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寒風山の秋の川
今日も曇天10

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 小学生の頃から慣れ親しんできた天体観測だが、その頃から、「これは一生の趣味になるだろうな」という気はしていた。紆余曲折を経て、未だにあれやこれやと思い悩む天体写真、その顛末を記録してみました。「曇天」なのは、晴れればこのページを書いている暇が無い訳で、曇って星が見えない日に書いているからなんです。トラブルも多数…

ついに手に入れた!大口径25cmF4。しかし、でかい…
ついに手に入れたあこがれの25cm反射望遠鏡、BKP250/F1000。しっかし、その重量約15kg。そして、さすがにでかい。このでかさは、保管運搬設置運用含めて色んな所に歪みを生じさせる…

2015年11月11日 巨砲降臨 SkyWatcher BKP250/F1000 OTA


 2015年5月後半…あいかわらず半年前の事ばっかり書いてるな(^^;。とにかく、この頃から例年の長雨、梅雨が始まり始める。毎年8月前半ぐらいまで比較的不安定な天候が続き、恐怖の病原菌が流行るのだ。これは天文仲間だけに感染し、物理的に接触していなくてもネット上でどんどん感染する上、病原菌が直接存在しなくても突然発症してしまうことがある。恐怖の病原菌、ポチリヌス菌である。

 で、結局今年ももれなく感染してしまったのだが、感染してしまったからにはきちんと?ポチっとして治療しなければならない。ことしの大きな治療薬は大口径反射望遠鏡だった。ターゲットはSkyWatcherのBKP250 F1000 OTAだ。

 そもそもこの筒はずっと前から狙っていた物でもあった。ただ、実際に自分に扱えるかどうかというのは相当悩んだりもした。F4という明るさは自分のスタイル、TNKで撮影するためには必須であったし、自分で普通に扱える重量/大きさを考えるとこの辺が限界だろう、という考えはあった。25cmだとケンコーのSE250が有名だが、コイツは性能はとにかくいろんなところが弱いという話も聞いていたし、基本F5なのでちょっと暗くて大きいという問題もあった。

 そんな中で、25cmF4.0という性能なら、カサイのGINJI250FNと、このSkyWatcher BKP250が候補として上がった。重量はどちらも似たようなもんで15kg前後だ。ただ、GINJIだと接眼部やその他いろいろ問題が出やすいので、ある程度改造が前提として必要という話をきいていたので、それならそのまま使える可能性が高いBKP250にしよう、ということになった。価格は税込みで約8万円。本当ならもっと早く決断して5月ぐらいに購入できていればセール中で6万円代で購入できたはずなのだが、色々調べて使えるかどうかを検証している間に価格が上がってしまった。この辺はしっかり納得するための時間でもあったため、仕方無いと思っている。

 実際に使うためには色々クリアしなければならない点も多かった。まずは赤道儀にのるかどうかだ。この大きさ重さだと、パトラー嬢(SXP)はスペックギリギリの15kgだ。もともとの精度から言ってもTNKは無理だろう。一応バランスウェイトは安いのでamazonで買っておいた。実際にも運用はなんとかできるみたいで、自動導入を使って観望会で使う分にはなんとかなりそうなところだ。

 撮影に使うには、1000mmという焦点距離や耐荷重から言ってEM姫(EM200)となる。しかし、バランスウェイトは5.5kgの一つしか持っていない。R200SSならこれで十分だが、さすがに15kgのBKP250には不足だ。が、タカハシのバランスウェイトは妙に高価だ。色々捜したがあまり選択肢も無かったので、仕方無く純正を購入することになった。5kgで17千円。結構な出費になった。これで合計はほぼ10万円だ。もしかれでまともに使えなかったらどうしよう…という不安はかなりあったのだが、いざとなればバラしてボイド管に入れて使ってやる〜と思い切った。ポチリヌス菌の治療だ!ポチっとな(^^;

 購入したのは正規輸入元のシュミットさんからだが、届いた荷物はやっぱりデカイ。宅配便のお兄さんごめんなさい状態の巨大な箱だ。中身はきれいに梱包されていて、特に問題は無い。とりあえず一安心だ。

 梱包を解いて一通りチェックした後、赤道儀に乗せてみる。パトラー嬢だとウェイトを全部使ってなんとかギリギリだ。この辺は運用次第と言うことで自動導入が必要な観望会とかで使うことを検討している。自動導入がうまく動くことが前提だが。今まで2回ほど運用してみたが、どうも今ひとつ精度が出ていない。

撮影してみたNGC253。結構いい感じ
光軸調整とかは全くしなくても、とりあえずの絵ははき出してくれる。これはトリミングはしているが、秋のNGC253銀河。通称、二号さんである。
 実は買ったままで光軸調整やフードの設置とかをしていなくても、かなりの絵が出てきている。フードが無くてもなんとかなっているのは内部のバッフルも効いているのだろう。このバッフルは筒の強度にも一役買っているはずだ。眼視で惑星とかを見るとやはりF4なりの無理はあるが、ディープスカイであればかなりいい感じだ。値段なりの仕事はしてくれそうで、やれやれである。

 冬になって明るい星々を撮影してみると、やはりそれなりのゴーストが出るので、鏡の爪隠しが必要だなと感じ始めているので、フード含めて少し考えねば、という状態だ。

 運用上はまだ問題も残っている。なんせデカイので片付ける場所が無いということと、車への積み下ろしが結構大変なのだ。更にR200SSでも問題になった赤道儀に乗せたときのファインダーの位置だ。運搬には筒に取っ手が欲しいな、と思うのだが、この辺は色々考えているのでまた次の機会に。

 そうそう。もう一つ忘れていた。コイツにも名前を付けてやらねばならない。(いや別に義務は無いのだが…)25cmという大きさは今となっては必ずしも大口径では無いが、自分にとっては十分大口径だ。巨砲である。その上にこの色だ。巨峰である(^^;。これはもう巨峰だな、ということでBigGrapeという名前が浮かんだ。そのままでは言いにくいので省略してビグレプ。もしかしたらもっと仲間が増えるかも知れない(いやたぶん無いぞ)ので、1号ということにして(これはほとんど根拠無し)
命名。「ビグレプ1号」ということにした。なんとかくビグザムっぽい響きがするのは、私がガンダム世代だというのも関係していると言っていいだろう。ビグレプ1号、これからもがんばってくれー。



EM200に載せたBKP250/F1000これで結構写る
少しずつ使っていっているBKP250/F1000ことビグレプ1号。そのままだとやはり使いにくいというか、不具合も出てくるので、少しずつ改善点を増やして使いやすくして行っているつもりだ。とりあえずアリガタ変更。

2016年5月8日 使い勝手を少しずつ SkyWatcher BKP250/F1000 OTA


 BKP250を導入してまもなく1年になるが、まだまだしっかり使えていないというのが正直なところだ。それでも、ちょっとずつ工夫をして使いやすくしつつある。当初の予定と違って結構眼視でも使われているので、色々考えるところもあるが、工夫したところをちょっとずつ紹介していこう。

 以前R200SSを譲ってもらった時もそうだったのだが、実はアリガタに普通の物が使われている。ケンコーなんかと同じで40cmほどの長さの物だが、自分はこれが結構くせ者だと思っている。長さのためある程度たわみがでるのだ。元々赤道儀に接する部分はアリミゾで、ネジ一本で固定することになる。この重量と大きさになると結構無謀な接続で、本来ならロスマンディのアリガタクラスで接続すべきだろう。ただ、TNKが主流の私はここにもこれ以上は手をかけたくない。

 そこで、まず導入したのがビクセンのアリガタ、アタッチメントプレートだ。ビクセンのコレは何故アリガタと言わずにアタッチメントプレートと言ってるのかは不明だが、他社から出ている普通のアリガタプレートとはちょっと違っている。

 まず安い(^^;。アマゾンなら2千円せずに購入できる。そして、普通はアリガタの接触部分でバランスが取れるようになっているのだが、このプレートは長さも短く、アリミゾのネジで固定できる部分は1点だけで、基本調整はできない。バランスは鏡筒バンド側で調整しなければならない。この構造と後述する凹んだ状態になっているため、他社から出ているアリミゾ(赤道儀)には付かないことがある。

 しかし、その分メリットもある。1点同じ場所でしか固定できないということは、常に同じ場所で固定されるので、一度バランスを取ってしまえば後は狂いにくい。そして、これが一番肝心なのだが、アリガタがバンド側に食い込むような少し凹んだ構造になっているので、不動点からの距離が短くなり、ウェイトが少なくて済むし、少し安定するのだ。アリガタの長さそのものも短いので、これが原因でたわむことも無い。鏡筒バンドの間隔が短くなるのでそちらは不安定になりがちだが、トータルとしてはこっちの方がきちんと固定できるのではないかと思っている。検証はしていないので責任は持てないが。

 で、実はこのアタッチメントプレートを導入したときにちょっとトラブルが。付属のネジではBKP250側の鏡筒バンドに取り付けできないのだ。最初は普通にねじ込もうとしたが、途中で入らなくなった。あれ?と思ったがすぐ気がついた。アタッチメントプレート付属のネジはミリネジなのだが、BKP250のバンド側はインチネジなのだ。元のアリガタに付属していたネジを使おうとしたが、そちらは普通の六角ボルト。アタッチメントプレートに必要なのはキャップスクリューなので、そもそも付かない。いかん。ここは昔ながらのVixen製品に付属のインチサイズのキャップスクリューがあちこちにあるはず…

 が、意外とこのキャップスクリューが無い。何で無いのだ〜と自分を呪いながら、マルチプレートに付いていたネジをむりやり引っぺがして使うことにした。後で気がついたのだが、R200SSにアタッチメントプレートを付けたときも同じようなことが起きてそこでも使っていたので、モノがほとんど無くなっていたのだ。このインチ規格(1/4インチ)のキャップスクリューは意外と売って無くて、普通に常備されているのはキョーエイぐらいなので、気がついたときに買っておかねばという状態だ。

 これでなんとか赤道儀にかかる負担を軽減できだ。本体の重量を量ってみると、元々のアリガタでファインダー込みで14.7k。意外と軽い。ビクセンのアリガタに変えると150gほど減るので、トータル14.6kgぐらいだ。ファインダーが400gぐらいあるので、いざとなればコイツを外すことでなんとかなる。実際、カメラを赤道儀側にしてセットすれば、追加の5kgのウェイトでなんとか運用することに成功した。やってみるもんである。

 問題はその状態でのEM姫の精度がでるか、ということと、鏡筒そのものの性能である。今のところパラコアを付けての撮影しかしていないが、これは意外とというと失礼かも知れないが、かなりいい感じになっている。20cmのR200SSと比べても、同じF4でももうちょっと暗いところまで写っているんじゃないかと思える感じだ。EM姫で運用する限り、TNKでのノータッチ2分程度の撮影であれば特に問題は出ていない(当然ある程度の歩留まりはある)。

接眼部はクレイフォード。緩んできたらどうしよう…
接眼部はクレイフォード。だからと言ってすぐにダメという訳では無いが、使っていて緩んできたらちょっと面倒かもしれない。どのネジを締めればよいのか…?
 いいことづくめのビグレプ1号だが、欠点が無いわけでは無い。いくつか問題もあるが、今のところ致命的にはなっていないので、なんとか運用できている次第だ。

 まず重い。何度も言うようだが、重い。重量は15kg以上あると思っていたので、もしうまく運用できない場合は筒を段ボール化(ボイド管化)しようと用意までしたが、先に述べたようになんとか15kg未満。今のところリスク(ボイド管化)は取らず、当面これで行くつもりだ。ただし、この大きさ重さはやはり破壊的でもある。R200SSでさえ、後部座席を占有しがちだったのだが、こいつは完全に占有しきってしまう。しかも、出し入れ時には相当に気を遣うし、シートベルトをするにも重さがあるので持ち上げるのに一苦労。そのうち腰を痛めそうだ…この辺のハンドリングをなんとかしようと、運搬骨組み+保管台座+眼視脚立を全て包含した都合の良い、でも中途半端な脚立を作ったので、そのうちまた紹介しようと思う。

 次に想定外だったのが、実は接眼部がクレイフォードだったということ。てっきりラック&ピニオンだとばっかり思っていたのだが、クレイフォードだった。この場合、テンション用のネジと固定用のネジがどっちがどっちかで問題になることがあるのだが、外に出ているのは固定用のネジだけのようだ。テンション調整ねじは六角ネジになっているのでレンチが無いと回せないが、それがどれかはまだ探し当てていないし説明も無いのでちょっと不安。ただ、今のところカメラとかを載せてもテンションが不足している感じは無いので、なんとかなっている。


ファインダーの足にはミゾを掘っておいておかないと、落ちてきて困る
ファインダーがアリミゾから外れて落ちること数回。そのうち壊してしまうか、足をけがしそうだったので、ドリルでちょっと穴をあけて、確実に固定できるようにした。以後、落下事件は起きていない。
 半分致命傷だったのがファインダー台座だ。ファインダーは8x50mmが付属(いや、9x50mmか?)しているので、口径が大きくて見やすいなぁ、と思っていたのだが、見やすいだけだ。暗視野照明が無いので暗い空では十字線が見にくい上に、明るい空でも十字線がぶっといので見にくい(^^;
 いや、問題はそこではなくて、ファインダー台座の固定が甘いのだ。おそらく台座(アリガタ・アリミゾ)の精度がかなりいいかげんなのだとは思うが、固定のネジをかなりしめこんでいても、少し揺らすとすぽっと抜けてしまうのだ。これがどれぐらい怖いかというと、片付けたり移動させたりするときに、少し揺らすとファインダーがおおよそ1mの高さから足の上に落下してくるのだ。実際、部屋の中だけではあるが、何回落としたことやら…

 あまりに落ちるので、しまいに、固定のネジが当たる部分を少し削って確実に固定できるようにしてしまった。このファインダー、例によって赤道儀に載せると場所によってはすごい格好にしないと覗けないとか、そもそも高さがありすぎて覗けないとか、そんな問題もやっぱり反射式であるので、これまたちょっと一工夫しようかと企んでいる。

 まだまだ改善代はあるのだが、それでも既に結構な実力は出してくれているので、これなら末永く使ってやりたくなる一本になっていると思う。大きさ重さからいって、そう頻繁に出し入れできるものでもないが、実力発揮できるように色々してやろうと思う。



収納時の形態。後ろに見えるのが上からかぶせる段ボール
この形で収納。ステップは筒の底に2枚敷かれている状態。両端に取っ手があって持ち上げられる。そのまま車に乗せて、筒の上にあるロープで座席に固定する。後ろに見えるのが収納時に上からかぶせる段ボール。

2016年10月16日 完全変形!ビグレプ収納運搬箱モード


口径25cmの威力を発揮しまくりのビグレプ1号だが、軽いとはいえその重量はおおよそ15kg。しかも、一抱え以上はある大きさなので、とにかく持ち運びに困るのは間違いないのだ。しかも光学機器だから乱暴に取り扱うわけにも行かず、正直観測のたびに二階から車に積み込むのも一苦労している。

更に車に積み込むにしても、後部座席を完全に占領してしまう(まぁ、R200SSだって占領してしまうのだが)。更に困るのはその後部座席に固定するためにシートベルトをするのだが、シートベルトをするために片手で本体を少し持ち上げるのに相当な力を要する。不自然な体勢でやるからだ。もう正直、ベルトをするたびに「ううっ」とうめき声を上げてしまうほどだ。経験者なら分かるでしょ、と言いたいがこんな変な経験をしている人はそんなにいないだろうとも思う…

とにかくこのままでは運用に支障を来してしまう。しかも、コイツにはもう一つ問題点があった。観望会で使うときに困ってしまうのだ。というのも、25cmでF4とはいえ、焦点距離は1000mmもあるので筒の長さはそれなりにある。ニュートン式反射望遠鏡で観望会を行えば分かると思うが、接眼部の高さが相当な高さになることが多いのだ。小学生未満のお子様だとまず間違いなく覗けない。ヘタすると大人も覗けないような位置に来ることがある。

その場合、仕方が無いので筒を回転させて少し低い位置に持ってくることになるのだが、その筒を回転するために一旦バランスが合う位置まで筒を戻さなければならない(立てた状態でバンドを緩めたら…想像したくない…)。手動導入(EM200とか)だと一度導入した対象をもう一回苦労して入れ直さなければならないし、自動導入だとしても一度筒を回してしまうと軸がずれてしまうのでうまく導入できないことが多いのだ。かなり面倒な思いをして、さて覗いてもらおうと思っても、特にお子さんの場合はやっぱり高過ぎて、あきらめてもらうこともしばしば…

もったいぶらずに脚立を買えばいいのだが、その脚立も重いしかさばるため、ただでさえ筒をもてあましている上に脚立となると…と苦悩して、結局購入には至っていない。で、色々悩んで悩んで思いついた。それなら、運搬ケースと普段の収納ケースと脚立を一体化して自分で作ってしまえと。

これを思いついたときはもう、俺って天才!と思ったが、まぁどちらかというと天災な自分なので、どこかでヘマをやらかしそうな気はしている。とにかくやるだけやってみよう、ということで作ってみた。図面っぽいのは書いたけど結局落書きになったので実は残っていない。

材料はいつもの2x4(ツーバイフォー)の2インチ材だ。こいつは1本300円ぐらいなのでとにかく安くできる。ただ、それほど丈夫な木ではないので、強度的にはちょいと不安だ。正直、脚立モードの時に大人が乗るのはかなり危険だ。子供専用ね(^^;

形としては板を2枚、「人」の形に組み合わせて軸としてボルトを一本通し、それを二つ組み合わせる。上と下2本を繋いで、たたんだとき(上の写真の状態)は筒をそのまま載せて収納&運搬ケースとする。ケースというか骨組みだけだが、両端に取手用の切れ端を付けてあるので、これでかなりしっかり持てる。片面だけで支える形になるため、筒を乗せたときは反対面(オープンな面:写真の右側)を太ヒモ+ゴムバンドをマジックテープで留めるようにして固定できるようにした。この固定のおかげで、実は何度か助かっている。写真の左側に立ってから持ち上げて、そのまま筒だけが右側に倒れそうになったのだ…我ながらもっと「そおっと」扱えよと思う…。

部屋にはこのまま立てて片隅において、後ろに見える段ボールを上からかぶせて収納している。段ボールを取ればそのまま取っ手を持って出撃だ。この骨組みのため実は運搬時はもっと重くなって必ずしも楽では無いが、あちこちぶつけるリスクが減った分だけ少しマシだ。



脚立モードの状態。ステップを差し込んでできあがりだけど、子供専用
観望会に向けて脚立モードに変形した状態がこちら。底板に敷いていたステップ2枚を、踏み板として差し込んで広げてできあがり。耐荷重はあまり無いので子供専用。

2016年10月18日 完全変形!ビグレプ観測脚立モード


この脚立兼用収納運搬箱、車での運搬時には後部座席に乗せるのだが、愛車ガーネットスター号(ホンダシャトル)はリアシートを跳ね上げて背の高い物を乗せることができるので、後部座席の片側だけ跳ね上げて、そこに立たせて、運転席からロープを回して固定している。これだけでも意外と大丈夫で、今のところ光軸も大きく狂っているわけではなさそうだ。

でも、なんだかんだ言って20kg近くあるわけで、それを真っ直ぐ乗せられるわけでは無いので、斜めに入れ込むときにはそれなりに腰に負担がかかったりする。なので、やっぱり「ううっ」と言ってしまうのは同じというのは公然の秘密だ(笑。

現地に到着すればそのまま持ち出すが、観望会で無ければ(撮影なら)筒だけを取り出して使う。観望会ならばこの骨組みごと取り出して、現地でモードちぇえええええええええんんじいっ!!。筒の下に敷いてある、マジックテープで固定してあるステップ2枚を取り外し、軸部分のロックボルト(見えないけど内側から固定用のロックボルトをダボ穴に刺してある)を引き抜いて広げ、脚立モードの位置で再度ロックする。この脚立モードでは、このロックがもし故障して、更に広がりそうになっても大丈夫なようにロープでサポートしている。

そしてそこからステップ2枚をステップ側に差し込み、脚立モード!チェエエエエンンジ完了!。え、もういいですか?(^^;;

脚立モードを2段に制限しているのは高さ的にこの辺が限界だからだ。もう一段ぐらいは無理すれば行けるが、いかんせん手で持つところが無いので相当危険になる。子供が落ちたら大変だ。安全第一…とは言え、強度的にははなはだ不安だったりする(^^;;。そもそも大人が乗るとミシミシ言うので、基本子供専用としている。女性ぐらいまでならだいたい大丈夫なんだけどね。ステップ板の裏に補強でも入れればもっと安心できるかも知れない。

実は地味に改良も少しずつしてて、写真のステップに矢印が付いているのは、この方向に差し込みなさい、という意味。差し込んだ先はストッパーを取り付けたのでそれ以上奥に行かないようになっている。以前はストッパーが無くて、暗闇でステップに脚をぶつけたらステップが更に奥にずれ込んで外れそうになって慌てたことがあった。また、収納状態を見てもらうと分かるが、左上にわずかな隙間ができているので、ここにファインダーを収納している。

これまでは子供の背が低い場合は場合によってはミカン箱やリンゴ箱みたいなのを使うことがあったが、その場合以外と箱物はバランスが悪く、ちょっとすみっこの方に乗ると転んでしまいそうになることが多々あった。やはり脚立のような形の方が安定しているので使っていて安心できる。本当は全体的にもっと重い方が安定するのだが、そうなると運搬も大変になるので、この辺が限界だ。

実は観望会については、この「高さ」がネックになることから、それ用の筒を別途購入してしまったので、この脚立としての使用は少し頻度が減ってしまうかも知れない。それでも収納場所としての役割はまだまだしっかりやってもらうつもりなので、まぁ苦労して作っただけはあったかな。 ぱっと見た目にはどこが苦労しているのか?と思われるかも知れないが…いやそう見えるぞ(^^;。でも、実際には筒の幅としっかり合わせ込んだり、変形時の固定をどうするか悩んだり、収納時のクッションや筒の水平をどう保つか、運搬時の取手をどうするか、などなど相当に悩んでたりする。普段こんなDIYなんぞ滅多にしないからなおさらだ。どっかのメーカーさん、こんなのアルミとかでもっと軽くて丈夫なヤツ作ってくれないかな〜



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