかでPCでTVを見る機会が増えてきた。と、たちまちTVを見ながら何かをする。ってえと、ちょっとウィンドウを動かしただけでTV画面がギクシャクしたりする。また、最近購入したデジタルビデオカメラをノートPCにつないでみたけど、そのままPCに録画するのはとにかく、少し編集しようとすると恐ろしく時間がかかることが判明。ここはやはり時代に乗り遅れないようにぎがへるつクラスのCPUを調達したい、しなければ、いやするべきだ、しなけりゃあーた、どないすんねんっ。と思うようになってきた。

 あらためてマザーやCPUを交換しようと調べてみると、やっぱり今の自分のマシンでは時代遅れも甚だしい、という気になった。CPUは最低でもGHz。Pentium4のハイエンドに至っては数年前に予告した通り(リンク先の一番下ね)、2.4GHzの「電子レンジ」の周波数を越えてしまっている。実際に購入するには資金の問題もあるのでもう少し下になるけど、GHzクラスのCPUになることは間違いないだろう。

 現状のマシンパーツをできるだけ利用して安く効果的にしようとすると、やはりAthlon系となる。Pentium4系だと安定性とか色々メリットもあるのだけど、12V4ピンの電源が別途必要になる。今回のパワーアップではケース(=電源)の更新は考慮していないので、その分出費になってしまうのだ。また、同じようなCPUパワー(モデルナンバー)の場合、Athlon系の方が若干安いというのもある。

 ただ、Athlon系の場合、チップセットがサードパーティ製のものになり、安定性という点で不安が残る。以前に比べれば減ったとはいえ、Intel製チップセットのみ動作保証という製品もまだあるのだ。また、ヒートスプレッダがついているIntel製CPUに比べると、やはりAthlonはコア欠けや「焼き鳥」(今なら焼き馬…か?)の心配もある。あと、最近の傾向で言えば、ついこないだ出てきたIntelのi845シリーズのチップセットなら、USB2.0をサポートしているという魅力もある。今回のパワーアップ後は恐らく1〜2年間はそのまま使うであろうことを考えると、できるならUSB2.0が欲しいところだ。

 もっとも、先立つものが内限り背に腹は替えられない。以前よりずいぶん安くなったとはいえ、CPU,マザー,メモリを交換すると4〜5万円は覚悟しなければならない。なんとか安く上げられる方法はないか、とWebで情報を漁っていた。Athlon系の比較的安いマザーならだいたい1万円ぐらい。それにAthlonXPの1600〜1800+程度を乗せて、せっかくだからDDRメモリを512MBぐらい乗せてやればだいたい4万円以内でおさまるかな、という算段を付けていたところだった。

 で、価格調査もかねて行ったのが松山の某Dパラ。やはり展示してあるマザーはPentium4用が圧倒的に多い。でも、Athlon系のマザーも結構ある。と、その中でもUSB2.0対応、というのがあって目にとまった。AOpenAK77-333というヤツだ。チップセットはVIAのKT-333というやつで、比較的最近出てきたもの。サウンドもオンボードで価格は14000円弱だった。

 マザーは1万円以下程度のものを狙っていたので、ちょっと予算オーバーだったが、USB2.0というのはやはり魅力的。後でPCIカードで増設しようとしても、結局4千円前後かかるであろうということを考慮すると、できればこちらにしておきたい。これまでマザーを購入してきたとき、値段をケチって安いのを買ったときはたいていロクなことが無かった。これはやはりマザーはイイものを購入しろ、ということなのだろう。

 元々購入予定はなかった?ので手持ちの資金が苦しかったのだが、DDRメモリをPC2700 512MB→PC2100 256MBに制限し、CPUをAthlon1800+→1700+にDownするとなんとかギリギリ収まった。いや、こんなところで収まってしまうと困ってしまうのだが、結局その場で気絶(^^;)。気がついたときにはマザー、CPU、メモリを手に下げ、退屈して眠りかけた子供を背負って帰宅の途についていたのであった。

 このマザーやCPUに関しては別段価格調査はしていなかったのだが、元々このお店はメモリがかなり安いので、合計としてはそれほど変な金額になっていないはず…である。3万円ちょいで大幅なパワーアップができたのだから良しとしよう。ただ、金額が手持ちのギリギリだったため、コア欠けとかに対応する保険をかけることができなかったのが少し残念。その他注意点をお店の比とに確認すると、電源はできればAthlon対応を明記しているものが望ましいヨ…とのことだったが、とりあえず300W電源なのでなんとかなると思い、「祈って繋ぎます」と言い残して店を去った…。

 後から判ったのだが、どうやらこのチップセット(VIA KT-333)というのはSoket Aの中ではほぼ最速の部類になるらしい。手持ちのメモリがPC2100なので今のままで最高のパフォーマンスを、というわけにはいかないが、後々楽しみなマザーにはなりそうだ。これまでに安いマザーで何度か失敗してきただけに、マザーボードはケチってはいけない、ということなのだろう…つづく。



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